Irún(イルン),2016.9.-Memoirs24（回顧録24)、Symphonie Nr.6"Pastorale”

Dec 7, 2016

Irún(イルン),2016.9.-Memoirs24（回顧録24)、Symphonie Nr.6"Pastorale”

カテゴリ：フランス

Irún(イルン),2016.9.-Memoirs24（回顧録24)、Symphonie Nr.6"Pastorale” _ story (4219)2016.12.7

I will attempt to show the elevation profile for camino del Norte-course,testing between Bierritz and Irún.
I reached to the France-Spain border finally,total amount is 1615km which is wlalking--600km,train--645km,car--371km,boat--7km on one way

【Memoirs24】
2016.9.3(Fri)
**Onsite Report(現地からのリアルタイム・レポート)は第5報告(9/2-9/8)の第2項を参照ください。**
さて、フランスの旅を終えていよいよスペインである。Biarritz(ビアリッツ)からはしっかりとピレネー山脈とイルンの最高峰Jaizkibel山が眺望できている。
フランスから山越えのcaminoルートを辿りたかったが、朝のバス利用を企てて失敗。ビルバオ駅からしかバスが出ていないことが判明したのはホテルを出発してから2時間も経っていた。
当初期待したGuéthary(ゲタリー)までのバスは捕まえられずそこまで歩くことにした。距離にして10kmなので大したことがないが、時間のロスのほうが痛い。高度差60m以内の坂道でも急坂となるとしんどい。歩道がないため車を避けるのが怖くなってきた。そこでSaint-Jean-de-Luz(サン=ジャン=ド=リュズ)からは山越えをせず、国道D810に沿って国境の町Hendaye(アンダイエ)に行くことに方針転換。街路樹の巨木が連なり大変気持ちの良い国道である。

Rio Bidasoa(ビダソア川)を渡ってスペインに入国。橋の真ん中が国境で看板が立っている。ポーランド・ドイツの国境と同様、だれも立ち止まりはしない。言語はバスク語となる。しかしフランス語で十分通じる。

Looking Irún from Biarritz(ビアリッツからイルン方向)(230°、18:30)

Border Bridge(フランス、スペインの国境の橋)

Ondaribi'ko karia,Lekaenea Kalea(イルンのレカエネア通り)(90°、20:47)

ドナティボのアルベルゲはこの坂を下りたところにある。WiFiは角の明かりが点いているBar Kakeganまで行けば利用できると言われて訪問。沢山のバスク人に取り囲まれる。eskerrik asko(ありがとう；エスカリカスコ)という言葉を教わる。彼らは「こんにちは」「おはようございます」は全員言える。大したものだ。

Map： Between Biarritz and Pais Vasco/Irún(イルン)
(ビアリッツからスペイン国境の町イルンまでの地図)

Elevation Profile ： Between Biarritz and Pais Vasco/Irún(イルン)
(ビアリッツからスペイン国境の町イルンまでの標高地図)

徒然の記
■Ludwig van Beethoven；Symphonie Nr.6"Sinfonia pastorale”
"田園のViola
第二楽章におけるViolaはひたすら小川の流れを表現している。
長いスラーの音階がとめどもなく続くが、イメージとしてはたゆたゆとして流れる小川を表現していて気持ちが良い。
音符を見ると、いたるところでこの「流れ」に変化がある。
たぶん岩にぶつかって流れが変化し、あるいは淵にあって流れがすこし停滞することを現しているようである。

1831年に葛飾北斎が「神奈川沖浪裏」で波の先端部分を克明に表現したように、自然描写に関してはベートヴェンも克明にスケッチしたのではないだろうか。1808年に田園が完成している。

13階音律の表記で記すと次のような感じである。

C,ド(1)、Cis,ド＃(2)、D,レ(3)、Did,レ＃(4)、E,ミ(5)、F,ファ(6)、Fis,ファ＃(7)、G,ソ(8)、Gis,ソ＃(9)、A,ラ(10)、Ais,ラ＃(11)、H,シ(12)、C,ド(13)　　(Desなどの♭の表記は省略)

たゆたゆとしてながれる様・・・・(10,6)(10,6)(10,6)、(13,10)(13,10)(13,10)、・・・(8,5)(8,5)、(10,6)(8,5)(8,5)、(6,3)(5,1)(5,1)、(3,12)(1,10)(12,8)・・
このように音程を5度や4度の違う音を長いスラーで聞かせる。ここで、(10,6)はラ,ファ　　(13,10)はド,ラなので、ラ、ファ、ラ、ファ・・ド、ラ、ド、ラ・・と気持ちよい調べ。

石などにぶつかって流れが淀む様・・(6, 3 )( 3 ,11)(4, 1 )、( 1 ,10)(3,11)(4,1)、(6,3)(8, 4 )( 4 ,1)

太字の部分が同じ音。この部分ですこし乱れが生じていることが分かる。
1st Violinが小鳥としてこの小川の上を気持ちよく飛んでいる。田園では二楽章が最高！
しかし一番難しい。

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