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私
:昨日の 「漱石の漢詩を読む」
のブログを読んだ 知人のK氏
からメールを戴いた。
それは、「 街場の教育論・第10章国語教育はどうあるべきか」3の3
のブログに、次のような意見を寄せられていたからだ。
ここにブログから K氏の感想
を再録する。
「 それにしても、明治時代に、日本に洋楽が入ってきて、外国の曲に日本語の歌詞を付けるのに、どれほど苦労があったかは、想像に難くありません。」
「有名な『 流浪の民
』という 合唱曲
があります。
これは、もともと ドイツ語の歌詞
ですが、 近藤朔風
による 日本語の訳詞
は、『作詞』と言っても良い程、 見事に原曲の音形に合わせた歌詞
となっています。」
「もちろん、完璧とは言いませんが。
ただ、これも、 近藤朔風に、 漢詩の素養
があったからではないかと思います
。」
K氏
は、学生時代に合唱団にいたので、 西洋音楽の素養
もあるね。
A氏
: 中国の音律をふんだ 漢詩
を、 日本語の漢文読みにすると、また、独特のリズム
を生むという 不思議な関係
が、中国語と日本語にあったんだが、 ドイツ語でも同じことがいえる
というわけだね。
漢文はまさにインターナショナル
だね。
私
: 明治の頃
は、 外国語の習得
なんかは、現在のような恵まれた環境にないね。
外国語の発音やリズムなんか、幼稚だったと想像しがちなんだが、 漢詩の素養があった森鴎外は、最初のドイツ訪問でドイツ語を堂々と話したというね。
これは、 K氏の推測と一致
するね。
A氏
: 日本人の漢文離れは、逆に、日本人の外国語習得力を弱体化
しているともいえるね。
皮肉だね。
私
: 世界で一番難しい言語は日本語とアラビア語
だというが、 日本語の深さ
を日本人はもっと追求すべきだね。
英語コンプレックス
はかえって弊害が多いね。
今日は、これから、引越しの準備なので、失礼する。 また、明日会おう。
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