5分押しでメンバー登場。さっそく「危機」1曲目「Close to the Edge」からスタート。アルバムの雰囲気そのままに、ギターやシンセに合わせて途中遅くなったりするも、ほぼ忠実に再現される。楽器やコーラスが少々抜けているところは、思わず頭の中で補って聞いてしまう。今回1階席6列目で下手側だったので、スティーヴ・ハウのエレキ、アコースティック、スライドギター演奏を数メートルの距離で直接観ることが出来て、感激! PAの音も大きくなりすぎず、アコースティック含め各楽器の音がよく分かり、コンピュータや録音も効果音程度にしか使っていない。客席が1000人強のサイズのため音量を無駄に大きくしなくて良かったのでしょうね。 ボーカルのジョン・デイヴィソンの声は、教会の少年合唱団経験そのままに、ロック歌手とは思えない、頭声による無理のない高音と正確な音程で歌い続ける。 オリジナル・メンバー3人はすでに還暦を過ぎ、70歳に迫る年齢だが、ほぼ2時間休憩なしに演奏するのは、長年の蓄積があるからでしょう。 「こわれもの」では、アコースティック・ギター、シンセ、ベースのソロ作品を忠実に演奏していた。 ステージ中央にはスクリーンがあり、曲に合わせロジャー・ディーンの自然未来派のイラストが映し出され、益々心は70年代に。