身近な動植物 0
[読書] カテゴリの記事
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『渡部昇一のラディカルな日本国家論』渡部昇一（徳間書店）
あとがきを見ると、今年の２月に書かれた本です。渡部昇一氏の本は、３月２０日の日記に書きましたが、『ものを考える人、考えない人』を読みました。以下は、気になった箇所の引用と感想です。「原爆がヨーロッパの白人たちにではなく、日本人に使われることになったのはよかった」【感想】これは、大東亜戦争で日本に原爆が投下されたとき、当時のマッケンジー・キング首相（カナダ）の日記に記されていたこと。この前後がどうなっているのか定かではではありませんが、ここだけ読むと、衝撃的です。「北朝鮮の悪口はいえないような雰囲気をつくり出していました」【感想】ブッシュ大統領が、北朝鮮を「ならずもの国家」と言う前は、日本では北朝鮮の悪口を言えない雰囲気があったとのことです。言われてみると、そのような気がしてきます。「北朝鮮」とは言えなかったのですね。ちなみに、１９７１年の９月２７日付の朝日新聞記事のコピーでは、次のような書き出しです。「朝鮮民主主義人民共和国の指導者、金日成首相は・・・」「マッカーサーは、前述したように朝鮮戦争が始まると、日本は侵略国家だったという見方をたちまち反省することになります」【感想】マッカーサーは「日本は侵略国だ」という発言を取り消しました。この本によると、それは何時どこで取り消したかというと、昭和２６年５月３日の上院軍事外交合同委員会でのことです。軽々に感想を記すのは、ためらってしまいます。2005年1月15日追記渡部氏の別の著書によると、「北朝鮮に対しては、朝鮮総連の圧力に屈して、すべての新聞やテレビは北朝鮮のことを北朝鮮・朝鮮民主主義人民共和国と長々しい表記にしたり・・・」とのこと。
2004/10/11
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『沖縄戦とは何か』大田昌秀（久米書房）
大田昌秀氏は、現在参議院議員（社民党）です。１９９０～１９９８年は、沖縄県知事に就任されました。知事時代に何かを主張している姿をテレビで見ましたが、堂々とした話し方が印象に残っています。また、太田氏自身も、鉄血勤皇隊の一員として、沖縄戦に動員されました。この本は、あとがきに「１９８５年 沖縄戦４０周年にさいして」とありますので、その頃に書かれた本です。当時の大田氏は、琉球大学教授でした。以下は、この本を読んで印象に残った箇所の引用と感想です。「ひとたび戦争ともなれば＜軍隊は、軍隊を守ろうとするだけで、非戦闘員を守りはしない＞という事実も、わたしたちが沖縄戦で身をもって学んだ」【感想】まえがきからの引用です。本文の最後も、「軍隊は、民衆を守るものではない」で結ばれています。おそらく、著者が最も言いたいことです。この本によると、沖縄戦では２０万人余が亡くなりましたが、大半は老人・幼児・婦人などの非戦闘員だったとのことです。「富国強兵を国是とし、天皇を中心にして極端な中央集権制の下で、同一民族同一文化を誇っていた日本人からすれば、沖縄人は日本人ではなく、劣等な異質な種族でしかなかった」【感想】守備軍は地元住民に対して不信感をもっていたようです。多くの方々の犠牲の上に、今日の日本の繁栄があることを肝に銘じたいものです。
2004/10/10
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『裕仁天皇の昭和史』山本七平（祥伝社）
この本は今年の７月に発行されました。が、昭和天皇が崩御される数年前から執筆され、ご崩御とほぼ同じくして完成されたとのことです。つまり、１９８０年代の後半に書かれたということです。内容は、タイトルのとおりで、昭和天皇を中心とした歴史です。山本七平は、戦時中は砲兵少尉としてフィリピン戦線を転戦、マニラで捕虜になるという体験をお持ちの方です。気になった箇所を引用します。「ファシズムは議会制民主主義と裏腹の関係にある。いわば国権の最高機関である国会が、その議決によってある人間に全権を付与したのだから、その人間は合法的に独裁権を持つという論理である」■少し考えてみると、そういうことかと思えてくる。「天皇は幼児期から決して器用でなく、図画や手工は不得手、またいわゆる文学青年の要素は全くなく、作文は苦手であり、また俊敏活発で要領のいい方ではなかった。簡単にいえば、巧みに時流に乗ったり、かつがれたりするタイプではない。この点、秩父宮とは正反対といってよく、小学校のころの成績は秩父宮より天皇の方が悪かった」■天皇の悪口を書いているようだが、その後に長所が書かれています。そのうちの一つは、「驚くべき持続力」です。一つのことをはじめたら決してやめないとのことです。うろ覚えですが、軍事演習で何時間も馬上で身じろぎをしなかったと、何かで読んだ記憶があります。「ファシストのイタリアもナチスのドイツも、あらゆる問題を実に能率的に克服して、すべての問題を一掃したように見えた。否、少なくとも新聞はそう報じた。それは中国の大躍進や文化大革命のときの報道と共通する一面をもっていた」■ナチスドイツでは、失業がなくなり、娼婦が消えて、アウトバーンができ、国民車がいずれは一家に一台行きわたる。こういった良いことを、新聞は報じたということと思います。物事の真実を見極められるようになりたいものです。
2004/10/09
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『拉致家族との６年戦争』西岡力（扶桑社）
この本の著者である西岡力氏は、「救う会」の副会長です。この本の発行日は、２００２年１２月２０日。実際に拉致問題を研究し運動に従事されている方の文章には、非常に重みがあると思いました。完全解決を切に願っております。この本によると、金正日こそ拉致の命令者とのことです。私は、実際に拉致が多発したのが１９７７～７８年なので、金日成が存命中だったので、金正日は拉致とは無関係だと思っていました。この本の記述は次の通り。「金正日は後継者に確定した後すぐ、対南工作部門を自分の直接の指揮下に入れ１９７６年初め対南工作部門幹部会議で、外国人と韓国人を拉致してきて「工作員の現地化」の教師にしろ、と命令する演説を行っている。実際、その場所にいた元工作員がそれを証言している」
2004/10/03
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『入門韓国の歴史』（明石書店）
この本は、世界の教科書シリーズのうちの１冊です。国定韓国中学校国史教科書です。つまり、韓国の中学校の歴史教科書ということです。２００１年７月の新装版なので、今でも使われている教科書であると思います。日本と関連のある箇所を集中的に読みました。まずは、いわゆる日帝３６年（１９１０年～１９４５年）の記述ですが、最初に一読した時は衝撃的でした。この一言に尽きます。一例を挙げると、「日帝の民族抹殺政策」では、次のような記述になっています。「日帝はこうした物的略奪ばかりか、韓国人を強制徴用によって鉱山や工場で苦痛に満ちた労働を強要したり、・・・・こうして、日帝はわれわれの物的・人的資源を略奪する一方、わが民族と民族文化を抹殺する政策を実施した」と。この辺は、ちょっと読むのが辛いですね。次に、壬唇倭乱（じんしんわらん）の記述です。壬唇倭乱とは、秀吉が攻め込んだ１５９２年の文禄の役のことです。「水軍の活躍」では、李舜臣が写真で紹介されています。以下に記述の一部を紹介します。「倭軍は戦意をなくし、逃亡しはじめたが、李舜臣が率いる朝鮮の水軍は逃亡する倭の船舶数百隻を露梁海上でことごとく撃破し、最後の勝利をつかんだ」と。最後に、日韓関係が良好だったとされる徳川幕府の時代の記述です。この辺は、誇らしげで楽しく読めます。以下に紹介します。「日本の徳川幕府は朝鮮の先進文化を受け入れようと、対馬島主を通じて交渉を認めるように朝鮮に求めてきた。朝鮮は、これを受け入れ、制限された範囲内で再び通行することを許したので、両国間の国交が再開された（1609）。・・・・通信使は、外交使節としてだけではなく、私たちの先進文化と技術を伝えてあげる文化使節の役割もあわせてもち、日本文化発展に大きく役立った」と。
2004/10/02
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『ホロコースト全史』マイケル・ベーレンバウム(創元社）
この本でのホロコーストとは、第二次世界大戦中、ナチが６００万人近いユダヤ人を組織的に殺害したことを、指しています。読めば読むほど気分は暗くなりますが、ほんの６０年前に実際に行われたことです。人種差別は、ナチのイデオロギーの核心だった。ヒトラーの著書である『我が闘争』のなかで、次のように書かれている。「もっとも価値のある人種だけを保存し・・・ドイツ民族を支配民族とすることは・・・ドイツ民族の神聖なる使命である」と。つまり、ドイツ人種が他人種より優れていると信じ、スラブ民族、ジプシー、黒人などを劣等民族とみなしていたのですね。そしてその中でも、もっとも劣等で危険な民族がユダヤ人であるとみなしたとのことです。さらに、ナチの攻撃の矛先は、ナチを批判する聖職者と政敵たち、エホバの証人、フリーメーソン、同性愛者、精神障害者、肉体的障害者、精神病患者などにも及んだとのこと。『ホロコースト全史』のことは以上です。今、ＢＧＭにイスラエル国歌を流しましたが、哀愁をおびたメロディーです。「希望」と題する歌に、コーヘン（人名）がルーマニア民謡をもとにして作曲したものを国歌としたとのこと。（解説書による）2004.12.22追記ドイツ国内の病人7～8万人、障害者1～2万人など、10万人を｢劣等者」であるとして殺害した。
2004/09/25
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湯川秀樹の伝記（ぎょうせい）
湯川秀樹は、日本人初のノーベル賞であるノーベル物理学賞を受賞し、敗戦後の国民に希望をあたえた。「中間子」の存在を予言したとのこと。物理学のことはよくわからぬ。ただ一つだけ、この本にでてくるアインシュタインの「相対性理論」の考え方には仰天した。それは、宇宙船で光の速度に近い速度で移動し、１０年後に地球に戻ると、戻ってきた地球は数百年後の地球になってしまうという。浦島太郎、あるいは映画の「猿の惑星」の話が、現実になってしまうそうだ。どうにも理解できないことだが、常識と考えられていることを、時には疑ってみることも必要かもしれないな、と思った。
2004/07/17
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『命の限り蝉しぐれ』中曽根康弘・竹村健一(徳間書店)
２００３年１２月３１日発行の本です。一気に読みました。中曽根元首相は、５０年以上にわたり、憲法の改正と教育基本法の改正を訴え続けておられるとのこと。かつては憲法改正と言おうものなら、右寄りとみなされた。しかし今日では、国民の６０％が憲法改正を望むとの調査結果もあるようだ。今日の日本の姿を見ると、やはり憲法、教育基本法に欠陥があったのかなあ、と私も思わずにはいられない。最も、こう思うようになったのは、ごく最近だ。５０年も前から、憲法、教育基本法改正を宿志とされてきた中曽根元首相の慧眼には恐れ入る。
2004/06/26
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『教育基本法』
今日は午後から予想外の晴天になり、少し得した気分になった。教育基本法を改正する動きがあるため、条文を読んでみた。改正では、「国を愛する心」または｢国を大切にする心」という言葉を明記するようになりそうだとのこと。これを、ある反対派は「国を愛する心」＝「戦争をする人づくり」と解釈しているそうだ。産経新聞の今日の社説によると、「国を愛する気持ちを育てる必要があるか」という問いに、８０％が「そう思う」と答えている、とのこと。そのようなことは別にして、教育基本法を一読した感想はわかりにくいということだ。例として、第１条（教育の目的）教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたっとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。わかりやすくする、誤解が生じにくいようにするという改正は、必要ではなかろうか。そう思った。
2004/06/13
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『復刻版・尋常小学修身書』(浪漫文庫）
図書館で借りた本である。昭和４９年発行の古い本でる。修身とは、旧制の小・中学校の道徳教育の科目である。この本は、修身の教科書を再現したものである。教育の現場にいない者が言うのもなんだが、戦前の道徳教育が全て否定されてしまったのは、残念でならない。よい日本人という章には、「家にあっては父母に孝行をつくし、兄弟たがいにしたしまねばなりません。人にまじわるには、よく礼儀を守り、他人の名誉を重んじ、公益に力をつくし、博愛の道につとめなけらばなりません」と書かれていた。
2004/06/06
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『通貨マフィアがあなたの円を食いものにする』
最初に株のことを書いておきます。今日の日経平均は大幅反発した。持ち株では、新日本空調（1952）、アサヒプリテック（5855）が、終値での高値をつけた。さて、今日は読書のことを書く。タイトルの本の著者は、島崎正成。アルファエフエックスの設立者である。この会社では、外国為替証拠金取引をあつかっている。この本を読んでの感想は、第一に、外国為替証拠金取引をする時の業者選びは、とても大切であるとのこと。くれぐれも悪徳業者に引っかからないようにしたい。第二に、営業努力をされている会社だなと思った。リンクを設定したので、興味のある方はのぞいてみて下さい。
2004/05/26
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『ウォール街のランダム・ウォーカー』バートン・マルキール(日本経済新聞社）
帰宅時は強い雨になった。台風の影響か？ランダム・ウォークとは、「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向性を予測することは不可能である」ということだ。このように『ウォール街のランダム・ウォーカー』という本に書かれている。４月下旬からの下落、最近２日間の上昇を見ると、この言葉の重みを感じざるを得ない。今日の日経平均は大幅続伸。持ち株も続伸した。この流れで行って欲しいものです。
2004/05/19
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『トロッコ』芥川龍之介
芥川龍之介の『トロッコ』を読んだので感想を書きます。トロッコとは、レール上を走る小型運搬車。この小説のあらすじは、トロッコに乗りたくてしかたがない主人公の良平少年が、二人の土工の手伝いを申し出る。手伝いとは、一緒にトロッコを山の上まで押し上げることだ。その見返りに、トロッコに乗せてもらうことを、良平は期待しているが、その期待は土工には話していない。押し上げるうちに、日が傾き暗くなってくる。不安を感じながらも、トロッコに乗りたいため、今まで来たこともない遠くまで、一緒にトロッコを押し上げていく。しかし、その期待は裏切られ、一人で後悔しながら山を下りる。何か株式市場を連想してしまった。つまり、儲けたいと思い株を買ったところ、最初のうちは期待どおり、山を登るように値上がりしていく。だんだん高くなるうちに、不安を感じてくる。しまいには暴落になり、「あの時売ればよかった」と後悔する過程に似ていると思った。
2004/05/15
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『イニュニック[生命]』星野道夫
千葉県生れの写真家の星野道夫の『イニュニック[生命]』という本を読んだ。その中にアラスカの新月の夜の詩的な記述があたので、以下に抜粋しました。「新月の夜、かすかな月光が雪景色を照らし始め、昨日までの闇が青白く浮かびあがると、森の木々はすでにぼんやりと雪面に影を落としている。月影は夜ごとにその強さを増し、やがて、雪明りにみちた満月の夜がやってくる」アラスカには行ったことがありませんが、月明かりや月影という言葉ってきれいですね。街灯の整備された都市住民には、忘れてしまった言葉です。頭の片隅に入れておいて、何かの機会に澄んだ空に月を見ることがあったなら、思い出したい言葉です。
2004/04/25
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『賭けに勝つ人 嵌る人』松井政就（集英社新書）
「嵌る」と書いて「はまる」と読む。まずは勉強になりました。カジノの街として知られるラスベガスで取材したギャンブルに関する考察本、とでも言ったらいいのだろうか。私自身はギャンブルはやらないが、株式投資はやっている。この本には、なるほどそうだなあ、と感心させられたことが多かった。一つだけ挙げておく。それは、日米の伝統的ゲーム（日本では将棋や囲碁、アメリカではポーカーなど）の性質の違いを書かれたところだ。簡単に言うと、将棋や囲碁は、一手に時間をかけることが出来るがミスをすると形勢が悪くなる。対してポーカーは、一回のゲームは数秒で片が付いてしまうので瞬間的な判断が必要で、ミスをしても次のチャンスで取り返せる。ここに、日本人がミスを怖がる理由があるというのだ。そして冒険をしないと。
2004/04/12
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『いま学びたい近現代史』（教育史料出版会）
すべて興味深い内容です。まだ読んでいる途中ですが、面白いと思った箇所を記します。行進の訓練についてです。小学校時代の体育の時間などに、どなたも行進の訓練をしたと思います。その時、普通は右足と同時に左手が出て、左足と同時に右手が出るように訓練されたと思います。まあ、訓練といわずに自然にそうなったと思います。今日、本当に歩行者がそのように歩いているものかと、駅で１００人以上の方を観察しましたが、すべてそのように歩いていました。しかし、江戸時代の人はそうではなかったそうです。「ナンバ」という歩き方、つまり右足と同時に右手が出て、左足と同時に左手が出ていたというのです。不思議な気がしますが、この本にはそう書いてあります。この本によると、力をこめた動作においては、人は自然にナンバの姿勢になるとのこと。こうした古くからなじんでいる姿勢は、学校教育や軍隊で矯正されていったと、書かれています。うーん、本当かいなという気分。
2004/04/08
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『西行の旅』中野孝次（小沢書店）
今日は晴天。日経平均は終値で１２０００円台。持ち株ではモリタ（６４５５）が意外と上がり４００円台に乗せた。上記の『西行の旅』の一部を読んだ。著者の中野孝次氏は、『清貧の思想』というベストセラーの著者である。この本によると中世人は健脚だったらしい。当時の紀行文によると、例えば１４日間で４６９Ｋｍ歩いたりすることが珍しくなかったようだ。１日に３０Ｋｍ歩くのが標準とのこと。実は、ゴールデンウィークにある計画をしている。それは、自宅から勤務先まで歩いてみようというのだ。距離にして、２３Ｋｍ位になると思う。「中世以来つい先頃まで、人は旅というものをすべて自分の脚で行い、距離を一歩一歩克服していかなければならなかった」と、妙に考えさせられた。失ってしまった距離の感覚を取り戻してみたい、と格好のいい動機だが、果たして出来るのでしょうか。
2004/04/06
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『記憶のふしぎがわかる心理学』高橋雅延（日本実業出版社）
今夜は満月。少し寒いがきれいな月が出ていた。日経平均は続伸し、年初来高値を更新した。持ち株では、住商オートリース（４７０３）の４０００円台乗せが目立った。さて、今日は上記の本を読んだ。タイトル通りの内容だった。記憶力の減退に悩むというよりも、諦念に達する年齢になってしまっている。この本では、自分の普段の生活を反省させられました。一節を以下に書き写しておきます。幼い子どもたちは好奇心にあふれ、「なぜ」を連発して、われわれおとなを困らせる。よく子どもの記憶力はおとなよりもすぐれていると言われるが、それは子どもたちが、常に「なぜ」と考え続けているからなのかもしれない。だとすれば、われわれが記憶力のおとろえを感じるとすれば、それは「なぜ」と考えなくなったからなのかもしれない。
2004/04/05
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『法華経を生きる』石原慎太郎（幻冬舎）
今春は花粉症の症状が出ない。花粉の飛散量が少ないというのは本当らしい。ある雑誌で花粉症をうまく表現していた。そのまま書き写す。「起きた瞬間から寝る瞬間まで、鼻水ズルズル、涙ボロボロ、喉はイガイガ、頭はボー」とのこと。あまりのうまさに感動してしまった。だけど、ここまでくると相当重症だ。さて、今日は上記の『法華経を生きる』を読了した。現在東京都知事をされている方の本だ。１９９７～１９９８年に書かれたとのこと。氏の政治家としての顔ではなく、作家・信仰家としての顔が見られる。色々な人生経験、知識をおもちであり、勉強させられる内容であった。ただ、一読で理解するのは難しいか。
2004/04/02
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『最後の天然河川 生きている長良川』天野礼子・伊藤孝司（講談社）
１９９２年５月発行の本。天野礼子さんの本は過去に１冊読んだが、それについては３月２１日の日記で触れた。この本は、長良川河口堰の建設に反対の立場の著者が、長良川について書いている。きれいな長良川を残したいとの著者の気持ちが伝わってくる本だ。私は地元民でもなく、河口堰の問題にかかわる立場にはない。ただ、きれいな川を残してもらいたいという気持ちはある。
2004/04/01
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『人生と投資のパズル』角田康夫（文春新書）
暖かな１日だった。株は日経平均は下落したが、持ち株全体では堅調だった。１銘柄だけ挙げれば、本州化学（4115）が大幅高。１０％以上の上昇だった。何か材料でも出たかと思ったが、証券会社のホームページで見る限り、ニュースはなかった。『人生と投資のパズル』角田康夫（文春新書）を読んだ。３月１３日の日記に、「今後は、新たに投資本を読むことは少なくなりそうだ」と書いておきながら、投資本を読んだ。最後のほうに気になった一節があったので、紹介します。「投機の才能とは、口コミなどの情報交換の中で人々の動きを読み取っていく動物的な嗅覚に近いものではないかと思う」とのこと。うーん、この一節を読むと、自分が投機には不向きな性格だと思わずにはいられない。
2004/03/29
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「トム・ソーヤーの冒険」マーク・トウェイン（彩流社）
「２０年たてば、したことよりもしなかったことを嘆くようになる」（トウェイン）どこかでトウェインのこの言を読んだ。この言に出合い、そうだなあと思うようになったのは、それなりに年齢を重ねたからか。トム・ソーヤーの冒険を読んだ。最後のほうに、宿無しのハックが文明生活に入る場面がある。しかし、その窮屈さに耐えられず、もとの樽での生活に戻ってしまう。そして、トムとの会話で、金は使わないので時々あれば十分だ、樽から離れる気はない、と言う。この作品は１８７６年のアメリカを舞台にしている。物質文明が押し寄せつつあった時代だったようだ。今の日本での生活を思うと、本当の幸福とは何かと考えさせられる作品でした。
2004/03/24
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「ダムと日本人」天野礼子（岩波新書）
昨日は墓参りの予定だったが、雨天のため２７日に変更した。今日は一転良い天気だった。タイトルの本は、２００１年２月に発行されている。田中康夫・長野県知事の「コンクリートのダムは看過し得ぬ負荷を地球に与える」との「脱ダム宣言」が同じ時期である。ダムについては、ほとんど何も知らなかった。治水と利水の区別もつかなかった。この本を読んでダム建設にかかる問題点を学んだ。
2004/03/21
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「ものを考える人、考えない人」渡部昇一（三笠書房）
何やらドキッとするタイトルである。この本を読む前に、渡部昇一の代表作である「知的生活の方法」を読むと、理解が深まる。この本で引用している幸田露伴の「努力論」の一節で良いのがあった。それは、「失敗したら自分の努力が足りなかったせいにし、成功したら運のおかげにする、そういう人物こそ偉大である」というもの。
2004/03/20
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「敗者のゲーム」チャールズ・エリス（日本経済新聞社）
今日は暖かな１日だった。気がつけば来週は彼岸に入る。早いものだ。近くの図書館で１０冊借りてきた。この図書館は、貸し出し冊数に制限がないので、何冊でも借りられる。大いに助かっている。さて、今日は「敗者のゲーム」を一部読んだ。投資本である。他の投資本で推薦されていたため、読んでみた。良い内容と思う。ただ私の方で、投資本は数冊読んだ為か新鮮味が乏しくなっている。今後は、新たに投資本を読むことは少なくなりそうだ。折にふれて、良書と言われるものを読み返すことはあろうが。来週もよろしくお願いします。
2004/03/13
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｢東京育ちの東京論｣伊藤滋（ＰＨＰ新書）
今日の日経平均は小幅上昇。持ち株は、反対に小幅下落となった。リコー、三洋電機の下落が痛かった。さて読書日記ですが、今日はタイトルに書いたとおり「東京育ちの東京論」を読んだ。都市計画の専門家による東京論。上野駅と新橋駅の違いや、京浜東北線と総武線で東京地域を４分割して論じた点に、斬新なものを感じた。
2004/03/09
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｢２００４年緊急版 日本経済これだけは知っておこう」竹村健一(青春出版社）
今日の日経平均は反落だが、持ち株は意外と堅調でした。個別では、リコー、本州化学、オリジン東秀などの上昇が大きかった。竹村健一氏の本を読んだので、気になったことを２点記します。まず、「北朝鮮から日本列島へのミサイルなら、ほんの５，６分で届く。そんな攻撃ミサイルに迎撃ミサイルを当てようと思ったなら、それは空中を飛んでいるハエをたたき落とすようなものだ」ただ一言。そんなに早いとは思わなかった。それから、ブッシュ大統領は落第生だったが、聖書研究会に参加するようになってから変わった。１９８６年以来、酒類をいっさい口にしなくなり、聖書をはじめとする宗教書を読むことが毎朝の日課となった。このようなことが書かれていた。日頃の自分の生活を大いに反省させられた。良い習慣をもちたいものだ。
2004/03/08
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