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2022.05.28
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​​​ ​​ ルイス・ブニュエル「哀しみのトリスターナ」元町映画館 「ルイス・ブニュエル監督特集―男と女」 4本目 です。若き日の カトリーヌ・ドヌーブ が、これでもかという感じで登場します。見たのは 「哀しみのトリスターナ」 です。これは、たしかに見た覚えがありますが、見終えて唖然としました。​​​
 「こんな、話だったんだ!?」
​ 今回の ルイス・ブニュエル特集 は、この驚きの繰り返しです。どうなっているのでしょうね。40年前に、いったい、何に惹かれたのか、どの映画を観ても思い出せません。​
 全くの偶然ですが 嵐山光三郎 「漂流怪人・きだみのる」(小学館文庫) を読んでいたこともあって、 三好京三 という、なんだかインチキ臭かった 直木賞作家 「子育てごっこ」 という話を思い出しました。
​​​ 映画は義理の父親が妻の連れ子、義理の娘に肉体関係(?)、恋愛関係(?)を迫るという話でした。当人に云わせれば 「愛」 の表現であるようなのですが、見ている シマクマ君 には、男の言動は単なる欲望でしかないわけで、まあ 「めんどくさい」 わけです。この ​「めんどくさい」男​ ドン・ロペ(フェルナンド・レイ) は、貴族の末裔で、親の遺産を食いつぶしている金利生活者で、無神論者で、なぜか貧乏人にやさしい共産主義のシンパという、なんだかわけのわからない人物なのですが、なんのことはない、与えられた境遇に、無邪気にふんぞり返る 「こども」の欲望 の塊なのです。​​​
​​​​ そういう、社会性皆無というか、幼稚というか、傲慢というかの 「欲望」の対象 である境遇に、至極当然のことながら、耐えられない、義理の娘 トリスターナ(カトリーヌ・ドヌーブ) は、当然、 ホラシオ(フランコ・ネロ) という、若い絵描きに恋をして出ていくわけですが、やがて、片足切断という大病を患った彼女は 義理の父 ドン・ロペ(フェルナンド・レイ) のもとに戻ってきます。​​​​
​ 何故そんなところに帰っていくのかというのが、たぶんこの映画を観ている人にとって当然の疑問で、ぼくも、やっぱり、そこのところに注目してしまうわけですね。まあ、そのあたりからが ブニュエル映画 の本領発揮という感じでした。​
​​​​​​ で、ここからは、心理劇というか、映画的というか、若き カトリーヌ・ドヌーブ の演技の見せ場でした。ベッドに放り出された、まあ、 不気味な義足 。媚態とも憎悪ともとれる あいまいな笑顔 。なごやかなホームパーティの部屋の外をコツコツと歩く ​ホラーな足音​ 。まあ、 「ゆっくり時間をかけて、何の手も下さないで殺す」 という、 自滅型・ホラー・ミステリー映画 の様相ですが、それぞれのシーンは、やっているのが カトリーヌ・ドヌーブ ですからね、なかなかの迫力で、見ごたえありました。
​​
 ボクは、何故か、この女優さんの動きには、なんとなくな どんくささ を感じてしまうのですが、アップされたお顔はさすがでしたね。というわけで、 カトリーヌ・ドヌーブ(トリスターナ) 拍手! の作品でした。
 で、まあ、このところ見ている ブニュエル映画 では毎度おなじみの めんどくさい奴 フェルナンド・レイ(ドン・ロペ) には、当然、 拍手!
 ついでに、やっぱり 「何が言いたいの?」 ルイス・ブニュエル にも 拍手! でした。​​​​​


監督 ルイス・ブニュエル
原作 ベニト=ペレス・ガルドス
脚本 ルイス・ブニュエル  フリオ・アレハンドロ
撮影 ホセ・F・アグアーヨ
美術 エンリケ・アラルコン
音楽 クロード・デュラン
キャスト
カトリーヌ・ドヌーブ(トリスターナ)
フェルナンド・レイ(ドン・ロペ)
フランコ・ネロ(ホラシオ)
ローラ・ガオス(サトゥルナ)
ヘスス・フェルナンデスサトゥルノヘスス・フェルナンデス
アントニオ・カサスドン・コスメアントニオ・カサス
ビセンテ・ソレル神父ドン・アンブロシオビセンテ・ソレル
ホセ・カルボ叔父の堂守ホセ・カルボ
フェルナンド・セブリアンミキス医師フェルナンド・セブリアン
1970年・100分・G・スペイン・フランス・イタリア合作
原題「Tristana」
日本初公開:1971年1月
2022・05・25-no73・元町映画館 no126

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最終更新日  2023.12.21 23:56:28
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