知的漫遊紀行

知的漫遊紀行

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

Ryu-chan6708

Ryu-chan6708

Calendar

Favorite Blog

まだ登録されていません

Freepage List

2011.01.21
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


A氏 18日の朝日新聞 で「 第三の開国 」と題して、 TPP 参加問題 を論じていて、 このブログ でもとりあげたね。
  その時は、 TPP参加 賛成意見 戸堂康之 東大教授
反対意見 中野剛志 氏だったね。

今朝の朝日新聞 では、その 続編 ということで、 賛成意見 が「 内向きが続けば素通りされる 」という 伊藤元重 東大教授
反対意見 が「 国家の枠組みを固めるのが先だ 」という 佐伯啓思 京都大教授

賛成論 の人に不思議に多く出る言葉は「 開国 」や「 鎖国 」だね。
  どうも抽象的だね。
  問題となっている 農業対策も抽象的 で、従来の「 農業保護政策 」で甘やかされていたという発想だね。
  現実は、 農家の高齢化による後継者不足 荒れた農地の放棄 だね。
佐伯 氏は、 農業の衰退の本当の理由 若者が都会に出てしまった ということであり、それによって、 日本は近代化 したという。
  その通りだと思うね。

A氏 :それに 稲作 だって、 機械化 はかなり進んでいるものね。

伊藤氏 は、来年、再来年に 完全自由化 でなく、 10年 かけて段階的に進めるし、 例外品目を認めさせる とか、 交渉事項 はいくらでもあるという。

A氏 :それでは、 関税全面撤廃 という TPP の「 開国 」の意味がないではないの?
  何か 論理的に矛盾 だね。

伊藤 氏と 佐伯 氏と根本的に発想が違うのは、 佐伯 氏は、 自由貿易のメリット 生産要素 が国を越えて移動できないときのもので 、現在は、 グローバル時代 では、 自由貿易で各国が等しく利益を得ることはないという考え だね。

A氏 中野剛志 氏と同じ立場だね。
現代の自由貿易 は「 近隣窮乏化 」になるという学者もアメリカで多く出ているという。

:もう一つ、 大きな違いは 根底 に日本は今、 「下り坂社会」になっている国家 だという 認識 佐伯 氏に明確にあるが、 伊藤 氏にはないように感ずるね。
 日本は先進国にさきがけて「 人口オーナス 」社会に突入しているという認識だね。
  いつまでも、 高度成長 世界を走り回った時代 を追いかけるのでなく、「 人口オーナス 」で大きく変化する国家の 新しい枠組み を固めることが根本的に必要だね。

A氏 昨日の朝日新聞のオピニオン欄 では、 日本の歴史にかってなかった「 孤族社会 をとりあげていたが、この対応も遅れているね。

GDP世界2位 となるという 中国 も、 後5年 くらいで「 生産年齢人口 」はピークになり、 2030年 には 総人口が減り出し 、日本を追いかけて 少子高齢化社会 になるね。
  日本よりもっと大きなスケールで問題が出るかもしれないね。

  ところで、この同じ紙面の「 私の視点 」欄で 農業県の新潟県の泉田裕彦知事 が「 コメの例外品目化を軸に 」と題して TPP参加問題 で寄稿しているね。
コメの例外 が認められないときは、 交渉から撤退 し、 EPA FTA といった 二国間協定を模索 すべきだとしているね。

A氏: これも「 開国 」論者からすると「 コメ鎖国 」論だね。

:「 開国 」だ、「 鎖国 」だと大きな声をあげながら、 交渉 で「 コメはなんとか例外になりそうだ 」という 楽観論 手前勝手 な「 開国 」論だね。
  明治の 福沢諭吉 の「 開国論 」も、 関税自主権 の確立 など、 国家の利益を配慮 していたね。
  明治の「 第一の開国 」に学ぶべきだね。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.01.21 12:59:30
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: