ミステリの部屋

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2006年01月03日
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カテゴリ: 日本ミステリ



私はライトノベルを余り読んだことがないので、それほどなじみがないのですが、今まで5冊出されているミステリ・アンソロジーは幾つか読みました。

今回の「殺意の時間割」はミステリ・アンソロジー(4)で、いわゆる「アリバイもの」がテーマです。

先日読んだ「僕と先輩のマジカルライフ」 の主人公である快人と春奈の子供の頃のエピソードだという「天狗と宿題、幼なじみ」が以前から読みたかったのです。


命の恩人(赤川次郎)/Bは爆弾のB(鯨統一郎)/水仙の季節(近藤史恵)/アリバイ・ジ・アンビバレンス(西沢保彦)/天狗と宿題、幼なじみ(はやみねかおる)の5編


「命の恩人」(赤川次郎)
娘を助けた男の、奇妙な頼みごとの話。きれいにまとまっているのはさすがです。

「Bは爆弾のB」(鯨統一郎)
究極の安楽椅子探偵がテロリストと対決するという特殊な設定。
ミステリアンソロジー(1)における「Aは安楽椅子のA」の続編なのに、唐突な展開に驚きます。

水仙の季節(近藤史恵)
お人好しカメラマンが巻き込まれた、せつない事件。
美人双子姉妹に気を取られているうちに、最後のオチにどきっとさせられます。

「アリバイ・ジ・アンビバレンス」(西澤保彦)
完全なアリバイのある少女が殺人を認めたのはなぜ?
アリバイのロジックについて検討していくうちに、ここまでするかという、人の心の恐ろしさが見えてきます。

「天狗と宿題、幼なじみ」(はやみねかおる)
肝だめしに挑んだ少年は誰に襲われたか。
なんだか懐かしい雰囲気。小さい頃から変わらない快人の姿が微笑ましく、後味のいい作品でした。


軽くあっという間に読むことができますが、それぞれ持ち味が違っているので楽しめました。


殺意の時間割 殺意の時間割  楽天ブックスでは品切れです。










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最終更新日  2006年01月03日 23時11分52秒
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