本日は、偐万葉・松風篇であります。松風氏の素晴らしい水彩画とともに、偐家持の戯れ歌もお楽しみ戴ければ幸いであります。
偐家持が松風朝臣麻呂に贈りて詠める歌22首
冬立つや 龍田の姫も 迷ふらし
行きつ戻りつ 鶴見の岡辺 (もみぢ姫)
鶴見風 いたくな吹きそ もみつ葉の
散りやのこせる ゆりの樹あれば
鶴見野の
黄葉
たふ道や ま
愛
しく
今日かもひとり 君が行くらむ
鶴見野も
山茶花
梅雨
と なるやらむ
ポプラのほつ枝 暗き雲あり
咲きのこる 青き朝顔 ニシキギの
もみつ鶴見野 そこに妹がも (鶴見野虫麻呂)
ニシキギの もみたふ道に 妹行かば 青くや咲かむ 朝顔の花
うち日さす 秋のみ園の もみつ日に
母とも
思
ひし 人は逝きたり
大池の
鴎
にあらね オヤジらは
飛び立ちかねて
餌
まくらむか
もみつ葉の 道は妹とし 銀輪を
駆けてぞなほし たぐひて行かむ
ほらほらと 詩人が骨を 見せている
緑の門の 先に雪山 (幻想交響曲)
もみたへる メタセコイアに 昇る日の
ここだ照りたる 朝のすがしき
うちそろひ
青衣
着てや
童
らも
蹴鞠するかや
黄葉
が原に (ガンバ万葉)
白鳥
の 舞ひや降りたる 白たへの
布巻きつける 鶴見のかへで
冬されば 白き妖精 腕広げ 吾に笑むらし プラタナスの木
妖精の 森となせるや まつ風の 筆にぞ遊べ プラタナスの木
古寺
の 庭にぞ咲ける あはだちさう
ともにぞ枯れて 秋の風吹く
ひたすらに 来しや
我妹
の この道に
しましやすめと 夕風吹けり
森深く ナンキンハゼの 白き実の 灯をやともしぬ 冬のま近き
うすべにの 薔薇の花かも 朝寒の
風の庭にも なほしぞ咲けり
ブルガリの
古
りにし門に 朝日射し
在りにし日々の 思ひぞ立ちぬ
大池は 人目もかれて 水鳥の 集 ける冬の 景色なりけり
<参考> 松風氏のブログ入口- コチラ
偐万葉・松風篇
< その1
>< その2
>< その3
>< その4
>< その5
>
(注)掲載の絵画は全て松風氏のブログからの転載です。
<追記・注>
一部の写真に
が横倒しの歪んだ画像になっているものがあったので、2020年11月13日これを復元修正しました。
●
過去記事の写真が歪んでいたりすること
偐万葉・どち篇(その12) 2024.04.07 コメント(8)
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