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今まで、ずっと読むことのできなかった1950年代の藤子マンガが大全集で甦りました!!第2期の目玉です。■ 『初期少女・幼年作品』【送料無料】 初期少女・幼年作品 藤子・F・不二雄第全集F先生が少女マンガを描いていたのはあまり知られていないと思います。当時(50年代)は、漫画家にまだ女性が少なかったため男性漫画家が、少女マンガを描くことが普通に行われてました。まずは、1番最初に収録されている「ゆりかちゃん」を紹介したいと思います。名義は「藤子不二雄」先生ですが合作ではなく、F先生の作品となってます。< メモ >ゆりかちゃん 雑誌「少女」 1954~1955年連載光公子(ひかるこうし) 雑誌「少女」 1956年連載■ 『ゆりかちゃん』 ~帰らないで!~ の巻 >■ ゆりかちゃんは親戚のおばさんちへ行きますけれど、おばさんは留守で、子どもたちだけがいました。子どもたちに遊んでほしいと、せがまれたゆりかちゃん。■ 飛行機遊びを見てあげることに頭に飛行機が当たったり、本を読んでと頼まれたり子どもたちに振り回されるゆりかちゃん。■ やっと おばさんが帰ってきたでも、ホッとできたのも束の間。靴が隠されてしまってました。ゆりかちゃん大変でしたね。チャンチャン(終り)本のことを「ご本」というのは時代を感じますね。■ 『ゆりかちゃん』 ~時は金なり~ の巻布団を、毎日出し入れするより押入れで寝た方が楽だという、ゆりかちゃんのお兄さん。■ ゆりかちゃんのお兄さんの年賀状今回は、ゆりかちゃんではなくちょっと個性的なお兄さんが主人公になってます。■ スコシフシギな時代劇マンガ 『光公子』 それはそれはシシにおそわれたヒツジのようなものだった。 赤桐勢数十万騎のまえに、弓月城は、あっけなく せめほろばされようとしていた。 (扉絵のナレーションより)■ 弓月城は圧倒的に不利にあった・・・心配でたまらない、るり姫。勝四郎も前向きではあるが、表情は冴えない。■ 敵が侵入してきた!!るり姫に宝が渡される。襲われることがあればこれを持って逃げるようにいわれた。■ るり姫 危うし!!犬丸という男は、さっき勝四郎と話していた男だった。犬丸は、裏切り者であった。■ るり姫を追いかける勝四郎るり姫のもとへたどり着くが、人質にされた姿を見て何もできない勝四郎・・・■ 勝四郎と るり姫は 谷底へ落ちてしまう勝四郎は抵抗できず、犬丸に迫られ谷底へ・・・後を追いかけるように、るり姫も谷底へ自ら落ちてしまう。■ 二人は なんとか無事だった枝などがクッションとなり二人は一命を取り留めたのだった。■ しかし 谷底から登り上がれず困り果てる家宝のろうそくを使ってみることに。いい伝えでは魔力があるという・・・■ なんと! ろうそくから・・・不思議な人物が現れた!!彼は、精霊らしき存在だった。■ 頼まれ事は 何でもしてくれるという光と名乗る精霊は、土から不思議なはしごを出してくれた。■ 二人は谷底から脱出に成功役目を終えた光公子は、煙のように消えてしまった。ろうそくに火を灯せば、また現れるという。■ しかし ろうそくは犬丸の手に渡ってしまうアクシデントがあり、家宝のろうそくが犬丸に見つかってしまった・・・■ ろうそくに火をつけると・・・光公子が現れた!!■ 敵は暗殺を命じた何でもいうことを聞く光公子であったが正義の心を持っており、悪いことはしようとしなかった。■ その頃 るり姫は捕らわれていた■ るり姫は 一人の少女と出会う敵の将軍には、ひな子という娘がおりるり姫は、娘の友だちにいいと考えていた。■ ひな子は小鳥たちと心を通わせていた父親はワルだが、娘のひな子は優しい少女だった。しかし、るり姫は泣いてばかりいた・・・■ ひな子は友だちが欲しかったひな子は、るり姫のことを人質とは思っておらず仲のいい友達でありたいと願っていた。ひな子の思いが通じ、2人は友情を誓う。友情は、るり姫を助けることになるが、悲劇にもつながろうとしていた。■ 光公子の宿敵・ミミズク法師が現れた正義の光公子に対する、悪のミミズク法師も強力な魔法を使う手強い相手だった。■ 光公子 VS ミミズク法師 激しい戦いが続くミミズク法師は、るり姫の居場所を突き止め彼女の命を奪おうとしていた。不幸にも、るり姫はミミズク法師の攻撃を受け命を落としてしまう。致命的な攻撃を受けた光公子だったが相打ちとなり、ミミズク法師も力尽きたのだった。そして、るり姫は起き上がることはなかった・・・しかし、亡くなっていたのは、ひな子であった。彼女は、自分が身代わりになろうと、るり姫の着物を代わりに羽織い、るり姫の犠牲になっていたのだった・・・ひな子の父は、るり姫を連れて山を下ろうとしていた。力尽きた光公子だったがミミズク法師を倒した満足の笑みを浮かべていた。(終り)作品内では、一度も「精霊」という言葉は使われていませんが分かりやすく伝えるために、日記では「精霊」という言葉を使うことにしました。光公子は、この他に、もう1話読み切りが載っています。他の作品もそうですが、特に「光公子」はもっともっと読みたかったと思ってしまう大傑作です。『初期少女・幼年作品』は、まだまだ紹介が足りませんので、これからも取り上げていきます
2011.07.03
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藤子・F・不二雄先生の初の絵本や幼いキテレツくん(?)やいつもと違った構成の父子ギャグ漫画などが詰まった大全集「モッコロくん」の紹介です。【 収録作品一覧&掲載誌 】「モッコロくん」 (幼稚園 /小学一年生)「4じげんぼうPポコ」 (幼稚園 /小学一年生)「ぞうくんとりすちゃん」(めばえ)「つくるくん」 (キンダーブック)「パン太くん」 (小学一年生 /小学二年生)「パパは天さい!」 (月刊てづかマガジンれお)それでは、前回の続きです。残りの3作品【ぞうくんとりすちゃん】 【つくるくん】 【パパは天さい!】を紹介します。【 ぞうくんとりすちゃん】絵本として描かれた作品です。実際、絵本としても発売されてます。 『 きりかぶなんだ?』■ あのきりかぶは何だろう?■ ネズミくんのおうちでした「ぞうくんとりすちゃん」は、F先生が亡くなられた後絵本として出版されました。そして今回大全集に収録され、2回目の登場になります。絵本「ぞうくんとりすちゃん」藤子・F・不二雄絵本の方は、F先生と娘さんの写真や長女の匡美(まさみ)さんのあとがきもあります。■ 娘さんに絵本を読むF先生&3人の娘さん■ 長女の匡美さんのあとがき「父の贈り物」上の2つの画像は、絵本版の「ぞうくんとりすちゃん」に収録されているものです。大全集には載っていません。F先生は、毎朝、幼い娘さんたちに本を読んであげていたと書かれています。つまり、絵本の読み聞かせ経験者のF先生が、ご自身で理想的な絵本を作り上げたのがこの「ぞうくんとりすちゃん」ということになります。セリフがないのは、どんなことをいっているのか子供たちに考えさせ、想像力を与えてくれます。■ 絵本では1ページに1コマです小さな子供向けに読むのでしたら単独で発売されている絵本版の方が絵も大きく、広げやすくていいかもしれません。 【 つくるくん】とても器用な、発明家の男の子「つくるくん」のお話です。1話1ページ構成で、オールカラーです。 『 かたをたたくきかい』■ お父さんに肩たたきを頼まれると・・・■ 「かたをたたくきかい」を発明■ ちょっと作り方を間違えちゃった?(笑) 『 パトカー』■ お菓子が減っている■ 犯人は誰だろう■ お菓子を食べたのはお父さんオチが、お父さんネタというのが多いです(笑) 【 パパは天さい!】以前紹介した「きゃぷてんボン」(昨年10/8)を思い出します。もしかしたら、父子のギャグ漫画はF先生のお気に入りだったのかもしれませんね。この大全集の中でも、一番ストーリーが大きいと思います。 『 メモビジョン』■ 発明家のパパは以来を受ける忘れたことを思い出す機械を作ってほしい。■ とにかく物忘れがひどい■ パパは以来を引き受けますおじさんとパパの、2人のおとぼけは笑えます。子どもながら、のぼるくんはしっかり者です。ですが、この後、パパは「メモビジョン」という忘れたことを思い出す機械を、見事、発明します。 『 ダメなパパ』■ 宿題しているのぼるくんは呼ばれます■ メガネが見つからない・・・と思ったら■ またしても呼ばれますたくさん宿題があるのですがのぼるくんは、なかなか集中できません。■ パイプがない・・・と思ったらのぼるくんに怒られてしまいます。パパは、ちょっとドジなところがあります。■ 外出して帰ってきたのぼるくん■ ドアを開けると洪水のように・・・■ 家の中は水浸しに■ 亡くなったお母さんの写真をみつめる のぼるくん■ 宿題が終わらない・・・■ おかしなロボットがやって来た■ 宿題をスラスラ解いてしまった!!クタクタの、のぼるくんはロボットに任せて眠りにつきました。■ 実はロボットの中身はパパだった!!パパはいつも迷惑をかけっぱなしで肩を落とすのぼるくんを、何とか元気付けたいとパパが、ロボットに化けて手助けしたのでした。本当なら「パパが宿題を手伝ってあげよう」と直接行ってもいいところなのですがわざわざ、ロボットの格好をして、のぼるくんに気を使わせないところに、パパの優しさを感じます。「パパは天さい!」が掲載された『月刊てづかマガジンれお』は、わずか5ヶ月(5回)で終わってしまったので、続きが読めませんでした。どうしたんだよ~「てづかマガジン」!!まだまだ続きを読みたかったです。F先生も「神様」の雑誌だけに気合を入れていたと推測できますので、さぞかし廃刊は残念だったことでしょう。短期連載が残念なのですが大全集で初めて読めたので嬉しくもあり・・・複雑ですが、やっぱり単行本化は嬉しいですね
2011.01.29
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ほとんどが未単行本化の作品でレア作品集であると同時に今、なかなか見かけることの少ない児童漫画集ともいえます。■ 大全集 モッコロくん藤子・F・不二雄大全集 モッコロくん/4じげんぼうPポコ/他【 収録作品一覧 】「モッコロくん」「4じげんぼうPポコ」「ぞうくんとりすちゃん」(絵本)「つくるくん」「パン太くん」「パパは天さい!」今日は、半分の3作品【モッコロくん】 【4じげんぼうPポコ】 【パン太くん】を取り上げてみたいと思います。残りの作品は、次の日記へ続きます。 < 「モッコロくん」>およそ120ページで、内100ページがカラーです。藤子マンガで、一番小さい主人公かも知れません。 『 こんにちは モッコロくん』■ 庭に変わった虫が・・・男の子の名前は、ゆうちゃん。 ■ ゆうちゃんは緑色の虫を助けてあげます ■ 部屋を暖めてあげます■ モッコロくんは元気になりました 『 あばれ馬を止めろ』■ ピストルの音に馬が興奮してしまう■ 馬が勢いよく走り出してしまった■ モッコロくんは虫などを大きくすることができますモッコロくんはバッタを大きくして助けに行きます。■ バッタに乗って追いかける■ モッコロくんが馬を止める■ 一安心 『 公園にはなかまがいっぱい』■ 一緒に絵を書いていると・・・■ 友達は上手く描けない■ 機嫌が悪く乱暴をする■ モッコロくんが仕返しをする■ それでも懲りない乱暴な男の子■ モッコロくんはアリを呼ぶ■ 何かがベンチに・・・■ アリが協力してくれました昆虫がモデルになっているモッコロくんは虫と会話ができたり、虫を自由に操ったり「大きく、大きく」(そして「小さく、小さく」)と唱えて物の大きさを変えることを、得意としています。園児を対象にしているので、SF的要素はかなり小さめに抑えています。これも、F先生なりの見えない配慮ですね。 < 4じげんぼうPポコ >ページ数は約100ページです。カラーページは、約半分あります。 『 4じげんから来た友だち』■ たけしくんが一人でお留守番していると・・・■ 不思議な生き物がやって来た名前は「ピーポコ」というらしい。 『 ぼく、Pポコ』■ たけしくんの後をつけるPポコ■ Pポコはたけしくんに変身変身するのが、Pポコの特技です。■ Pポコにゾウの変身を頼む■ 本物のように大きくなる 『 大きな雪だるま』■ 空き地でPポコと一緒に雪ダルマを作る■ 小さすぎる雪ダルマは笑われてしまう■ Pポコが雪ダルマに変身■ みんなから注目される雪ダルマにPポコのSF的要素は、変身のみです。これも、小さい子供たちの想像力でもきちんと追いつけるように、構成されていますね。 < パン太くん > パンダを擬人化した可愛らしいマンガです。収録は全4作品と短いです。一部、二色刷りページがあります。 『 風のひみつ』■ 凧がやぶれてしまった説明はありませんが、おそらく、凧を持っているのがパン太くんの妹のようです。■ パン太くんが直してくれます■ お友達も登場です猿、犬、タヌキ、猫などを擬人化したキャラがお友達として登場します。 『 じしゃくのひみつ』■ 絵の担当は しのだひでおさんですしのださんは、「新・キテレツ大百科」や「ドラえもんの発明教室」などの作者でもあります。 『 かげのひみつ』■ 絵の担当は 永田竹丸さんです藤子A先生の「まんが道」を読んだ方は永田さんの名前はご存知かもしれませんね。手塚治虫先生や藤子先生たちが住んでいたトキワ荘のメンバーなのです。児童向け作品が中心なので大人の読者が読みたくなるような感じではありませんが、今減りつつある児童漫画が21世紀に、こうして登場し、残ってくれることはとても貴重なことだと思っています。小さな子どもたちが、一番最初に触れるマンガとしてうってつけかもしれません
2011.01.27
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新年、明けました。おめでとうございました。今年もよろしくお願いしました。この間、元旦を迎えたと思ったらもう1週間が過ぎ去ってしまいました。お正月ネタを出すにはすでに遅いかもしれませんが私にとっては、新年最初の日記ですので元旦ネタの話をさせていただきます。藤子マンガは第1話がお正月から始まるというお話が意外と多くあります。■ ドラえもん第1話お餅を食べるのび太くん。■ パーマン第1話妹のガンコちゃんがみつ夫に年賀状を渡す場面です。第1話にこだわらなければ藤子マンガの多くで、お正月のシーンは登場しています。さて、本日のメインは、先月に発売された『ドビンソン漂流記』です。こちらも、第1話がお正月なのです。■ ドビンソン漂流記藤子・F・不二雄大全集 『ドビンソン漂流記』 < ストーリー >■ 宇宙船が衝突で大破してしまう・・・■ S・O・S!!■ 助けはない・・・■ 通信機も故障・・・人工知能を持った小さな宇宙船が、返事をする。名前は「ロボート」。ロケットとボートが合体した名前であった。■ 大変なことに■ あれもダメこれもダメまったく危機感のないロボートの反応がおかしいです(笑)■ 彼の名前は「ドビンソン」深刻な事態にもめげることなく自分を励ますドビンソン。■ 異変が起きる・・・■ 惑星の引力に引き寄せられてしまった!!■ ドッカーン!!■ 命は助かった■ 暗闇の中を進むドビンソン■ 光がこぼれている!!■ 地球に落下したのでした■ ドビンソンは民家に落っこちていた■ 家の中を進むドビンソン■ 家族の声が聞こえる■ お正月だったドビンソンは、日本に到着したのでした。■ ドビンソンと家族のご対面そして、ついにドビンソンはマサル少年の家族と未知との遭遇!をするのでした。そして、あてのないドビンソンを家族は、受け入れてあげることにしました。めでたし、めでたし・・・!?今回紹介しました第1話が大全集公式サイト「ドビンソン漂流記」で無料で読むことができま~す。ソフトのインストールなど何もいらないのが嬉しいところです。お時間がありましたらぜひ「ためし読み」をどうぞ~それでは今年もよろしくお願いしま~す
2011.01.09
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昔聞いたことのある話では近所でペットを捨てると戻ってきてしまったり周りの人に気づかれてしまったり不都合なことが生まれてしまうため遠くへ出掛けたときに捨ててしまうという飼い主の無責任な行動があるらしいです。さて、同じことが宇宙でも起きているらしいのです。ペットを地球に置いていく宇宙人がいました・・・トッピという生物(見た目は犬)は飼い主に、地球に置かれてしまいました・・・これは、藤子・F・不二雄先生の『宙犬トッピ』の冒頭です。でも、暗くならないのが藤子マンガの持ち味であり、F先生の優しさです。■ 『宙犬トッピ』は大全集「ミラ・クル・1」で読めますミラ・クル・1 「宙ポコ」「宙犬トッピ」収録(藤子・F・不二雄大全集) ■ ラジコンを探していると・・・コー作という少年が、落ちたラジコンを探しているとどうやら犬にぶつかってしまったらしい。■ 犬が起き上がるこの犬は、直感でコー作のことを気に入る。■ 喜ぶ犬■ この犬はいったい何者!?■ つまんないことにこだわるんじゃない!!(笑)この会話が面白いです(笑)早く話を進めたいようです。■ 気になることを質問犬が好きかどうかを確かめます。■ 聞いてガッカリ■ でも家に連れて帰るコー作はラジコンをぶつけたこともあるので犬を家に連れてきた。トッピという名前だった。もともと宇宙の星に住んでいたけれど飼い主に、地球へ捨てられてしまったという・・・ < 第2話 『反重力チップで空の旅』 >■ トッピの知恵を借りて不思議な道具を作りますはるかに文明の進んだ星から来たトッピから、最先端技術を得てコー作は発明をします。ここは、「キテレツ」の要素がありますね。■ 外に出て「重力コントローラー」を確かめる名前の「コー作」にかけて、話も「工作」がメインです。「キテレツ」と違う所は、ギャグが多い所ですね(笑)■ 見事に浮く!!■ 不安定ながらも飛ぶことに成功■ アクシデント発生「重力コントローラー」は、初めての使ったので操縦が上手くいかず、トッピをヘディングしてしまった(笑)■ 二人とも川に落ちる(笑)F先生のトッピは、「ハットリくん」(A先生)の獅子丸に似てますね(笑) 『ちくわが食べたいワン』VCD 獅子丸(忍者ハットリくん/メディコムトイ/) < 第3話 『ベツジンボディマスク』 >■ ため息をするトッピ食事にドッグフードが出されるがトッピには、それが不満だった。■ これは固定観念だ!■ 犬にもいろいろある!トッピは、ドッグフードが好きではありません。好物はタケノコです(マツタケもOK)大全集『ミラ・クル・1』に収録された3作品は今日の日記で紹介が終わりました。(「ミラ・クル・1」(12/1)&「宙ポコ」(12/5))これら3作品の共通点は、短期連載でてんとう虫コミックスで発売がなかったことですね。掲載されていた月刊「コロコロコミック」の当時の編集長の方が、大全集のあとがきで「F先生はドラえもんの映画がヒットとなり気持ちが大長編に向いてしまった」と語られております。短期連載で終わってしまったのは、確かに残念ではありますがその代わり、3作品分の、あるいはそれ以上の魅力が詰まったドラ映画が生まれたという訳です。■ 藤子不二雄ランドの動画 ~F先生 祝☆生誕77周年~20年以上前、藤子不二雄ランド(という単行本)のCMが流れていました。「ミラ・クル・1」や「宙犬トッピ」も、藤子不二雄ランドで発売されていました
2010.12.09
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かわいい怪獣型の宇宙人「宙ポコ」と地球の少年の心の交流を描いた藤子・F・不二雄先生の作品「宙ポコ」を紹介します。ミラ・クル・1「宙ポコ」「宙犬トッピ」収録(藤子・F・不二雄大全集)『宙ポコ』は、大全集の「ミラ・クル・1」に収録されてます。宇宙には、怪獣が人間のように進化した生物が存在していた。ソールス星から宇宙旅行で地球にたどり着いたのが宙ポコでした。日本語を30分で覚えてしまう非常に賢い生物なのです。 第2話 『自分勝手はどっち?』より■ 宙ポコと仲良くなったつとむ君■ 宙ポコは父の部屋にいる「宙ポコ」で、少し変わった設定は、主人公の少年の父親がメインキャラ(宙ポコ)と熱心に話している所ですね。■ 宙ポコを呼ぶ■ SFに興味がある父は宙ポコと会話を楽しんでいた■ 父はSF小説を書こうとしていた■ 宙ポコは用事があった■ 父はずっと話したがっていた■ 宙ポコを友達に見せたがるつとむ君F作品ファンの皆様、女の子の名前はまたまた、マリちゃんですよ(笑)■ とにかくビックリさせたい■ 不思議な力をぜひ見せたい■ テレポーテーションをやってもらう■ 宙ポコの超能力を披露■ つとむ君だけ池に落ちてしまうこれまでも、超能力が、つとむ君にはいい方に行かずここで、つとむ君が怒ってしまう。■ 怒鳴るつとむ君■ ショックを受ける宙ポコ■ 宙ポコも怒ってしまう■ 父もショック■ 不満をいうつとむ君だが・・・■ 原因は自分たちかもしれない■ 宙ポコに大して自分勝手だった・・・■ 涙を流すつとむ君■ 宙ポコも同じ頃泣いていたこの後、ガキ大将たちにいじめられている宙ポコをケンカに弱いつとむ君が、なぐられながらも救って宙ポコと再び友達に戻り、ハッピーエンドになります。冒頭を振り返ると分かるのですが、シンプルな伏線が敷かれています。宙ポコは、つとむ君とつとむの父に「用事がある」と告げています。しかし、二人とも全く聞こうとしていません。これは、子どもも大人も関係なく、私たちの日常生活にも同じ事がいえるかもしれませんね。けれど、真面目な話だけでなく「正義のみかたパーマンごっこ」はパーマン読者には爆笑のギャグ作品になってます(笑)思わぬゲストキャラ2人の登場に、思わず読んだ方全員が、ニンマリしてしまうこと間違えなしです。「宙ポコ」が全3話だけなのが、実に惜しい~~~!!ドラ映画制作で、F先生は多忙になってしまったとのことです。■ 藤子・F・不二雄先生の動画 ~祝☆生誕77周年~鉄道模型や天体望遠鏡、本がぎっしり詰まった本棚などF先生の趣味が映されています
2010.12.05
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30年以上前に藤子・F・不二雄先生がコロコロコミックに掲載した「ミラ・クル・1」という知られざる異色マンガがございます。それでは、いつも通りに紹介行きま~す。 第1話 『正義のみかたミラ・クル・1』■ 夜中に謎の光が・・・■ 光の玉を追う・・・しかし、正体は不明だった。■ 友達の女の子の家へ行くと・・・■ 警官の姿が・・・少年は、訳も分からずに警察の人から追い返されてしまった。■ 考え込む少年夜中の光の玉といい、友達の家の警察といい少年は、何か様子がおかしいと感じていた。 第2話 『無人島で海水浴』■ 泳ぐのが遅いワン■ イヌは仮の姿・・・地球にやってきたのは、思考と会話力のあるUFOでした。そのUFOが人間とコミュニケーションをとるために「仮の姿」としてイヌの体を借りていた・・・大人の読者にはすぐに分かっても、子どもの読者にはやや難しいかもしれませんね。こんな所にも、『ミラ・クル・1』は、いつもの藤子マンガとは「おや、ちょっと違うぞ」という雰囲気が出てますね。 第3話 『怪談 化けネコ騒動』■ 肝試しをしていると・・・光とともに、何かが現れる。■ 化けネコが!!■ ワンの考えでは・・・これは、幽霊などではなく科学的なものだと分析をする。■ 光に秘密があるらしい■ 時速80キロで迫ってくる光!?さて、ここで、推理に挑戦してみましょう。化けネコの正体はなんでしょう。○化けネコは、オカルト(幽霊など)ではなく科学的な出現。○光の正体は時速80キロで迫ってきている。○化けネコという証言にウソはない。そして、日記では紹介してませんが、化けネコが現れた現場付近にはいろいろ捨ててあるゴミ捨て場もあります。明智先生、ポアロ、クィーン、メグレ出木杉くん、高畑くん、パーやんたちなら解けるかもしれません。(あ、今笑ったそこの方、パーやんは実は天才ですよ!!) 第4話 『子連れライオンを救え』■ ライオンに変身したが・・・■ 間一髪脱出!!青年マンガを読みなれている読者には、さほど驚きはないかもしれませんが、ドラえもんに慣れている藤子マンガ読者には、主人公たちの変身したライオンに銃が連発で打ち込まれるのは、かなり驚きの描写なのです。このように、スリルが盛り込まれた『ミラ・クル・1』はちょっとした新しさを加えた、F先生の意欲作ともいえるでしょう。さて、最後になりましたが『ミラ・クル・1』のあらすじを・・・実体はUFO。仮の姿はイヌという宇宙人のワン。そのワンが信頼を置いた2人の人間少年「未来」と、少女「くるみ」に力を授け様々な問題を解決していく物語です。「未来」「くるみ」「ワン」で、『ミラ・クル・1』です。『ミラ・クル・1』は、一応、藤子不二雄ランドで単行本化されてますが、すでに絶版本ですので前回の「Uボー」と同じく、あまり知られてないかもしれませんね。多くの読者にとっては「初単行本化」に近い思いでしょうね~同時収録の「宙ポコ」と「宙犬トッピ」もこれから日記で紹介していきます。ミステリー感覚を取り込んだ『ミラ・クル・1』宇宙人との心の交流を描いた『宙ポコ』キテレツ系の発明にギャグもたっぷりある『宙犬トッピ』これら3作品が収録された本書は大全集第二期でも、まさに「目玉」といえますね~巻末に初代コロコロコミック編集長の千葉和治さんのあとがきが掲載されています。千葉さんが手塚先生を批判したときには温厚で誰にでも優しかった、あのF先生がひどく怒ったというこぼれ話なども楽しかったですミラ・クル・1「宙ポコ」「宙犬トッピ」収録(藤子・F・不二雄大全集)
2010.12.01
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藤子・F・不二雄大全集11月分の「Uボー」が届きました。未単行本化なので30年以上前にリアルタイムで読んだ読者以外は誰も読んだことのない作品になります。約370ページ全てがオールカラーです。1話2ページ構成で、収録は全179作品です。当時、週1回の連載でしたので労作業であるカラーでも続けることができたのだと思います。「スモールライト」や「どこでもドアー」などドラえもんの道具と同じ名前の物も登場します。完全に「児童漫画」を目指している作品ですのでドラえもんよりも、もう一回り年齢層を下げています。小学校入学前のお子様には最適な本かもしれません。オールカラーの絵本2冊よりも安いと思います。Uボー(藤子・F・不二雄大全集)■ UFO一体型宇宙人のUボーUFOになって空を飛ぶこともできて普段は一輪車タイプの一本足で歩き(滑り?)ます。少しユニークな宇宙人です。 『紙ひこうきにのって』■ 手に持っているのは紙飛行機です■ なんと「スモールライト」の登場です■ 友達のまりちゃんちへ飛んでいきます■ まりちゃんも小さくなって一緒に乗ります 『お月さまふうせん』■ 満月を見るのを楽しみにしていたけれど・・・■ 月を出そう!!■ 風船のようにふくらみます■ もっともっとふくらんで・・・■ 本物の月の様になりました 『どこでもドアー』■ 壁に貼るタイプです■ 丸めて持ち運びも可能です 『広くてあったかいお正月』■ 凧揚げに出かけます■ 空き地には子どもたちが一杯■ 場所が狭くて凧揚げができない■ 道路でも遊べない■ Uボーが道具を出します■ 紙の中はもう1つの世界が!!■ すすむ君も紙の中へ「広くてあったかいお正月」は、全179話の中でもTop3に入るほどの名作ですね。最近では凧揚げも見かけなくなりましたが連載時の’77年では、ごく普通のお正月の遊びでした。このイントロから、子どもたちの日常に溶け込んでます。遊ぶ場所がないという(今の時代だけに限らない)子どもたちの不満も取り上げられます。それを紙の中という、低年齢の子どもたちでも想像できる範囲で初心者向けSF世界が繰り広げられています。この数コマだけで「四次元世界(空間)」の説明も不要です。F先生が「Uボー」やその他の作品で築いたものは「児童SF」(確立してない分野ですが)だったのかもしれません。「気づいてみたらSF入門だった」というのが、私の独断の定義です。 『絵が動くクレヨン』■ クレヨンの絵が動き出した!!■ 絵はずっと動く■ おぉ!! このお方は!!■ F先生が漫画に登場です(笑)ベレー帽にパイプのお姿は、F先生のトレードマークです。他の藤子マンガでも、登場しているのは有名です。対象年齢「園児~小2」である『Uボー』では大人の読者が読むことは、ほとんどないでしょうが当時、F先生は、すでに40歳を過ぎておられながらも園児を対象とした作品と、哲学的作品のスコシフシギなSF短編を同時期に描かれていたことを、知っていただきたいなと思います
2010.11.29
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36年前にリアルタイムで読んでいた人(そして、それを忘れずに覚えていた人)しか知らない、藤子F先生のマンガ『パジャママン』が先月、発売になりました~■ 藤子・F・不二雄 大全集『パジャママン』■ タツ夫くんとエミちゃん同じ日に、近所に引っ越してきたたつ夫くんとエミちゃんは友達になる。■ 夜中に・・・!?■ 寝室に抜け穴が現れる!!たつ夫くんが、突然の光で目を覚ますと床に穴ができていて、どこかにつながっていた・・・■ 地下につながっていたたつ夫くんの部屋と、エミちゃんの部屋につながっているようだった。■ 何百年も取り残されたロケット人工知能を持ち、人間と会話できるロケットだった。遠い昔に、故障で地球に落ちてきた。■ そして二人にプレゼントが贈られた■ パジャママンのコスチュームこのパジャマに着替えると、不思議な力が・・・■ 事件発生&凶悪犯現る■ パジャママンに弾丸は効かない■ 犯人も御用何か事件が起こり、男の子と女の子2人がパジャママンに変身して、事件を解決・・・こうした物語が続きます。ごく普通の子供が、ある日突然ヒーローに変身・・・これは、「パーマン」などに見られる子供目線の超人ものですね。この延長線上に、「エスパー魔美」もありますね~■ ユリカ号パジャママンの女の子は、エミちゃんです。なぜ「ユリカ」号なのかと考えたのですがもしかしたら「ゆりかご」をもじったのかなと思ってます。■ わすれ草花のにおいで忘れさせる、という道具が登場します。「あ!」とピンと来たら、ドラえもん通です。「わすれろ草」を思い浮かべますね。■ 「きゃぷてんボン」と「とんでこいようちえんバス」大全集「パジャママン」の目次です。パジャママンの他に「きゃぷてんボン」と「とんでこいようちえんバス」の2作品が収録されています。 < きゃぷてんボン>■ 第1話 1ページ目 1コマ目こんなヘルメットをかぶって学校に登校していますが何の説明も、前触れもありません(笑)「少年は何とも思わないのか?」「なぜ友達もヘルメットのことはスルーするのか」「先生に怒られないのか」「親はどう思っているのか」↑これらの質問は、マンガでしてはいけません!「マンガはこれでいいのだ」by赤塚不二夫先生 (笑)■ マイクロバッジボンくんの父親は科学者で、いろいろな名(迷?)発明をしています。■ ボンくんの家にお客さんが来る■ ボンくんの父親は大喜び発明家なのですが、あまりお客は来ないようです(笑)久しぶりのお客に大喜び。■ 怪しいメガネが登場■ 役に立つのかどうか・・・(笑)3Dメガネよりも強烈ですね(笑)さすがに、7つのチャンネルを同時には見ないでしょう~■ 強力せんぬきロボット登場「コポン」の擬音がお気に入りです(笑)よく使われる擬音は、「シュポ」でしょうか。■ 欠点が・・・(笑)■ 『とんでこいようちえんバス』という作品幼稚園にまだ行けない年齢の女の子の「幼稚園に行ってみたい」という願望を叶えています。空から、幼稚園バスが飛んできて女の子が、雲の上の幼稚園に行く・・・というお話です。たった4ページの作品ですが、2ページに渡り子供たちが50人以上登場し、オールカラーで描かれています。これを読んだ子供は、夢を膨らますかもしれませんね。雲の上の世界はドラえもんにも受け継がれていますね。『パジャママン』『きゃぷてんボン』『ようちえんバス』の3作品は「たのしい幼稚園」などを中心とした学習雑誌に掲載されていたので、対象年齢はかなり低くなっています。大人が心から楽しんで読む、ということは厳しいかもしれませんが、ファンとしてはこれら3作品は、今まで未単行本化でしたのでこうして日の目を見るのは、感動的です。でも「きゃぷてんボン」は、大人でも笑えそうなギャグ漫画なので、もし機会がありましたら皆さんにも、ぜひ読んでいただきたいなと思います。先程「大人が読むには厳しい」といいましたが私は、幼稚園の頃から、絵本、紙芝居母の読み聞かせ&少し不可解(スコシ・フカカイ)なSF話などのおかげで、子供目線の読み方が強く根付いています。幼稚園の頃に、私がパジャママンを読んだとしても今、初めてパジャママンを読んだ時の気持ちもどちらも、とらえ方は同じだろうなと思います。これは、子供っぽい私の、自慢にならない特技かなと思っています
2010.10.08
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