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昨日から目がかゆい。痒くて、何度もこすってしまう。花粉症かしら…と目を何度もすすぐ。ここ数日、北京の天気はかなり悪いので、極力外出は避けたい。さて、今朝の汚染度はというと?北京市が公表する数値は、久々のドクロマークの500(マックスが500までしか出ない)を更新。実際の内訳は、PM2.5が157、PM10が1147ということでした。中国の観測データを信用していない我々は、必ずアメリカ大使館が観測するAQIを確認します。すると、999(これまたマックスは999)内訳は、PM2.5は244、PM10が999。私が北京にいる時に見た中で最大の数値です。主に、PM10が原因なので、黄砂を吸い込まないようにしないとね。今日は、外出しないよ。
2018年03月28日
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春になると、花茶が良く飲まれます。ジャスミン茶(疎肝理気化湿)、バラ茶(理気活血疎肝)、菊花茶(清肝明目、清熱)などが代表的です。3月と言えば、「桃花」。便秘に効くという「桃花プーアル茶」を飲んでみました。桃花は、性は苦、平。心、肝、大腸に入る。効能は、活血調経。血液の流れをよくし、生理を調節する。生理不順の改善。瀉下通便。老廃物を排出し、便通よくする。身体の痰湿や余分な水分を除き、血の流れ、便通ををよくする。利水消腫、水腫、腹水、便秘、脚気などに効く。 桃花茶は以前お茶会で紹介したことありましたが、プーアル茶にブレンドしたものを飲むのは初めてです。 気になる効果の方はというと? あー、お腹グルグル言い始めた。 確かに便秘には効果あり…です。 痛みは全くありません。お腹がぺちゃんこになりました。 まさに、デトックスですね。私は敏感なので、すぐに反応が出ますが、効果は人それぞれです。 それにしても、桃花茶がこんなにも良い香りとは、思いませんでした。 興味ある方、是非オススメします。
2018年03月24日
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本日のお茶会では新茶が登場。「烏牛早」(うーにょーざお)は江南地区で最も早く摘まれる早生種の緑茶です。「烏牛」という名前から黒い牛と何か関係が??と思いがちですが、もともとは浙江省温州の烏牛鎮で発見されたことから発芽が早いので、「烏牛早」という名前がつきました。数百年ほど製造されませんでしたが、1985年から復活し、現在は浙江省永嘉産の烏牛早が一般的です。知名度があまり高くなかったときは、偽の明前西湖龍井茶として高値で売られていることもありました。現在では、堂々と「烏牛早龍井」という名前で市場に出回っています。今年は随分早く、2月28日摘みのものです。通常は、啓蟄に萌芽、2月25日ごろから摘採。明前茶と言われる西湖龍井や洞庭碧螺春よりも半月も早く市場に出ます。加工方法は、龍井茶と似ていますが、小ぶりで芽がふっくらしていて、茶葉の大きさが揃っています。色は龍井よりも鮮やかな深みのある黄緑です。新茶は何と言っても香りが命。そもそも新茶はまだ火が強く、飲み頃とは言えませんが、年に一度新茶の香りを楽しむのも良いものです。新茶を見ると、気分も妙にウキウキしてきます。ちょうど食後30分頃に飲むのがオススメです。新茶のあとは白茶の白牡丹と寿眉の予定でしたが、今日は少し肌寒く、体を冷やすお茶はあまり適していないので、急遽リクエストの薔薇紅茶に変更しました。気候や体調に合わせて臨機応変に内容を変えられるところが良いところ。
2018年03月20日
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本日は、リクエストにお応えして、中国紅茶特集のお茶会です。紅茶は、血管を広げ、動脈硬化防止、胃腸機能アップなど、胃が敏感な方、冷え性の方にお勧めです。金駿眉花茶 一心一葉 紅茶のジャスミン茶 優しい甘味とジャスミンの香に癒されます小赤甘(銅駿眉と呼ばれることもある)一心二葉 清、香、甘 正山小種(ラプサンスーチョン) 一心二葉三葉 濃、紅、渋ここまでの紅茶は、福建省武夷山桐木村で作られます。(世界遺産の武夷山。武夷岩茶で有名)摘採時期の早い順に金駿眉、小赤甘、正山小種となります。正山小種は、17世紀にもともと輸出向けに作られていました。松枝で燻して乾燥させた特殊な製法で作られるので、スモーキーな香りがあります。欧州では大人気。ヨーロッパでよく飲まれているスコッチウイスキーは、製麦の際、乾燥と香り付けのためにピートを焚きます。そのピート香がスモーキーなので、彼らにとっては馴染み深く、正山小種の松煙香も受け入れられたと言われています。しかし、中国人は実はこのスモーキーなお茶をあまり好まないため、中国国内ではほとんど売れません。活気を帯びた中国茶業界としては、なんとかして売れるお茶を作りたい!そこで、中国人好みの甘くて、渋みの少ない紅茶「金駿眉」の登場です。1斤58000の芽で作られる金駿眉紅茶は大変高価で、一般人には手が出ません。高嶺の花である「金駿眉」は、政府の官僚、重要な顧客、上司、医者、教師などへの贈り物(賄賂+α)の代表格として一世風靡します。多くの茶農家が金駿眉を真似て作った偽金駿眉が蔓延りました。しかし、習近平主席が推進する(過剰な)贅沢禁止令のおかげで、「金駿眉」も「偽金駿眉」の人気にも陰りが見え、紅茶バブルもついにはじけました。金駿眉の値段の高騰も止まり、偽金駿眉は売れなくなり、ようやく落ち着きを取り戻した茶業界。それでも、金駿眉は高額には変わりありません。そこで、金駿眉の味と香りを残したまま、財布に優しい武夷紅茶として生まれたのが「小赤甘」。摘み取りの時期の違いで、「大赤甘」もあります。官僚たちに支えられていた高級ホテル、高級レストラン、高級クラブ、高級品などの消費が落ち込み、多くが姿を消しました。接待のために公費が使われていた汚職撲滅には効果があったようですが、実は投機の対象になる高級茶(プーアル茶)、漢方の価格の上昇の歯止めにも一躍かったというわけ。この武夷山の紅茶からはこんなストーリーが広がるのも面白いですね。中国ではお茶は常に生活、文化、政治と密接なかかわりがあるのです。まだまだ紅茶は続きます。日月潭紅茶:台湾紅茶発祥の地。台茶18号(紅玉)甘くて、濃厚!日月潭は、安いものでは台茶8号のものがありますが、こちらはあまりお勧めではありません。鳳凰単欉単株紅茶:広東省鳳凰山烏岽山 とにかくフルーツの香が強烈 100年以上の宋種一般的には水仙系の品種が多いです。単株は、一本の木から摘まれた茶葉のみで作った茶と言う意味。本来、単欉も同じ意味ですが、現在では一本という意味ではなく、一地域の同じ品種の茶葉で作られたという意味のほうが多いです。私が宋種が好きなのは、なんとなく香りも味も奥ゆかしさを感じるから。古樹滇紅:雲南省南糯山 私の大好きな古樹紅茶。一煎一煎、深みが増していきます。古樹滇紅:雲南省倚邦 南糯山よりもソフトな味わい。香りが高くて、甘みも強いです。合計7種類の紅茶を試飲しました。お茶請けは、新疆産レーズン(マスカットと薔薇香)、内蒙古ミルク豆腐、雲南麗江青稞酥、雲南大理野生生胡桃、濃厚ピーナッツの花生酥また、ワンちゃんに癒されました。
2018年03月19日
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朝起きたら、北京は雪だった…。霙っぽい小雪だけど。「今日は天気が悪いから、朝稽古はやめようかあ…」とは、な、ら、な、い…。雪が降ったぞ、みんな出動だ!となるのが私達の常識です。 ニュースになるほど雪がなかった北京の冬。ようやく降ったね気温は0~4℃です。まあ、もう少ししたら、雪も止むだろう。まずは、いつもの基本功と太極拳でウォーミングアップ。なんだか、雪がひどくなってない?みんな、武当游龍八卦掌を学んでいます。やむ気配全くなし…。雪で視界が悪くなってきた。髪の毛、睫毛に雪が積もり始めた。おーい。すごいことになってきたよ~。ついに、積もった。みんなでポーズとるわよ!(まだ、帰らない)もひとつ、ポーズ!八卦掌でもポーズ!集合写真も撮っちゃう!雪はまだまだ降り続ける…。もう限界。服も髪も手袋も鞄も雪に濡れてびっしょりです。寒い…。ちなみに、北京では3月15日でセントラルヒーティング(暖房)は終了しました。
2018年03月17日
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うーむ。居合稽古ができなかったのは残念でしたが、今回は「棒手裏剣」を使った身体の使い方を学びました。一見ダーツのように投げればささると思いがちですが、実は結構難しい。手首を使うと回転してしまってささらないし、身体を捻じると、的から外れるし…。最初は、座ったまま投げる練習。(さらに難しい)本手持ちで手裏剣を持ち、直打法(回転させずに投げる)で投げます。(って書いてもわからないよね)問題は、どこで投げる練習をするか。物を壊さないように気を付けないとね。遊び半分ではなく、超真剣に手裏剣を投げている私。それを見て、母親も一緒になって手裏剣を投げ始めました。親子そろって手裏剣投げてます…。わざわざ師匠が新品の段ボールをホームセンターで購入してくださいました。開かずに重ねて立てて、的にします。最初は全く刺さらない。ひとつひとつ身体の中身を点検して、手裏剣が綺麗に刺さるイメージを膨らませると、「あっ、ささった」5本連続で投げて、休憩。そして、さらに5本。5分の1の確率が、5分の3になり、最終的に5分の4。段ボールはもうすでに穴だらけ。刀の感覚で投げる手裏剣は、本当に面白い。ちょっと忍者になった気分…なんて。最近は気功療法の勉強もかねて、月に一回治療を手伝わせていただいていますが、その休憩の合間に稽古をつけてもらっています。今まで学んできた中医理論や代替医療の知識、武術的な身体の使い方が少しでも人を癒すための助けになることが最大の目標。居合や手裏剣の稽古も、私の中では治療に繋がるのです。「稽古」というものは、それが何の稽古であろうと、ただただ稽古のための稽古であってはならない。稽古というものが生命の躍動でなければならない。(by 西田幾太郎先生)稽古することで、無心な強い意志が働いてこそ、生命とのつながりを感じることができる気がする。それが、癒しへとつながる…。手裏剣タイムが終了したら、また患者さんの足をほぐしたり、お腹を按摩したりする。人生って面白い。
2018年03月13日
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3月12日13日の気功教室は、インドから直輸入した天然の精油を取り入れて、アロマに癒されながら功法を行いました。インドに住む二十年以上の親友、気功と武術の同志であり、スピリチュアルでピュアな心を持つ友が選んだ良質な精油やお香などを紹介してくれました。春は、生発(芽生えと発散)の季節。植物でいうならば、外に大きく開くエネルギーを持つ「花」、筍や土筆のように天に向かってにょきにょきと伸びるイメージ。私自身は、いつも沈香やサンダルウッド(白檀)などの香木を使います。春は五行では「木」。余談ですが、易(えき)で、私の八字(命理)を見ると、私は土の性質で、特に火が旺盛。「木、火、土、金、水」の五行では、火は土を生む。よって、火が強ければ強いほど、私の運気がよくなる。その火を生む「木」が私には有利に働くわけで。「木」の要素を含むものを身につけたり、触れることがいい。とか、何気なく関連性を見つけてみたり…。話は戻りますが、天然の精油成分にはいろいろな効能があるので、その時の体調や気候で体が欲する香りが異なります。精油の作用は、(1)鎮静作用や神経系の働きを鎮め、心身リラックスさせる。(2)消化促進・食欲増進、胃腸の消化活動を活発にし、食欲を増進する作用。胃の働きをよくする健胃作用。(3)ホルモンの分泌を調節する。(4)免疫の働きを強め、活性化する。(5)抗菌・抗真菌作用:細菌や真菌(カビ、酵母など)の増殖を抑える。(6)抗ウイルス作用:ウイルスの増殖を抑える。(7)虫を寄せつけない。などなど。12日は21名が参加してくださいましたが、最も人気だったのは「ローズ」精油でした。「バラの町・福山」だけに?(関係ないか)13日は16名。オレンジスイートやラベンダーもなかなか人気でした。やはり、皆さん「花」を欲しているのですね。最初の10分間の瞑想の後、50分たっぷり使って、「武当養生功十三勢」を行いました。この功法をすると、肩こりや股関節、膝の痛みなどが緩和され、内臓の働きもよくなるので、是非少しずつ覚えて、続けていただけたらと思います。精油のアロマ効果で、呼吸が深まり、見えない「気」を感じるのを助けてくれるので、さらに深いリラクゼーションを得ることができます。精油は腕に塗り、お香は坐法の際に前に置いておきます。(インドのお香は香りが少し強めなので、そのまま飾ったりするだけで、部屋中に香りが広がります。)白檀の粉(下)の入れ物も可愛くて、見ているだけで癒されています。
2018年03月13日
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今回もたくさん飲みました!ここ10年のお茶会で、これほどの種類を飲んだのはいままで初めてかもしれませんね。大体時間の関係で5種類か6種類で終わることが多いのです。最初のWelcomTeaの文山包種から始まり、異なる広東省新会柑区とプーアル熟茶の小青柑を5種類、柑檸檬紅茶と輸入青檸檬紅茶の2種、合わせて8種類のお茶を2時間で試飲しました。小青柑は、宮廷プーアルと大葉の違いや柑区の組み合わせの違いで、それぞれ味が全く変わってくることがよくわかりました。そして、新しい柑檸檬は、嫌な苦みは全くなく、酸味の後にくる甘味と鳳慶紅茶の甘味が見事に合わさって、この日一番高い評価を得ました。現在中国で出回っている檸檬紅茶は、輸入物の青檸檬に紅茶を詰めて乾燥させたものが多いのですが、とても飲めたものではありませんでした。(この紅茶はサンプルとしていただいたもの)青檸檬は恐らく越南産か。苦みが強くて強調されて、紅茶の味がよくわかりません。それに比べて、柑と檸檬を掛け合わせた柑檸檬紅茶は本当によくできた商品だなあと改めて感じました。在庫が切れてしまったので、早速仕入れを再開します!今回のお茶請けは、雲南省のシャングリラと麗江で購入したお菓子です。青稞と呼ばれる裸麦の一種で作ったかりんとうとピーナッツをいれて作った青稞酥。野生の生胡桃。最近人気沸騰中の新疆産小棗のかりんとう(無糖)。これだけプーアル茶を飲むと、甘いものが欲しくなるんですよね~。毎回少人数制ですが、1時間以上かけて、岡山市と広島市からわざわざ参加してくださったり、本当に有難い限りです。福山という場所は、ちょうど広島と岡山の中間にあるのがよいのかもしれませんね。これからも、とびっきり美味しいお茶をご紹介していきたいと思います!
2018年03月12日
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3月9日、北京から羽田空港に到着後、ホテルにチェックインして、そのまま東京国立博物館へ直行!「仁和寺と御室派のみほとけ 天平と真言密教の名宝」特別展に行ってきました。3月11日が最終日ということで、なんとか間に合いました。この特別展の情報を教えてくださったのが、東京で武当太極拳を教えていらっしゃる武当玄武派の静慧(Jing Hui)こと いしいまゆみさんです。同じ武当派ということで、最近(私が一方的に)急接近中です。「真言宗、空海、御室派」と聞けば、広島出身で郷土愛が強すぎる私としては行かないわけにいきません。というのも、パワースポット宮島にある最も歴史が古い寺院が、真言宗御室派(総本山仁和寺)の大本山大聖院。空海が宮島に渡り、806年に弥山の上で修行をして開基したと言われています。さて、有難いことに、3月9日は夜21時まで観覧が可能であったため、なんとか間に合いました。そして、これも何かのご縁でしょう。ちょうど9日は、立部祐道・仁和寺第50世門跡による「東日本大震災をはじめとする被災者への祈りの気持ちを込めたお話の会」が開催され、私も拝聴することができました。3月11日を本展の最終日に控え、様々な思いをユーモアたっぷりで、時には涙を含ませながら、日常生活の在り方、震災への思いを語られました。昔からなんとなく惹かれてしまう密教の世界。仁和寺に伝わる絵画や書跡、彫刻、仁和寺を総本山とする御室派寺院の所有する貴重な秘仏や本尊などを。空海ゆかりの国宝《三十帖冊子》(京都・仁和寺)や、国宝《千手観音菩薩坐像》(大阪・葛井寺)、33年に1度しか開扉されない秘仏・重要文化財《馬頭観音菩薩坐像》(福井・中山寺)など、秘仏8体を含む計174件の名宝が公開されました。とても数時間では見切れない内容です。現在、改修工事中の仁和寺にある観音堂。ここは本来、僧侶の修行道場であり、一般客は立ち入れないお堂だ。本展では、高精細スキャナを使って堂内の壁画を撮影した画像と、実際に安置されている33体の仏像によって、観音堂を展示室内に再現している。中央の千手観音菩薩立像をはじめ、二十八部衆立像や風神・雷神立像など、33体の仏像に囲まれた荘厳な雰囲気を会場で体感してほしい。こちらのコーナーは、一般の方も撮影可能となっている。(HPより 抜粋)密教の教えでは、修行者が仏と一体の境地に達する時、仏の知恵を悟り、その力(加持力)によって人々を救うと説かれています。仁和寺は弘法大師空海を宗祖と仰ぎ、修法に関わる多くの名宝が伝えられています。お土産にちゃんと空海最中も買えました。今年は、京都の仁和寺に行きたくなります。宮島にも行きたい。四国88か所遍路も回りたい。中国国内では、武当山と重慶には必ず行きたい。真言密教と武当山が如何にしてつながるのか。キーワードは「気功」。道家気功(養生術)、仏教気功(禅、密教)、武術気功(内家拳)を学ぶ身として、自然とつながってくるのです。武術気功の代表は、嵩山少林寺に代表される外家拳と武当山が発祥地とされる内家拳です。ちなみに、冒頭でご紹介させていただいた武当玄武派の静慧(道号)いしいまゆみさんは、毎年武当山に行って修行をされているそうです。彼女の太極拳のクラスに参加させていただいたのですが、道(タオ)の世界に住んでいらっしゃるような、中庸を感じさせられる、笑顔が癒し系の素敵な先生です。気功的に、彼女の声のトーンと周波が、周囲の気をすべて包み込み、なんとも心地よいのです。陰陽のバランスの取れた身体、中心軸がスーッと伸びている美しい姿勢、気と一体となっているのがよくわかります。本場の武当太極拳、道の思想などを学びたい方には、おすすめです。今回も、武術、気功、空海、お茶などなど話がつきませんでした。中国茶をお好きなようで、授業の後に、中国茶と手作りのマーラーカオ(馬拉糕)をふるまってくれました。9日、空海から始まり、11日武当太極拳の授業で終えた3日間の滞在はとても充実したものでした。そして、3月11日という日。羽田空港のラウンジで黙祷。あふれ出た涙。時空を超えて繋がるもの。うん。すべては繋がっている。
2018年03月11日
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毎月短い日本滞在ですが、この度、ようやく待ちに待った程派八卦掌の同門・日本八卦掌協会の本田唯人先生の教室に参加させていただきました。本田先生の八卦掌は、軽やかで美しい動きの中に、スマートなスピードと技が合わさっており、とにかく魅了されます。手の指先まで気が満ち溢れ、流れるような動作はまるで龍を彷彿させます。ひとつひとつの動作は正確かつ明瞭、どんなに動いても身体の中心軸は決してぶれません。そして、本田先生のご指導の下、生徒さん方の純粋で、真摯な姿勢。八卦掌愛が感じられます。稽古場は、時に緊張感もありますが、終始本田先生の優しさと気遣いに溢れていました。日本では、「八卦掌」はあまり聞きなれない武術なので、知らない人が多いかもしれません。2013年のカンフー映画「一代宗師」(英名The grandmaster)は、梁朝偉(トニーレオン)演じる葉問(イップマン)の伝記を描いていますが、その中で、章子怡が演じているのが、八卦掌の伝承者です。この章子怡に八卦掌を指導したのが、私の師匠と本田先生の同輩である戈春艶老師です。なので、章子怡の八卦掌は、私たちと同じ程派八卦掌の套路24式64掌です。興味のある方は、是非この映画見てみてください。なかなか面白いです。八卦掌に触れると、ハマる人が続出…(北京では…)ですが、実際八卦掌が専門の教室というのは珍しいかもしれません。奥が深い八卦掌。太極拳よりも早い動きなので、初心者には敷居が高いと感じるかもしれませんが、本田先生は、形意拳や養生功もご専門なので、老若男女問わずどんなレベルからでも学べます。私は普段は北京で稽古をしていますが、北京では太極拳がメインなので、稽古の様子も少し異なります。日本の生徒さん達の動作の速さ、八卦徒歩の腰の低さと歩幅の広さには驚かされます。皆さんの稽古の姿は、大変凛々しくて、美しくもあり、力強さも感じられ、学ぶべきことが多くありました。皆さんとはまだ数回しかお会いしていないにもかかわらず、本当に温かく、家族のような安心感さえ感じます。まさに、伝統武術ならではの武徳と文化です。次回また一緒に稽古ができるのが楽しみです。
2018年03月10日
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清明節前の头春(一番茶)古樹散茶の純料生プーアル。ちょっとマニアックな試飲会。、明前茶は、3月25日前後に摘まれますが、一般的に売られているプーアル茶は4月上旬の春茶がほとんどです。明前茶の産量は少ないので、値段は相当しますが、その年の出来栄え、餅茶にするための毛茶(荒茶)の品質を知るためにも是非飲んでおきたいものです。勿論、加工する茶師の腕前も重要ですので、一概に明前茶がすべて美味しいとは限りませんが…。年々潤いを増す中国の茶業界では、注目を浴びるために大げさに宣伝したり、投機目的のためにわざと価格を吊り上げて記事をねつ造したりと、値段の高騰は毎年のごとく伝説となっています。例えば、「今年2018年の老班章茶王樹の値段は68万元/kg。」つまり、1224万円/kg。もはや意味不明…。生プーアル茶は、熟プーアル茶と違って、花様の香、蜜香、豊富なポリフェノールの程よい渋みが特徴的です。水の種類で味と香りはかなり変わりますが、日本で飲むととっても美味しく感じるのはお水が柔らかいからなのでしょうか。磁器の蓋碗にできるだけ形がくずれていない茶葉を選んで入れ、熱湯を半分ほど注いで、ささっと茶湯を捨てる。ここで一度香りを聞き、お茶が目覚めたのを確認。さらに、熱湯をテンポよく茶に浴びせながら、茶葉が湯の中に隠れたら、すぐに蓋をして茶の呼吸を聞く。茶と呼吸が合わさった時を見計らって、さぁ~と茶湯を出し切る。小ぶりの茶杯に注いで、まだ湯気が立ち上っているうちに、おちょぼ口で素早くずずぅっと啜る。あ~、幸せのひととき。野生的で、力強いインパクト。優しいビロードのような滑らかさ。大地、母親のぬくもり。身体の内側から温かいものが湧き上がってくる。口から鼻にかけてスース―と涼しい風が吹き抜ける。2017年の生プーアルはまだ春先の芽が出たばかりのような初々しさがある。これが、年を重ねるごとに、人間同様、重厚感が増してくる。まるで、生きているかのように、見てきたものを語ってくれる。10年、20年と一緒に年を重ねて生きているかのようで、格別な思いが湧いてくる。生プーアルはそんなお茶です。2017年 老班章古樹の明前と明後の飲み比べこういうのは微妙なのですが、非常に面白い。ああ、この老班章古樹の明前の熟プーアルも用意していたのですが、時間がなく、淹れることができず残念…。用意していた冰島も結局飲めなかった…。試飲会をする場合は、何種類かを同時に淹れて飲み比べをするほうが時間のロスがなくてたくさん飲めますね。次回はそうしようっと。ちなみに、昔帰古樹の明前は蜜香がパワフル全開でした。少し圧倒されました。
2018年03月10日
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本日は、「三八婦女節」「女神節」などと呼ばれる女性のための日。会社では、女性は半日出勤というところもあるそうで、とにかく女性を労わる日です。毎年のことですが、三八節の前後は、中国の「全国両会」(中華人民共和国第十三届全国人民代表大会第一次会議と中国人民政治協商会議第十三届全国委員会第一次会議の略)と呼ばれる全人大会議が開かれる時期です。この間、悲しいことに、ネット規制がマックスになるため、youtube、facebook他、VPNを経由しないとみることができないもろもろすべてがつながらなくなります。(私からの返信がすぐにこないときはネットのつながりに問題があるのだと思って、温かく見守ってください。)北京にいて、不便に感じることの最も上位にあげられるのがネット関連の問題かもしれません。しかし、中国では、なんだかんだ言って「記念日」が結構ありますし、その度に実際に連絡を取り合って、祝っていたりして…。中国人同士の人間関係のつながりの深さを感じます。こういうところは、中国人は温かいですね。久しぶりの晴天。今週は朝晩は零下で肌寒い日が続きましたが、来週からは気温も上昇するようです。朝練でも汗をたくさんかくようになりました。気持ちいい。
2018年03月08日
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3月5日(中国)、啓蟄(惊蛰)に入りました。啓蟄は24節気の三番目の節気。厳密に言うと、太陽が黄経345度に来た時が啓蟄ということで、中国では3月5日23時28分、つまり日本時間だと3月6日0時28分に啓蟄に入りました。今朝の北京は、少し肌寒くて、クリーニングに出してしまい込んでいたダウンを再び着る羽目になりました。啓蟄は「冬ごもりしていた虫たちが目覚めて、土から這い出して来る」という意味で、虫たちが活動し始めるのを想像してみるとちょっと可愛らしいです。この時期は、雷や雨も増えるらしく、農家さんには大変重要な意味を持つ日なのですねえ。野草も芽吹いてきて、フキノトウやタラの芽の天婦羅とか…。あ~、日本っていいなあ~。さて、今月の中国茶会@福山の内容です。 WelcomeTea 文山包種 青心烏龍種 台湾 軽発酵茶広東省新会三大柑区比較小青柑(一) 2017年新会梅江区 宮廷プーアル小青柑(二) 2015年新会天馬区 宮廷プーアル小青柑(三) 2017年新会茶坑区 大葉プーアル小青柑檸檬(四) 2017年新会茶坑区 柑と檸檬の掛け合わせ 雲南紅茶お口直し: 菊花茶 花粉症、アレルギー、インフルエンザ予防に ≪お茶請け≫雲南シャングリラ産青稞酥、青稞かりんとう、雲南野生生胡桃など 日時:2018年3月12日13時から開始場所:ゆかり治療院会費:2500円 それでは、お楽しみに。茶商の友人が開発した「小青柑檸檬」。中には紅茶が詰めてあります。柑と檸檬を掛け合わせることで、爽やかな酸味の中で、レモンの苦みがなくなり、柑の甘味が感じられます。今月は横浜でちょっとレベルの高いお茶会をすることが決まり、テンションが上がりますわ。皆さん、優秀な方ばかりなので、いろいろ交流できるのがとても楽しみです。冰島老寨古樹と老班章古樹
2018年03月06日
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あ~、今日一日で飲んだお茶。文山包種 青心烏龍種 アレルギー予防を期待して荒山白牡丹 風邪の予防とアレルギー予防伝統凍頂烏龍 ちょっと飲みたくなっただけ~。勐庫冰島古樹(お高いやつ) 試飲会での勝負茶の品定め中西双版纳老班章古樹王周辺 4月摘み 清明節前のものと比較するための教材用お茶会や試飲会の準備とはいえ、至福の時ですわ。でも、一人で飲むには少々もったいない。誰か一緒に飲もうよ~。(お腹いっぱい)
2018年03月03日
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最近はお茶会などの準備のため、いろいろお茶を試飲しています。蜜香金芽茶の新しい飲み方を提案すべく、ミルクティにチャレンジしてみました。といっても、私は牛乳は飲まないので、杏仁のミルク(台湾産のオーガニック杏仁粉を少し濃いめに溶く)で割ってみました。日本だとアーモンドミルクとか売っているのかな。さて、お味のほうは…?少し濃いめに淹れます。うん。普通に美味しい…。ミルクが好きな方はミルクで割るのも良いですね。まずは、紅茶:杏仁ミルクを3:1くらいの割合で淹れてみました。量は好みで調節ですね。ココナッツミルクでは試したことはありませんが、ココナッツオイルを垂らして飲んだことはあります。美味しいかどうかは別として、ただオイルが摂取したかっただけですが…。以前、滇紅(雲南紅茶)でチャイを作ったら美味しいとご紹介したことがありますが、金芽茶でのブレンドは初めてです。
2018年03月02日
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旧1月15日。気温は最高10℃。今日は風もあまりなくて、とても暖かく感じます。しかし、風がなくて、暖かいとPM2.5の数値があがります。人間は自然の中で生かされている存在なので、科学の力で以てしても、自然をどうこうできるものではありません。とはいえ、今年の旧正月のように「市内での爆竹、花火禁止令」が徹底されたり、郊外の環境基準を満たさない工場がすべて閉鎖されたり、環境規格外の車両をなくしたり、自転車通勤を奨励したり、汚染の原因となりうる要素をできる限り排除すべく、北京ではさまざまな取り組みがなされているわけで。2020年までの冬季五輪までには環境改善ができるのかしらという期待はあるけれど、365日の日々の生活において一日一日の新鮮できれいな空気を吸うという当たり前のことさえままならないという現実。都会にするということは、こういった一喜一憂に振り回されるということでもあるのか…。公園の池の氷がようやく融け始めました。
2018年03月02日
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3月2日は初十五の元宵節。(初の満月)今日は一足お先に「湯圓」を作って、いただきました。黒ゴマとピーナッツの甘い餡と南方で食べられる肉餡の湯圓。私は北京に住んでいるので、元宵をよく食べていました。甘い餡しかありませんん。肉餡は食べませんが、お餅の中にお肉っていうと粽っぽい感じです。さて、元宵と湯圓の違いって何ってことですが、元宵はまず先に餡を作って丸くし、餅粉のなかでごろごろ転がしながら丸めていきます。湯圓は餅粉に水を加えて塊を作り、餡を包んで手でこねて丸めて作ります。茹でる時間も、湯圓は3~5分でゆで汁は透明ですが、元宵は10分くらいかかり、ゆで汁も白っぽくなります。あとは、保存方法ですが、冷凍で売られているのはほとんどが湯圓です。元宵は長く置いておくとボロボロになったり、ひび割れたりするので、ほとんどの場合、初十五の朝、元宵屋さんの前には行列ができて、その日のうちに食べきります。定番の漉し餡、黒ゴマ餡、ピーナッツ餡のほか、チョコやフルーツ風味のものもありますが、私はあまりお勧めしません。茹でた後に揚げたり、焼いたりしたらいろいろ楽しめるのかもしれませんね。蜜香紅茶に浮かべて食べる黒ゴマ餡 紅茶と黒ゴマが妙にあう梅茶に浮かべて豚肉と筍と緑茶餡 梅の酸味が肉とあう…のかな。私はちょっと苦手。もう正月気分も今日が最後だと思うと、なんだか寂しいな。北京にも人と車がもどってきました。
2018年03月01日
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