投資逍遥

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2006/03/05
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テーマ: お勧めの本(7336)
カテゴリ: 読書
この本は1981年の発行ですので、25年前になります。
著者は1923年生まれですので、当時は58歳位でした。

この本の「あとがき」に書かれていますが、当時にしても本が読まれなくなったとのこと。
一方では、本を読む際には、質よりも量、つまりたくさん読めばいい、少なくてはいけないように言われるような風潮があったようです。
それは、現在もほとんど変わらないと思われます。

それでは、以下に 【この本からの引用】 【上記の感想】 という形で、少々書いてみます。


【この本からの引用】

ところが出版の商業化がすすむと、一度だけ読まれればいい、という本がふえる。
読まれるかどうかよりも、まず、買われるかどうかが勝負だという出版社があらわれる。
本は消費財の一種に変質する。

【上記の感想】

これは正に現在の状況ですね。
しかし、これは今に始ったことではなく、この25年前に書かれた本には、20年ほど前から装丁がひどく派手になったと書かれています。
つまり、45年位前の1961年頃から、装丁が派手になったということでしょうか。
要するに、本の中身よりも、直に消費者に訴えられる装丁やタイトルに重点が置かれているわけです。


【この本からの引用】

ラスキンが3歳になったとき、お母さんは、聖書を2冊買ってきて1冊をラスキンに与えた。
それから、毎日、すこしずつお母さんが音読する。
ラスキンはそれについて読む。
1年で旧約聖書を全部読み終える。
これをラスキンが15歳だかになるまで、1年も休むことがなかったそうである。

【上記の感想】

聖書は最近気になっている本ですので、自然とこの箇所に惹かれました。
聖書は古典中の古典であり、2000年前に書かれてと言われています。
英語で、ザ・ブック(the Book)と言えば、聖書のことを指すそうです。


【この本からの引用】

14世紀、イギリスに英詩の父と言われたジェフリー・チョーサーという詩人がいた。
その詩に「彼は石のごとく読んだ」という一行がある。

【上記の感想】

この「石のごとく読んだ」は、黙読を指すようです。
何やら、黙読が一般的になったのは、最近のことのようです。
そもそも、娯楽のための読書というのは昔はなかったわけだし、本の量も多くはなかった。
かつては、音読が読みの基本であったと言われています。





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Last updated  2006/03/05 06:16:51 PM
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