突如数百万もの人々が忽然と消え、都市機能が停止、暴動が起こるなど世界中がパニック状態に陥ってしまう。
さらに管制塔とも連絡が取れなくなり、パイロットのレイ(ニコラス・ケイジ)は地上に残った娘を心配しつつ、懸命に乗客を守ろうとする。
(KINENOTE)
『 レフト・ビハインド 』(原題 : Left Behind )は、 2014 年 に アメリカ合衆国 で製作された スリラー映画 である。監督・編集を ヴィク・アームストロング が、主演を ニコラス・ケイジ が務めた。また、原作は ティム・ラヘイ 、 ジェリー・ジェンキンズ の小説『 レフトビハインド 』( 1995 年 出版)である。 聖書 における 携挙 を描いた作品。
表題は
英語
で「後に残される、取り残される、置いていかれる、おいてきぼりにされる」といった意味。
110分
携挙
(けいきょ、
英語
:
rapture
)とは、
プロテスタント
における
キリスト教終末論
で、未来の主
イエス・キリスト
の
再臨
において起こると信じられていることである。
まず神のすべての聖徒の霊が、復活の体を与えられ、霊と体が結び合わされ、最初のよみがえりを経験し、主と会う。
次に地上にあるすべての真の
クリスチャン
が空中で主と会い、不死の体を与えられ、体のよみがえりを経験する。
(ウィキ)
腰を痛めて寝たきりの愛方が、何かパニック映画を見たいというので YouTube
で検索して航空パニック映画と思って観ました。
プロテスタント福音派が信じる 携挙
をモチーフにした映画です。
突然赤ちゃんや子どもそして信仰心のある大人が消えて=天国に召されて、衣服だけが残されるという有様で、
まさしく大パニックです。
信者は消えたのに、心から信じていなかった神父は取り残されたというエピソードもありました。
ハリウッド的な一大スペクタクル映画ですが、評価はとても低いようです。
本作は
第35
回ゴールデンラズベリー賞
で
最低作品賞
、
最低脚本賞
、
最低主演男優賞
(ニコラス・ケイジ)の 3
部門にノミネートされたが、受賞はしなかった
[22]
。
当時の映画評は、
本作は批評家から酷評されている。映画批評集積サイトの Rotten Tomatoes には 61 件のレビューがあり、批評家支持率は 2% 、平均点は 10 点満点で 2.1 点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「 イナゴ の襲来を思わせる。『レフト・ビハインド』はニコラス・ケイジの過去の栄光にさらに深い傷をつけてしまった。」となっている [12] 。また、 Metacritic には 25 件のレビューがあり、加重平均値は 12/100 となっている [13] 。
「
エンターテインメント・ウィークリー
」の
リンゼイ・バハール
は「控えめに言っても、『レフト・ビハインド』は実に程度の低い演技による粗末でセンセーショナルなプロパガンダだ。娯楽作品とは思えない。最悪な表現を使えば、馬鹿の極みだ。キリスト教徒であろうとなかろうと、観客はこの映画よりもいい映画を見たほうがいい。また、こんなくだらない映画の中で起こる啓示に高尚な意味があるとは想像しがたい。」と評している
[14]
。
リチャード・ローパー
は本作に D
-の評価を下し、「脚本は目も当てられないほどひどい。演出は様になっていない。特殊効果は特殊と言えるものではない。演技はバスケットボールのコートの板のように動きがない。『レフト・ビハインド』の全てが不自然で表層なものに思える。心から『おお、神よ』と言いたい。」と述べている
[15]
。
「
トロント・スター
」の
リンダ・バーナード
は本作に 4
つ星評価で 1
つ星半を与え、「『
スネーク・フライト
』や『
シャークネード
』と同じような映画かなと観客に期待させておきながら、 1970
年代の飛行機映画のような展開が繰り広げられている。」と批判している
[16]
。
と、さんざんですが、キリスト教サイドからも低評価です。
本作に対してはキリスト教系の批評家からすら批判の声が上がっている。
ポール・チャンバース
は「並みの知性、あるいはそれ以上の知性を持つキリスト教徒は何百万人といる。自分もそのうちの一人だと考えたい。『レフト・ビハインド』の製作者にこんなに馬鹿らしい作品、 2014
年の最悪の映画の一本(もしかすると、映画史上に残る駄作)を作らせてしまったものはいったい何だったのだろうか。」と述べている
[17]
。
「
クリスチャニティ・トゥディ
」は本作を、「『レフト・ビハインド』はキリスト教的映画ではない。キリスト教的映画がどんな意味であろうともそう言える。実際、映画内のキリスト教徒のほとんどは、空港にいる女性伝道者であろうと、レイフォード・スティールの妻であろうと、しつこいほど目立っていて、狂っていて、妄想を抱いているかのようだ。少なくとも、観客をイラつかせる存在だ。我々は『レフト・ビハインド』に星をつけるつもりはないが、システムがそれを許さないのだ。」と厳しく批判している
[18]
。
興味深かったのは、原作者の 高評価
でした。
批評家から酷評されている本作ではあるが、原作者からは高く評価されている。
ティム・ラヘイは 2000
年製作の映画が気に入らず、契約違反だとして訴訟を起こした
[19]
。しかし、本作を鑑賞した後、ラヘイは「今まで私が観賞した
携挙
に関する映画の中で最高の映画だ。」と述べた
[20]
。
また、ジェリー・ジェンキンズも「小説の魅力を十分に映画化できていると思う。この作品は、シリーズ全体への人々の関心を呼び覚ますだろう。」「良作以上の評価を下したい。」と述べている
[20]
[21]
。
前半の街のパニックシーンが長くて少しイライラしましたが、ラストにつながる伏線でした。
不時着と機外脱出のシーンは、この前の 羽田の事故
を思い起こさせて、とても興味深かったです。
多民族で自己主張の国、米国ならではの様相でした。
最後に、突然の子ども達の消滅の真相が明かされるのかと期待していた愛方ですが、それはなく肩透かしを食らいました。
時節柄も考慮すると、それほどひどくはなくて中程度でしょうか。
この手の映画で、悪人が出てこないというのもめずらしいです。
記憶にございません! Hit me Anyone On… 2024.09.27 コメント(4)
マンハッタン無宿 Coogan's Bluff 2024.09.23 コメント(4)
恐怖のメロディ Play Misty for Me 2024.09.14 コメント(2)