直接投資 企業が海外での事業のために生産設備に投資をしたり、外国企業を買収したりすることを直接投資と呼ぶ。短期的に利益を得るために外国の株式や債券などの金融資産を購入する証券投資と区別される。英語では一般に海外直接投資(Foreign Direct Investment=FDI)と記す。海外に投資をする「対外直接投資」を増やせば、海外の成長力を取り込みやすくなる。海外から国内に投資を呼び込む「対内直接投資」も海外の進んだ経営ノウハウを取り入れ、生産性向上や雇用創出に寄与するとされる。日本は2022年末時点で対内直接投資残高の国内総生産(GDP)に対する比率が5%強にとどまり、先進国で最も低いのが課題だ。