クロニクル 日本初のBSE患者確認
2001(平成13)年9月22日
19年前ですから、21世紀に入った年、9/11の衝撃がまだ覚めない時期でした。そんなこの日、千葉県で日本初のBSE(牛海綿状脳症)感染者が確認されました。BSEは1990年代に欧州諸国で大流行し、放牧牛を中心に大量の被害がでたのですが、病気の牛を食べた人間にも、同様の症状が現れることが確認されました。人への感染被害はイギリスが中心でしたが、やがて、カナダ経由で米国でも、被害が確認されました。
しかし、日本人に比べ、はるかに多くの牛肉を口にし、脳漿や臓物等なども口にする欧米人に比べ、日本人が感染する確率ははるかに低いだろうと考えられていただけに、この日の感染確認は、センセーショナルでした。この男性は、90年代に1ヶ月程度、イギリスに滞在し、勧められるままに、牛の脳漿を口にしたことが分かり、日本国内での感染とは異なるらしいことが明らかとなりましたが、その後、日本への牛肉輸出の多い米国で、BSE牛が発見されると、かなり長期にわたって米国からの牛肉輸入がストップするなど、食の安全を巡る議論がしばらく賑やかになりました。
後日談です。この出来事からほどなく、90年代に数日間以上イギリスに滞在した人物の献血は受け付けないと日赤が発表、93年に半月ほどロンドンとレスターに滞在した私は、以後毎年1回つづめていた献血が出来なくなりました。
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