投資逍遥

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2005/06/05
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カテゴリ: 読書
この本は2004年2月の発行です。
著者の伊藤ユキ子さんは、島根県出雲市生まれの方です。

昨日に続いて古事記関連のことを書きます。
まずは、ヤマトタケルノミコトのことです。
この本では、「西のクマソタケルを征するやいなや、さっそく東国の平定を命じられるヤマトタケルノミコト、時に猛々しく、時にもの悲しく語り継がれる古事記の英雄譚」と書かれています。
ヤマトタケルノミコトは粗暴であったがゆえに、父である景行天皇に疎まれ、西征を命じられます。
見事に平定するも、父帝は労をねぎらうどころか、「東方の12の国の荒ぶる神や、朝廷に背く者どもを従わせて平定せよ」と今度は東征を命じられます。

東征の前に、叔母であるヤマトヒメに、「父は自分に死んでほしいと思っておいでなのだろうか」と、あふれる涙をおさえられずに語ります。
それでも苦労を重ねて何とか東国を平定するも、最後は疲れ果て、「倭は 国のまほろば たたんづく 青垣山 隠れる 倭しうるはし」と歌い、息絶えるという内容です。
・ ・・たしかに、もの悲しいです。現代のサラリーマンの世界にも似たような話は結構ありそうですが。(・_・;)

最後に稗田阿礼について書いておきます。
稗田阿礼は、古事記の土台となる「勅語の旧辞」を「誦み習った」とされる人物です。
この稗田阿礼が男性か女性かということで、意見が分かれているようです。
以下に男性説と女性説のそれぞれについて書いてみます。

今回の『神々が宿る悠久の大地 古事記の原風景』の著者の伊藤ユキ子さんは、男性説をとられています。
この本からの抜粋では、稗田阿礼は「目にしたものはすぐさま言葉にすることができ、耳にしたものはしっかり心に刻みこむことができる、28歳の聡明な舎人だったと」のこと。
ちなみに、舎人は、「天皇のそば近くに仕え、雑用などをつかさどる役人」です。

次は女性説です。
『古事記の世界』西郷信綱著(岩波新書)によると次のとおり。
「阿礼を女性だと最初にいった学者は平田篤胤だが、これにたいし今日でも阿礼を男の学者と見る説がまだかなりひろくおこなわれている。(中略)平安初期の文献に稗田阿礼をアマノウズメの後なりと注してあるのは、やはり千鈞の重みをもつ。古事記の内容そのものから見ても、阿礼は女性であるに相違ない」とのこと。







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Last updated  2005/06/05 04:40:43 PM
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征野三朗 @ Re[1]:MXS全世界株式(2559)を新規買付(06/08) mkd5569さんへ おはようございます。 オ…
mkd5569 @ Re:MXS全世界株式(2559)を新規買付(06/08) こんばんは なにかと話題のオルカンですね…
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mkd5569 @ Re:アクセス数830万、御来訪御礼申し上げます。(05/29) こんばんは いつもありがとうございます。…

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