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2023.12.27
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​​​100days100bookcovers no93 93日目
​関川夏央・谷口ジロー「坊ちゃんの時代-凛冽たり近代 なお生彩あり明治人」(双葉社・全5冊)​
​​​​​ KOBAYASIさん 小田嶋隆の追悼レビュー がアップされたとき、ちょっとびっくりしてしまいました。私もたまたま彼の著作を3冊、図書館で借りていたんです。実はその前の SODEOKAさん 『アイヌの世界に生きる』 のときにも、偶然、 石村博子著『ピリカ・チカッポ(美しい鳥)―知里幸恵と「アイヌ神謡集」』 を読みかけていたこともあって、アップされる本と同じような本を手にしているという偶然が続いたことにまた驚いてしまいました。ただ、手元にあった本はほとんど読み終えないうちに図書館の返却期限がきてしまい、感想をあらためてコメントさせてもらおうと思っていたのに、できないままこんなに時間が経ってしまいました。すみません。​​​​​
 遅れに遅れた言い訳です。このところの体力不足対策にはウォーキングしかないかと、せっせと歩いているのですが、そのせいで毎日クタクタで、本を開いても5行も読まないうちに居眠りタイムになっています。
 その上、この3月で仕事が終わって、職場から私物を引き上げてきたため、ますます散らかってしまった家の中の片付けもあって、このブックレビューに手を付けられずにいました。
​​​​  小田嶋隆 KOBATASIさん 「異端」 と評されたのを読んで、 「異端といえばこれ」 と思う好きな本があってぜひ紹介したいのですが、その本を再読しようと思っているだけで、やはり読めないまま、時が経ってしまいました。言い訳以上。​​​​
​ 早くとりかからないと思いつつ机まわりだけでも片付けていたら、しまい込んでいた本に偶然行き当たりました。で、今回は偶然が重なって、 「偶然出てきた本」 と、かなり苦しい付け方にします。久しぶりに出てきた大事な本です。​
 関川夏央・谷口ジロー 『坊ちゃんの時代-凛冽たり近代 なお生彩あり明治人』( 双葉社)
 この漫画は有名で、このブックレビューの中でも何度か話題にも上がったのではないでしょうか。詳しくご存じだったり、敬愛されている方も多いと思い、何を今さらと思われれるかと、おそるおそる書いていくことにします。
 この漫画を買ったのは、8年ほど前かと思います。同僚が持っていた文庫版を借りたのですが、これはしょっちゅう見たい、自分で持っとかなきゃと、アマゾンで即買いです。
​​ Wikipediaによると、 「1987年から1996年まで漫画アクション(双葉社)で連載され」 「第2回手塚治虫文化賞マンガ大賞」 を受賞していたらしいです。今回調べながら書いてみます。​​
 ​ 全5巻 、その構成(所持本の発行日付)
 ​
第一部 「坊ちゃん」の時代 
1987年7月9日第1刷発行 1984年4月17日 第12刷発行
・漱石の著作『坊ちゃん』の登場人物のモデルとなるような人物やできごとの実話を元にしたとする内容。
第二部 秋の舞姫 1989年10月28日第1刷発行 1992年10月10日第4刷発行​ ・森鴎外の『舞姫』を下敷きに、来日したエリスと長谷川辰之助(二葉亭四迷)が交流する。『普請中』など、鴎外の他の作品も取り入れている。
第三部 かの蒼空(あをぞら)に  1992年1月12日第1刷発行 1997年10月22日第5刷発行​ ・石川啄木の生涯
第四部 明治流星群 1995年5月26日第1刷発行 1998年9月7日第7刷発行​ ・大逆事件と称される事象とその後の処刑弾圧
第五部 不機嫌亭漱石 1997年8月28日 1998年7月24日第5刷発行​ ・漱石の修善寺の大患と生死の境を越えた夢
​​​​​​  関川夏央 といえば、 『ソウルの練習問題』 は、絶対読んどかなきゃというくらい有名になったので、当時、入手はしたのですが、まだ読まないままで、あきらめて、かなり以前に処分してしまいました。ほとんど読んだことがないと思っていたけれど、こんな形で出会っていたのかと今さら思いました。
 『「坊ちゃん」の時代』 を読んでて、 司馬遼太郎 を思い出すと思ったら、 『司馬遼太郎の「かたち」』、『二葉亭四迷の明治四十一年』 という著作で 司馬遼太郎賞 を受賞したらしい。​​​​​​

​​​​  谷口 ジロー (男性、1947年8月14日 – 2017年2月11日) もとても高名な漫画家だが、日本以上に海外、特にフランスでの評価が高いとのこと。 関川夏央 ら漫画原作者と組み、青年向け漫画においてハードボイルドや動物もの、冒険、格闘、文芸、SFと多彩な分野の作品を手がける。TVでおなじみの 『孤独のグルメ』 の原作漫画もこの人だったんだあ。​​​​
​​​  第一部 関川夏央 「わたしたちは いかにして 『坊ちゃんの時代』を 創作することになったのか」 より引用します。​​​
 「わたしはつねづね「坊ちゃん」ほど哀しい小説はないと考えていた。この作品が映像化されるとき、なぜこっけい味を主調に演出されるのか理解に苦しんでした。そしてそれらの作品はことごとくわたしの期待を裏切って娯楽とはいいがたかった。同時に、明治がおだやかで抒情的な時代であるという通俗的でとおりいっぺんな解釈にもうんざりしていた。
 明治は激動の時代であった。明治人は現代人よりもある意味では多忙であったはずだ。明治末期に日本では近代の感性が形成され、それはいくつかの激震を経ても現代人のなかに抜きがたく残っている。われわれの悩みの大半をすでに明治人は味わっている。つまりわれわれはほとんど(その本質的な部分では少しも)新しくない。それを知らないのはただ不勉強のゆえである、というのがわたしの考えであり、見通しであった。また、ナショナリズム、徳目、人品、「恥を知る」など、本来日本文化の核心をなしていたはずの言葉を惜しみ、それらがまだ機能していた時代を描き出したいという強い欲望にもかられた。
 そこでわたしは「坊ちゃん」を素材として選び、それがどのように発想され、構築され、制作されたかを虚構の土台として、国家と個人の目的が急速に乖離しはじめた明治末年を、そして悩みつつも毅然たる明治人を描こうと試みた。」
 ​ 以上、引用です。
​​​​​​​​​​​​​​​​ ​感想をおもいついたまま書いてみます。 第一部 の作り方が一番凝っているような気がする。 漱石 の周りの虚実ないまぜのできごとが 『坊ちゃん』 を構想させたようなつくりです。 「堀紫郎」 というの人物(青森斗南出身だが、親の代までは会津らしい)が ラフカディオ・ハーン と知り合いで、 漱石 ハーン先生 の話をするところもいいなあ。
二葉亭四迷 の描き方も気にいりました。周囲が懸念するのにも関わらず、なぜかロシアに旅立ち、過酷な状況で体調を悪化させて帰国する船で亡くなった人。仕事とはいえ、なぜそこまで無理を押して渡露したのか。ここは、 西木正明 『間諜二葉亭四迷』 を思い浮かべた。
 鴎外 を追って渡日した エリーゼ・ヴィ―ゲルト 二葉亭四迷 を絡ませた刃傷沙汰も愉快。
大逆事件 と称される事象とその後の経緯は事件が事件だけに、ちょっと筆が進んでいないように思えた。私は個人的には以前から特に 大石誠之助氏 のことが気になっていたので、彼のことにも触れてはいるがもう少し欲しかった。
最後の第五部 で、 漱石 が此岸と彼岸のよくわからない夢を見続けるが、ここは絵という漫画の強みがとても生きていると思った。​​​​​​​​​​​​​​​​​

​​​​​​​​​​ ほかに気になったのが、 鳥、猫、犬 がいい案配に描かれていること。煮詰まった時や、言葉にならない気持ちやらが伝わるような気がする。 漱石 はまあ当然だけど、 鴎外 、そういえば、 樋口一葉 が貧乏で飼えなくなったからと、 二葉亭四迷 に犬を譲るという場面もうまくはめたなあと思ったところ。
漱石 以外の人物の周りは ばかりだったような。あとで、また確かめないと。でも、 鴎外 は猫を寄せ付けないような気がするのは私だけかしら。​​​​​​​​​​

​ とりとめなく思いついたままのブックレビューで、作品には申し訳ありませんが、これで終わります。 関川夏央 谷口ジロー SIMAKUMAさん はすいぶん読まれているかと思います。どうかこのあとよろしくお願いいたします。 E・DEGUTI・2023・04・07 ​​​​​​ ​​​​​​​​



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​  追記

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最終更新日  2024.04.06 23:11:18
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