おしゃれ手紙

2013.01.07
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カテゴリ: 映画
ひまわり:あらすじ

女は待ち続けた、男の帰りを信じて・・・。

貧しいお針子のジョバンナ(S・ローレン)と電気技師のアントニオ(M・マストロヤンニ)は、ベスビアス火山をあおぐ、美しいナポリの海岸で出逢い、恋におちた。
だが、その二人の上に、第二次大戦の暗い影がおちはじめた。
ナポリで結婚式をあげた二人は、新婚旅行の計画を立てたが、アントニオの徴兵日まで、一四日間しか残されていなかった。
思いあまった末、アントニオは精神病を装い、徴兵を逃れようとしたが、夢破ぶられ、そのために、酷寒のソ連戦線に送られてしまった。

   感想を箇条書きにしてみた。

★大陸。
ジョバンナは夫を探しにはるばる、ソ連まで行く。
今から半世紀以上前なのに、当然といえば当然、鉄道はイタリアとソ連を結んでいて、行き来できた。
あらためて、大陸、地続きなのだと思った。

★ソ連の暮らし。
第二次世界大戦後の日本は、貧しかった。
「ひまわり」は、戦後10年くらいまでをえがいているのだと思うが、
ソ連で見る限り、飢えている様子はなかった。
子どもたちは、元気に遊んでいたし、団地が建って家もあった。
日本は敗戦国だったから貧しかったのだろうか?
共産圏=貧しい暮らしというイメージではなかった。

★方言。
ジョバンナは時々、アントニオが分からない言葉をいう。
方言だそうだ。

★オムレツ。
夫、アントニオが新妻のジョバンナに卵を24個も使った巨大なオムレツを作る。
二人では食べきれなくて、捨てようという。
戦時中、卵を24個も使うなんて・・・。
食べきれないほど作るなんて・・・。
私は、戦後生まれだけど、子どもの頃、卵は貴重品だった。
アントニオの母親の差し入れということになっていたが、
イタリアは、日本ほど食糧事情が悪くなかったのだろうか?

★ひまわり。
ジョバンナが戻ってこない夫を探しにソ連に行く。
その時、目にしたのは、どこまでも咲くひまわり畑。
その下には、兵士が眠っているという。
劇中幾度か登場する、地平線にまで及ぶひまわり畑の美しさと、もの悲しさが圧巻。
劇中に出てくる画面を覆いつくすひまわり畑は、ソ連で撮影されたものではなく、スペインで撮影されたものという。


戦争さえなければ、平凡だけれど幸せになっただろうふたり・・・。

ヘンリー・マンシーニの曲が哀しみを誘う。

名作は色あせない。

ひまわり
製作年 1970年
製作国 イタリア
上映時間 107分
製作:カルロ・ポンティ
    アーサー・コーン
監督:ビットリア・デ・シーカ
脚本:チェザーレ・ザバッティーニ
    アントニオ・グエラ
    ゲオルギス・ムディバニ
音楽:ヘンリー・マンシーニ

出演:ソフィア・ローレン
    マルチェロ・マストロヤンニ
    リュドミラ・サヴェーリエワ
語り継ぎたい映画シリーズ ■というのをテアトル梅田でやっている。
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昔 ◎自然と人間が仲良く暮らしていたころの話です。
★2012年1月6日 *父の麦わら帽子:雪の降る夜 *
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Last updated  2013.01.08 15:56:08
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