Tyees_Cafe

Tyees_Cafe

PR

Profile

tyees

tyees

Archives

Nov , 2024
Oct , 2024
Sep , 2024
Aug , 2024
Jul , 2024
Jun , 2024
May , 2024

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

Grigri@ Re:ホルスト組曲「惑星」と平原綾香さん「ジュピター」と著作権?(05/10) 平原さんのカバーで、亡き王女のパヴァー…
Munch@ Re:出張帰り ピアノ徒然(04/18) 貴重な情報をありがとうございます。 ちな…
tyees @ 数年後結果的には片頭痛ではなく、なんと副鼻腔炎だった! この頭痛症状は時々起こり続いていたのだ…
こうき@ Re:秘密 広末ははたしてどちらであったのか??(02/28) 私もこの映画と同じ経験を過去にしており…
こうき@ Re:秘密 広末ははたしてどちらであったのか??(02/28) 初めまして、 私この映画を観て思い出しま…
harmonia@ Re:アゴーギクとショパンのテンポルバート(04/29) とても良い考察で感心しました。惜しいの…
思い出します@ Re:今頃気付いた恵比寿グランドボウル閉店!(04/12) レストラン、フォンターナフロントの、気…

Favorite Blog

forward looking att… なっぱさん4507さん
れみどりの☆楽・音・… lemidoriさん
Morning Glow 緋蕗さん
Promenade めぇこ416さん
LIEBESTRA… ゆか(ゆかちん)さん
Avenue de 沙羅 沙羅74811さん
ピアノ・エッセンシ… kaigenjiさん
ほしあかりのノクタ… ふゆのほしさん
Casa di Pyuara ♪ピュアラ♪さん
Poriesu recycle ぽりえすてるさん
Feb 17, 2011
XML
カテゴリ: 音楽
久方ぶりにワイフとオーケストラを聴く。

NHK交響楽団定期公演。

サントリーホールにて、

指揮 ジョナサン・ノット
パーカッション マルティン・グルービンガー
コンサートマスター 篠崎史紀


曲目は、

ベルト ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌

ドルマン フローズン・イン・タイム
      1.インドアフリカ 2.ユーラシア 3.南北アメリカ

ショスタコーヴィチ 交響曲第15番 イ長調作品141


いずれも、生のオーケストラで聞くのは初めての曲であった。
特に、二番目、ドルマンのフローズン・イン・タイムは日本初演とのことである。
マルティン・グルービンガーのパーカッションは大変素晴らしく、久方ぶりに天才を感じた。
また、なりやまぬ拍手に、アンコールがあり、行進用小太鼓?ソロによるスティックワーク?(本人は音楽というよりは?との言い方かな)の披露があったが、スティックワークの曲芸を含む、見事な小さな物語になっていた。

-
ベルトの曲は、1976年12月のブリテン亡により追悼の歌を作ったとのことである。
ブリテンの死の直前に、その音楽がもつ類い稀なる純粋さがわかり始めたとベルトは言っているらしい。

ブリテンの死を迎える時には、ベルトはテンティナブリ様式(ラテン語の「小さな鐘」あるいはその複数形に由来)というシンプルかつ独自の調性様式にたどり着いていたとのこと。
一群の鐘の音響効果に通じる声部と、中心音周囲を順次ゆっくり進行し変化し(下降し)ていく声部の複数の組み合わせにより、重層的に音楽は広がり音量を増して行く。その繰り返しと音響は深く深く沈んで行き、深みを増す悲しさを表すように未知の世界を演出していた。

睡眠時間の足りぬ私は、この曲とともに、深い眠りに導かれるかのようであった。(実際数分のこの曲の後半には、私は半分、眠りかけていた。)

ふっと、眠りから覚めた途端に、見事なパーカッションが始まった。
ドルマン フローズン・イン・タイムのインドアフリカのスタートである。
そして、マルティン・グルービンガーのその素晴らしさには舌を巻いた。

彼は、躍動的なリズムを持ち、踊るように、多様なパーカッションを見事に使い分けつつも、オケと渾然一体となった、大きな「音楽」をパーカッションで創り上げていた。
マリンバの音にも魅せられたが、沢山の珍しい、見たこともないような楽器もあちこちに置いてあった。演奏終了後には、数多くの人たちが、舞台前まで行って楽器群を珍しそうに見ていたほどだ。
楽器編成をみてみると、ジェンベ、ダラブッカ、タムタム、テューブラベル、小太鼓、サスペンデッドシンバル、大太鼓、ハイハット、・・・等が並ぶ。
(さらに、トライアングル、タンブリン、ウィンドチャイム、チェレスタ、ピアノ、ハープもはいっている編成であった。)

彼の小ドラムセットの横には、何か白いついたてのようなものがあったが、何だろうと思っていたら、おそらく指揮者を後ろにした時に指揮を映す鏡であったようだ。
30分近いこの三楽章は、あっという間にかけぬけていき、鳴り止まぬ拍手喝采に包まれた。そして、アンコールとあいなったわけである。


ショスタコの15番は、数々の引用がある不思議な曲である。声楽パートはなく、純粋器楽にたちもどった、結果的には最後の交響曲。
病気との格闘中、療養中に作られた曲の一つでもあるようだ。

曲内の引用とは、
ロッシーニのウィリアムテル序曲の一部、ベートーヴェンのシンフォニー六番から、そして、ワーグナーのニーベルングの指環からとのことである。

特に四楽章は、ニーベルングから「運命の動機」が静かに繰り返され、展開部からの様々な楽章動機を含む展開、パッサカリアは素晴らしい。

これまた拍手喝采であった。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  Feb 20, 2011 11:48:27 AM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: