投資逍遥

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2006/01/15
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テーマ: お勧めの本(7265)
カテゴリ: 読書
この本は1981年12月に発行されました。
私が読んだのは1991年3月の第14刷ですので、少なくとも10年にわたって読まれた本、あるいは今でも読まれている本です。
著者は1930年生まれの作家ですので、この本を書かれたのは51歳の時でした。
この本は戦争についても書かれていますが、著者は今でも一貫して戦争を問い、国家を問うておられます。
昨年の12月27日の毎日新聞の夕刊に、著者の顔写真入りのインタビュー記事が掲載されましたが、ここでも戦争や政治を語っておられます。
現在は75歳とのことなので、今回読んだ『おとなになる旅』を書かれてから既に24年になりますが、一貫性する姿勢には全く変わりはないように思われます。

なお、 2004年10月23日の日記 で、少々著者のことに触れています。

以下に 【この本からの引用】 【征野の感想】 という形で、数点書いてみます。


【この本からの引用】

御前会議では、海外にいる兵隊や一般市民たちが敗戦によって直面する事態、その人たちをどう守って日本へ帰すことができるかという視点での話し合いはまったくなかった。

【征野の感想】

終戦直前の御前会議での最大の関心事は国体護持であり、国民のことは眼中になかったということです。
そのとおりです。
ここには、著者が戦争や国家を問うている姿勢が、よく出ていると思います。
この本を書かれた1981年当時は昭和時代であったことを思うと、一層その感を強くします。


【この本からの引用】

小学校の2年、3年のころ、わたしがいちばん愛読していたのは、『少年倶楽部』という雑誌です。

【征野の感想】

『少年倶楽部』とは、私はすっかり男子が読む雑誌と思っていましたが、女子であった著者も読まれていたとのこと。
これには驚きました。
『少年倶楽部』について過去の日記でも書きましたが、直近では 1月7日の日記 で触れました。
なお、著者は当時は満州に住んでいましたので、満州でも『少年倶楽部』を読むことができたことがわかります。


【この本からの引用】

12月8日に戦争がはじまったから毎月8日はみんなが節約をして、梅ぼしだけの弁当で、日の丸弁当を持ちましょうっていうことをラジオでもいい、新聞にも書かれていました。

【征野の感想】

8日は「大詔奉戴日」という日であったとのこと。
読み方は、「たいしょうほうたいび」です。
今では死語になりましたが、こういう日もあったのかと驚かされます。








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Last updated  2006/01/15 09:14:14 PM
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征野三朗 @ Re[1]:MXS全世界株式(2559)を新規買付(06/08) mkd5569さんへ おはようございます。 オ…
mkd5569 @ Re:MXS全世界株式(2559)を新規買付(06/08) こんばんは なにかと話題のオルカンですね…
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