つれづれなるままに―日本一学歴の高い掃除夫だった不具のブログ―

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2007.01.26
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カテゴリ: 現代日本文学
SFチックな「ハードボイルド・ストーリー」と、エンデの『モモ』を思わせるような大人のための「寓話」が対位法的に織りなす旋律は、読者を自己の内的宇宙へと誘い出す。これを文学と呼んでいいのかどうか悩むが、イタロ・カルヴィーノが文学であるように、村上春樹も文学なのだろう。たとえみそ汁や梅干しという小道具の出現によってかろうじてこの作品が翻訳小説ではなく日本の小説たりえているとしても、それでもブンガクであるように。



影が独りで遠くへ行ってしまったので
世界の終りは
僕の頭骨のなかにある
無限に分割されつづける時間のうちに飛ぶ 
矢が決して飛ばないように 
逆説的に在りつづけるだろう 森の中で
僕は(僕らは) 古びた手風琴を奏でながら 
一角獣の夢をあなたに語りつづけるだろう
永遠に







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Last updated  2007.01.26 15:08:38
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