Tyees_Cafe

Tyees_Cafe

PR

Profile

tyees

tyees

Archives

Feb , 2025
Jan , 2025
Dec , 2024
Nov , 2024
Oct , 2024
Sep , 2024
Aug , 2024

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

Grigri@ Re:ホルスト組曲「惑星」と平原綾香さん「ジュピター」と著作権?(05/10) 平原さんのカバーで、亡き王女のパヴァー…
Munch@ Re:出張帰り ピアノ徒然(04/18) 貴重な情報をありがとうございます。 ちな…
tyees @ 数年後結果的には片頭痛ではなく、なんと副鼻腔炎だった! この頭痛症状は時々起こり続いていたのだ…
こうき@ Re:秘密 広末ははたしてどちらであったのか??(02/28) 私もこの映画と同じ経験を過去にしており…
こうき@ Re:秘密 広末ははたしてどちらであったのか??(02/28) 初めまして、 私この映画を観て思い出しま…
harmonia@ Re:アゴーギクとショパンのテンポルバート(04/29) とても良い考察で感心しました。惜しいの…
思い出します@ Re:今頃気付いた恵比寿グランドボウル閉店!(04/12) レストラン、フォンターナフロントの、気…

Favorite Blog

forward looking att… なっぱさん4507さん
れみどりの☆楽・音・… lemidoriさん
Morning Glow 緋蕗さん
Promenade めぇこ416さん
LIEBESTRA… ゆか(ゆかちん)さん
Avenue de 沙羅 沙羅74811さん
ピアノ・エッセンシ… kaigenjiさん
ほしあかりのノクタ… ふゆのほしさん
Casa di Pyuara ♪ピュアラ♪さん
Poriesu recycle ぽりえすてるさん
Sep 10, 2005
XML
9/9 の日記からの続きである。人気の無いTyees_恐怖SF続編とりあえずの細々不完結編。
--

気流群は、だんだんと安定性を欠き、限定北緯度帯において、左巻きの大きな渦を形成しつつあった。
やがて、限定北緯度帯の上下、即ち、北極側と赤道側の海上には、大きな渦がいくつもでき、それは、拡大しつつあった。

ひとつひとつの渦は、ブラックホールのように、小さな目をもち、すさまじい、渦は竜巻きのような破壊力をもっていた。
そして、その中心部は、超低気圧かつ、超低温となっていた。

そして、それらの渦は、巨大なモンスーンと化し、また無気味に少しずつ動き始めた。


即ち、地球アイスボール化がスタートしたのである。
超台風化した、数十の渦が同時に各国を襲った。
その渦が襲った跡、特にその中心部の足跡上に、動物は生き残らなかった。
すべて氷化したのである。
どうにか、地面にしがみついたままの木々も、氷に包まれていた。

渦は、至るところを襲い、生命を凍らせ、そして、相互に干渉しあうか、または、次第に弱まり、消えていった。

--

地球表面の平地は、おおむね氷におおわれることになってしまった。
大嵐がおさまるまでのほぼ10日間で、地球はあっというまにアイスボール化してしまったのであった。
そして、地球は、太陽光を跳ね返す白銀色の惑星となり、さらに、低温化していく。
地表の平均温度は、あっという間に、10度単位でどんどんさがりつつあった。


・・・
幸いにも、ドームに包まれた、Tokio_City_特別区は無傷であった。
Tokio_City_特別区、地下100階高層ビル群の外郭ドームの外は、マイナス50度になっていた。
ドーム表面は凍り付き、開閉はできない状況となっていたが、内部のビル群は全く無傷であり、とりあえず、生き延びる事ができた。

残念ながら、Tokio_Cityとのコミュニケーションは完全に途絶えていた。

国内では、Tokio_City_特別区並びにKanQ_City_特別区のみが生き延びているようである。

--

Prof_Tyeesは、久しぶりに、ビル内同フロアの仲間達と音楽を楽しんだ。

各家庭の子供さん中心のミニコンサート形式であった。
子供たちは、いつのまにか、ドーム内のこのビル群での生活に慣れ、しかも、楽し気であった。

Prof_Tyeesは、子供達の行く末を案じた。

このドーム内の循環型生活が、100年以上にわたり、続けられるかどうか。
空気成分を人工的に維持し続けられるかどうか。
各種エネルギーリサイクルが続けられるかどうか。
そして、食料がもつかどうか。人工農作物生成が、追い付いていけるかどうか。
特別の病などがおきないかどうか。
・・・

今までのシミュレーション結果では、
アイスボール化の後は、100年程度は、その状態が続き、その後、また、温暖化傾向になるはずである。

100年ほどもちこたえられればよい。
しかし、Prof_Tyeesは、一部のメンバーにはつたえざるをえなかった。
その後は、また、地獄の高熱化した、地球上での生活が待っているのである。

できれば、向こう100年間の間に、地球の気象をコントロールできる術をつくっておく必要がある。
さもなければ、ドーム内の生活を続けることになってしまうかもしれない。

あの緑豊かな昔の地球は二度と戻らないのかもしれない。

シミュレーション上の未来の地球像は、ゆらいでいた。
データ不足、また、確率論的すぎて、イメージが一定しないのである。

100年後は、3世代も後のことになる。
子供の子供の子供、ひ孫の代にようやく、その未来は見えてくるかもしれない。

しかし、Prof_Tyeesの世代は、向こう三世代が間違い無く過して行くであろうこのドーム内の生活を確立することが第一の仕事である。

--

地熱エネルギーを一部ドーム外壁に熱源として供給することにより、ドームを凍らせていた氷群は、次第に融けつつあった。

また、ビル群を取り囲む山々も、ビルの周辺部のみは、氷がとけつつあり、木々が息を吹き返しつつあった。
しかし、その周りは、広大な樹氷の上にさらに氷が降り続く、マイナス50度のアイスの世界が、続いていた。


Prof_Tyeesは、仲間達と、気象シミュレーションを続け、とうとう、おおまかな予測結果をまとめるに至った。

KanQ_City_特別区と合同での、気象予測発表プレゼンを実施することになった。
Tokio_City_特別区の中央コンファレンスルームにて、Prof_Tyeesは、今までのシミュレーション結果を簡潔に発表する。

もう、ここには、旧来の温暖化説をとなえるメンバー達はいない。
100年間のアイスボール仮説を前提とし、その後にはどのような時代がくるのかを真剣に模索するメンバーしかいなかった。

そして、きたるきびしい環境に耐えるための、技術開発の骨子についての発表が若き研究者たちから次々と発表された。

KanQ_City_特別区とTokio_City_特別区は、Hyper_SNSにより接続され、KanQ_City_特別区側とは、Hyper_TV_Conferenceシステムにより、同時に発表がなされていた。
また、やや危険をおかして、一部の研究者・学者たちは、Tokio_City_特別区にきていた。
会議の後は、あのいまわしい日の後、ひさかたぶりの盛大なレセプションが開かれた。

そして、Prof_Tyeesは、アイスボール仮説の主張者代表、また、この仮説のシミュレーションの権威として、祝辞を述べ、乾杯の音頭をとった。

--

次の日、久方ぶりに、Prof_Tyeesは、ファツィオリで、ひとりピアノの練習をしていた。
ふるきよき、ショパンのソナタ三番であった。

Prof_Tyeesは、四楽章終了とともに、感じていた。

100年後は、人類は、また、ドームの外に出て、輝かしい生活の一歩をまた、大地の上で築くのだ・・・と。

--

ドーム内では、着々と、限定地域対象の気象コントロール装置群が開発されつつあった。
そして、その装置政策、維持のための、ドロイドたちも多数生産されつつあった。
しかし、食料のみは、じょじょに貯えが減りゆくドーム内の生活。
このことを知るものは、ドーム内のごく限られたメンバーのみであった。

また、KanQ_City_特別区とTokio_City_特別区の分散型AIコンピューターであるAI_GZK_0/1/2/3並びにAI_GZK_1/2/3は、Hyper_SNS網により、相互に接続され、さらに、発展をとげつつあった。また、ドロイド生産のオートメーションについても、また、気象コントロール装置群についても、AI_GZK_0は関与するようになりつつあった。

そして、さらに、地球は、隕石落下回避手段の確保、並びに、地球磁場減少への対応という課題をかかえつつあったが、そのことを知る限定メンバーたちは、その点について触れたがらなかった。

--

とりあえずは、今はひとときの幸せをかみしめていこう。

Prof_Tyeesは、そのような想いに浸りつつ、ドーム近郊に設けられたアイススケート場に戯れる子供達を、やさしく見守っていた。

--了--


**近頃のサイトチャレンジ事項**
*主に、本、楽譜情報やCD情報等をより具体的に紹介する別サイト*
・・ Tyee_Style Blog

*「今日のmp3ライブラリ倉庫」整備状況*
・・ Tyeesのピアノ曲譜読み練習風景(mp3) :www.geocities.jp/tyee_style/ 参照。


*ピアノ譜読みやら練習*
#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfpSTRT
バッハ
・インヴェンション数曲・・・練習


メトネル
○おとぎ話Op.34-2・・・ゆっくり練習、繰り返し
・Canzona Matinata・・・Op.39-4・・・譜読み

Aram Khachaturian
・Toccata・・・譜読み

カプースチン8つの演奏会用エチュードOp.40より
・#3(Toccatina)・・・・譜読み
#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfp#bfpEND





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Sep 10, 2005 12:58:49 PM
コメント(2) | コメントを書く
[自然・環境・健康・水] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: