2015.12.18 am 10:00 背景は白モクレンの樹木。枝は垂直に伸びる。 野山を散策して、足元に乱雑に散らばる巨大な葉っぱは、だいたいが「ホウノキ」の葉っぱである。長さ40cmくらいのものなど一目でわかり、上を見上げれば樹木が特定できる。今夜のスケッチ画は、通常の庭木のなかでも特大な葉っぱの「白モクレン」。春先に白い大粒の蕾が裸木に点々と付くさまは実に頼もしく、あぁ春になったのだと気づかせてくれる。 この樹木の秋の終わり方がすごい。茶色く固まってしまうのだ。下の方から真茶色に染まっていく。上の方はまだ青いが、次第に黄緑色に色が抜けていく。そのグラデーションを保ったまま、風に吹かれ下の方から1枚、1枚、ボトッと大きな音をして落ちていく。 葉っぱの大きさは25cm x 23cmくらいの円形。10枚くらいが落ちたさまを表現するとこうだ。 遠目にも、茶色の塊である。通常の落ち葉ではない。瓦が落ちているように重厚なのである。一枚を拾って、書斎に持ち帰った。スケッチを終えてゴミ箱に入れようともすんなり入らないくらい大きいのだ。