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私 : NYタイムズは反トランプ であるだけに、 トーマス・フリードマン 氏もこのコラムで 中国を再び偉大にするという長期的な目標を進める 習近平 と、 全ての小さな戦果でさえ歴史的だと持ち上げ、手っ取り早くテンションが上げられるなら、どんな道でも進んでいく トランプ氏 と比較して、 習近平氏に劣るトランプ氏を批判 している。
A 氏 : フリードマン 氏は、 我々は三つの「変化」が同時に押し寄せる世界にいる という。
第1に、「気候変動」の中にいる。
第2に、「グローバル化」の変化の中にいる。
第3に、「テクノロジーと仕事の変化」を体験している。
以上の 3 つの視点から、習近平氏とトランプ氏の比較をしている。
私 :まず、 中国は、「気候変動」に対応するため、クリーンエネルギーや 電気自動車 に巨額の投資 をしている。
「グローバル化」の変化 には、中国は国内市場を厳しく規制する一方で、 成長し続けるアジア市場とはシルクロード経済圏構想「一帯一路」やアジアインフラ投資銀行(AIIB)を通して、通商関係を深めており 、「 他国のためではなく、自国のためのグローバル化 」と呼ぶべきもの。
テクノロジーの分野 では、 戦略的な10の産業に政府資金を投じ、政府主導の研究に取り組む「メイド・イン・チャイナ2025」という計画 を打ち出している。
重点産業は、電気自動車、新素材、人工知能、集積回路、生物薬剤学、量子コンピュータ、第5世代モバイル通信、ロボット工学 で、 一方で、これらの成長を早めようと規制を作り、外国の知的財産 を侵害 している。
A 氏 : これに対して、トランプ氏はどうか。
第1の、 「気候変動」に対しては、彼は風力や太陽光のようなクリーンエネルギーより石炭を推進 し、 環境政策の主要ポスト全てで地球温暖化否定派を指名 し、 科学担当の補佐官すらいない。
第2の、「グローバル化」 については、 トランプ氏は、環太平洋経済連携協定(TPP)を壊した。
参加していれば、米国の利害と価値観に基づいて築かれた太平洋12カ国(中国を除く)の貿易圏のかじ取りができ、世界の国内総生産(GDP)の約40%を占める国々で、1万8千品目に及ぶ米国輸出製品への 関税 を撤廃させることができたのにと、 フリードマン 氏はいう 。
米国が数十年にわたって市場開放の努力をしてきた後、他のTPP参加国は米国抜きで市場を開放 しようとしている。
フリードマン 氏は「 トランプ 大統領、中国は君に感謝しているよ。米国の存在感が薄れる中、TPP参加国は中国の経済的な圧力をますます受けるだろう 」と いう 。
私 : 第3の「テクノロジーの変化」 についていうと、 トランプ氏は税制改正 を進めているが、 それは先端技術への投資を促すための分析に基づかないもの で、 その法案では、電気自動車への7500ドルの税額控除を廃止 し、 風力発電の実現に重要な税額控除を縮小 し、 科学者や技術者の宝を育てている裕福な大学の寄付金に課税 するというものだ。
つまり 中国が巨大な変化の風に目を向けている中 、 トランプ氏は自身の直感と減税案の寄せ集めに賭けていて 、 彼が目を向けているのは、疑わしいトリクルダウン経済学 (富める者が富むことで、貧しい者にも富が滴り落ちるという考え方) だけだと フリードマン氏は指摘する。
A 氏 : フリードマン 氏は、 個人的には、上意下達の中国の産業政策が中国を偉大にするとは考えられず 、 実際、米国の経済システムの方が、理論上は優れている が、 中国はその集中力で、あっという間にここまで来たのであなどれない という。
私 : フリードマン 氏は、 このコラムの最後 で「 中国人が北京でトランプ氏を盛大にもてなし、大いに喜んでいた理由は、もうお分かりだろう」と皮肉っている。
しかし、このブログの
「中国の夢と足元」
、
「中国発のスマホ革命 独裁国家が握る個人の信用」
、
「東京モーターショー始まる 変容する『クルマの世紀』」
で、とりあげたように、 中国社会は急速に変化していて、恐るべき力を持った大国
になろうとしている感じがするね。
俺達の孫の世代
には 中国
は、 米国を超えた経済大国
になっているのかもしれない。