投資逍遥

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2006/02/11
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テーマ: お勧めの本(7336)
カテゴリ: 読書
この本は、1988年9月に発行されました。
著者(3名)は、昭和2~5年生まれの方々です。
ですから、この本は著者が60歳位のときに書かれました。

この本の副題は、「キーワードでたどる私たちの現代史」となっています。
昭和元年~45年にかけての出来事を、当時のことばを基に振り返る内容になっています。
それでは、以下に 【この本からの引用】 【征野の感想】 という形で、少々書いてみます。


【この本からの引用】

昭和16年1月8日の『朝日新聞』朝刊は一面の半分を使って「陸相“戦陣訓”を下達」と報じ、その全文を紹介している。

【征野の感想】

「戦陣訓」とは、生きて虜囚の辱めを受けずという言葉がひとり歩きして多くの方々を死においやった訓示です。
ところで、この「戦陣訓」の目的は何かというと、「戦場の道義高揚に資するため」というのが表向きの理由。
その裏には、戦場(主に中国)での将兵の士気が頽廃していたという事実があったとのこと。
中国での戦いが3年にわたり、戦地の日本兵の軍紀の乱れと非行が甚だしくなったためという。

この辺は、デリケートな部分なので私的なコメントはなし。
新たな知識を得たと言うに留める。


【この本からの引用】

刃も凍る北海の
御楯と立ちて二千余士
精鋭こぞるアッツ島
山崎大佐指揮をとる
山崎大佐指揮をとる

【征野の感想】

これは、『アッツ島血戦勇士顕彰国民歌』の歌詞です。
この歌詞は朝日新聞社選定で、山田耕筰の作曲です。
私はこの歳(40代)になり初めて知ったのですが、悲壮なメロディーのこの歌は広く歌われたそうです。
アッツ島 はアリューシャン列島のうちの一つの島ですが、ここでの敗戦で「玉砕」という言葉が初めて使われたそうです。


【この本からの引用】

学童疎開は19年6月30日、閣議で決定された。
さしあたりの対象は、三多摩を除く東京都の国民学校児童3年以上で、東京の各区は、それぞれ疎開先の府県を割り当てられた。

【征野の感想】

時期はサイパン島の陥落時で、本土空襲の危険が迫ってきたためというのが、学童疎開の理由です。
強制的に親元を離れて生活することになるのですが、いつ帰れるか当てのない生活であったとのこと。
この「いつ帰れるか当てのない生活」というのは、今迄気がつかなかったことなので、新たに書いてみました。

なお、今上天皇も疎開を体験されています。
当時は皇太子で11歳でしたが、後に天皇になられる方ですので、万一のことがあってはいけないので、数ヶ月ごとに疎開先を変更する生活であったとのこと。
詳しくは、 2005年7月16日の日記 に書きました。







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Last updated  2006/02/11 05:14:14 PM
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