投資逍遥

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2005/11/19
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カテゴリ: 読書
この本は平成5年4月に発行されました。
著者は大正14年、東京生まれの方です。
以下に 【この本からの引用】 【征野の感想】 を書きます。


【この本からの引用】
当時の軍隊にとっては、軍旗が天皇陛下そのものだったのです。

【征野の感想】
軍旗で思い出すのは乃木希典です。
西南戦争で軍旗を失い、自決しようとしたと伝えられています。
その時は思いとどまりましたが、軍旗を失ったことは生涯乃木を苦しめたようで、明治天皇の大喪の儀式当日に、妻の静子と殉死されました。

軍旗を失うことの意味を分かりかねていましたが、その重大性がわかったような気がします。


【この本からの引用】
「あした十日は少倶の発売日」、が当時は浸透していて、前の日はなんとなくソワソワしていたのを覚えています。毎月十日発行、定価は私が読みはじめた昭和7、8年頃から昭和14、5年頃まで、ずっと変わらぬ50銭でした。

【征野の感想】
少倶とは、少年倶楽部のこと。
少年倶楽部は、大正3年11月創刊以来、50年近くも続いた少年向けの雑誌です。
昭和37年まで続いたそうです。
小学校の2~6年生が主な読者であったとのこと。

少年倶楽部に連載された『あゝ玉杯に花うけて』を読んだが、少年向け雑誌といっても、ところどころに四書のうちの『大学』や『論語』の一節がさりげなく出てきたりするので、なかなか読み応えがありました。


【この本からの引用】
金鵄勲章は、明治23年2月11日の紀元節の佳き日に当たり、神武天皇が御東征のみぎり、金色の鵄が天皇様の御弓にとまってその光輝に目がくらみ、長髄彦の軍勢が降伏したという故事にちなんで制定されたものです。

【征野の感想】
金鵄勲章は「きんしくんしょう」と読む。
勲章の一種ですが、初めて聞く勲章である。
著者の少年時代にはあこがれの勲章であり、「武功抜群なる者に叙勲する」もの、つまり殊勲の軍人軍属に贈られたものです。
功一級が最高で、功七級までありました。

しかも、著者の少年時代には、駄菓子屋のくじの賞品にもなっていたらしい。
もちろんくじの賞品は本物の勲章ではなく、ボール紙で作られたものであったが。

しかし現在はというと、悲しいことに、 功四級金鵄勲章が33万円で出品されていたりします。

昭和6~7年と現在を較べると、月並みな表現ですが、隔世の感があります。






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Last updated  2005/11/19 07:20:20 PM
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