投資逍遥

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2005/09/17
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カテゴリ: 読書
この本は、1934年生まれの著者(当時は文化女子大学教授)により、1992年頃に書かれました。
著者は当時58歳位でした。

衣食住のそれぞれに生活をつけると、衣生活、食生活、住生活となります。
このうち「衣生活」というのは、なぜか聞き慣れない。
ちなみに検索サイトでヒット数を調べてみると、食生活が877万件、住生活が34万件、衣生活が10万件でした。
なるほど、これでは聞き慣れないわけです。

この本を読もうとしたのは、最近興味をもっている明治から昭和にかけての繊維について書かれているからです。
特に生糸についての興味はつきない。
明治時代の外貨獲得のための主役は生糸であり、もし日本に生糸がなければ、軍艦や武器を購入して強国にのしあがってきた日本の歴史が変わったものになったと言われています。
悲観的に見るならば、独立国としての日本はなくなっていたかもしれない。
それほど重要な輸出品でした。

以下は 【この本からの引用】 【征野の感想】 です。

【この本からの引用】
皇居内では、いまでも「蚕」を飼育し、絹を産出しているのである。

【征野の感想】
皇居内には「紅葉山御養蚕所」があり、ここで養蚕の作業をされているようです。
詳しくは、 こちら をご覧下さい。
生糸に興味をもつまでは全く知らなかったことで、あらためて生糸のすごさを感じました。


【この本からの引用】
その原因は、欧州一帯の養蚕地での蚕の「微粒子病」であった。そのために、蚕種も生糸も輸出することになったのである。

【征野の感想】
このきっかけにも驚かされます。
もしも、「微粒子病」が流行らなかったら、これまた歴史が変わっていたに違いありません。
欧州に「微粒子病」が流行ったために、日本が蚕種や生糸を輸出できるようになったわけです。

そうなると、蚕種や生糸は何でも売れるというので最初のうちは良かったが、次第に日本の輸出品は「粗製濫造」との悪評が立つようになってしまった。
そこで、富岡製糸所を造ることになったのですね。
これは1872年のこと。

この富岡製糸所は官営でしたが、三井家に払い下げ(この言い方変だよなあ)となり、現在は片倉工業の所有となっています。
なお、1987年に閉鎖されたので、現在は操業されていないと思います。
詳しいことは、 片倉工業のホームページ をご覧下さい。







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Last updated  2005/09/17 03:28:28 PM
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mkd5569 @ Re:MXS全世界株式(2559)を新規買付(06/08) こんばんは なにかと話題のオルカンですね…
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