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学生生活といえば、もう、 40年 も昔の話なのですが、そのころ住んでいた町を歩いてみようかと言い出したやつががいまして、この日は午後2時過ぎに JR摩耶駅 で待ち合わせました。実は、もう一人来るはずなのですが、1時間ほど遅れて、 阪急の 王子公園 に来るということなので、とりあえず 2人 で歩き始めました。
「アンナー、甲子園な、外野席いくらか知ってるか?」
「なんやねん、甲子園って?」
「そやから、今日行ってたんや。」
「なにしに?」
「なにしにて、野球観にやん。」
「オープン戦か?」
「何ゆうてんねん、高校野球、センバツやん。」
「今年、阪神、強いんかなあ。」
「いや、高校野球、高校野球。」
「お前、まだ、そんなもんに取りおうとんのか?もう、高校とか、仕事いってへんのちゃうの?」
「いや、うちの部活とかやのうて。全国大会。」
「そんなん、おもろいか?ほんで、なんぼやってん?外野、ただちゃうんか。」
「700円。内野は3400円すんねんで。」
「お前、相変わらずやなあ。なんでそんなとこ行くねん。」
「すぐやと思ってたのに遠いなあ。」というわけで、西に進路を取りなおして、 摩耶小学校 あたりです。学校の横の 桜の並木 が満開です。写真が下手なので白黒写真見たいですね(笑)。
「風呂屋もなくなったなあ。」
「高田屋も、本日臨時休業らしいで。」
「あれ、あかんやん。高田屋があいてるから今日にしたのに。」
「F川のとこ、その辺やんな。」
「うん、そこの教会の前や。ないな。」
「しゃあないな、阪急の王子公園に行こか。そろそろS川来るで。」
「待ったか?」
「いや。今着いたとこ。」
「高田屋、休みやねん。空いてたら直行かなって考えててんけど、歩くか?」
「うん、それの方がええやろ。歩くつもり出来たし。」
「ここ、公園の桜見ながら上に行ったら、神戸高校やで。知ってるやろ。」
「そうやな、こんなとこ歩くの40年ぶりかもな。」
「ボク、ここ、明日も来んねん。」
「なにしに?」
「ほら、 ケンちゃん の話、ラインでしたやろ。一緒にずーっと本読み会してる。」
「 ケンちゃん いうたら、あいつの彼女も知ってるやんな。」
「絵え描いてる娘やろ。」
「 シマクマ 、ずっと付き合いあんねやって知らんかったわ。」
「いや、お嫁さんは知らんで。」
「アンナ、あの頃やってた雑誌の表紙描いてもろたときにおうてん。」
「ライン見て、探してみたら写真あったで。」
「彼女の?」
「いや、 ケンちゃん の。」
「F川はさあ、毎日歩いてんの?」 マア、何とか、 神戸高校前 のバス停にはたどり着きましたが、さて、どうしましょうね。続きは次回ですね。じゃあ、バイバイ。
「そうやなあ、1万歩かな?」
「1万歩って、アホちゃうか。膝とか痛うなれへんの?」
「うん、アンナ、3月初めに四国行くいうてたやろ。あれ、お遍路やねん。一日6万歩やで。」
「なんで、何の信心もないお前がお遍路やねん。弘法大師に悪いやろ。」
「悪いことあれへんやん。歩くためやん。」
「ぼくな、山歩き再開しようと思ってん、まあ、ヒマになったしな。」
「百名山とかええんちゃう?」
「あかん、あかん、ためしに六甲山にのぼって、ギブアップやったわ。」
「なんで?」
「膝があかんねん。」
「ぼく、坂道あかん。息きれる。タバコやな。まあ、行くなら百低山やな。」
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