黒べこの さき越し行きし 白鼠 来たりて今年 干支 みな揃ひ (干支家持)
花とふは あまたにあれど わが花は
野に咲く花を 花とや言はむ (野原家持)
偐山頭火が贈り来れる句
に偐家持が返せる句
野分行き 門も払わる 彼岸の宇 (偐山頭火)
まったく 門が無い 石榴も無口 (偐田家持)
(元句)まったく 雲がない 笠をぬぎ (種田山頭火)
大和古寺 めぐれる旅も 大和柿 今しくやしも くひそこねたる (柿本人並)
(20191202百寺巡礼 撮影:偐山頭火氏)
(20191202大和柿 撮影:偐山頭火氏)
偐山頭火返しの句
大和寺は 百柿繚乱 食い放題 (柿喰麿)
偐山頭火が贈り来れる句 並びに偐家持が追和せる歌 1 首
よい湯から良い兎が出た (偐山頭火)
(元句)よい湯からよい月へ出た (種田山頭火 「草木塔」)
フェニキアの 中将姫かな タオル見て
これエスパーニャと 思ひたるらむ (ヒスパニック家持)
(注)イスパニアという名前は、フェニキア人がこの地(スペイン)に生息するウサギを見て、ハイラックス
と誤解して、ハイラックスの地(エスパーニャ)と名付けた、というのがその名の起源と言われている。
(河内温泉大学のタオルで作られた兎)
偐山頭火が贈り来れる句
に偐家持が追和せる歌 1
首
読書会 八 広がりで 作品展 (偐山頭火)
郎女の 歳やいくつと なとひそ 娘十八 番茶も出ばな (偐家持)
<参考>偐山頭火氏のブログは コチラ 。飛び梅も 明けて咲くらむ 牛の歳 (筆蕪蕉)
春立つを 鬼も待つらむ 豆炒る香 (筆蕪蕉)
(20090216春立つを)
香具山の うらに雛壇 桃の苑 (筆蕪蕉)
(20090216香具山の)
長谷寺の 牡丹見て来よ 雨ぽつり (筆蕪蕉)
(20090126長谷寺の)
蝶の来て あやめの風に 鯉のぼり (筆蕪蕉)
(20090126蝶の来て)
紫陽花の 色それぞれの 雨は降り (筆蕪蕉)
(20090126紫陽花の)
朝顔に
消
のこる露も 空の色 (筆蕪蕉)
(20090126朝顔に)
<第 3 回展>
朝顔の 浴衣のをとめ 手に持てる 袋に赤き 金魚のひとつ (偐家持)
(20090601朝顔の)
中秋の 玉兎の餅の つくを見む (筆蕪蕉)
(注)玉兎=ぎょくと。月に棲むとされ、転じて月そのものも意味する。
(20090601中秋の)
雀らも 稲刈り待ちて かしましき (筆蕪蕉)
(20090601雀らも)
クリスマス キャロルの道に 雪の舞ふ (筆蕪蕉)
(20090601クリスマスキャロル)
おひばねの 音の途切れて 笑ひ声 (筆蕪蕉)
(20090601おひばねの)
<第 5 回展>
コスモスの 花咲きぬれど
愛
しき子の 笑みはも遠き 白雲の影 (偐家持)
(20091002コスモスの)
白雪の
消
のこる朝に うすべにの をとめ椿は 一輪咲きぬ (偐家持)
(20091002白雪の)
<第 6 回展>
ちんちろりん 知る人ぞ知る 高砂の 松もサンタの 友にしあらむ
(ちろりん村のサンタ)
(20100211ちんちろりん)
<第 8 回展>
うすべにの 梅の花咲き 白雪の 卯の初春の めでたかりけれ (偐家持)
(20110126うすべにの)
南天の ひとつこぼれぬ 雪明かり 雲間漕ぎ行く
月讀壮士
(偐家持)
(20110126南天の)
桜花 咲き散るなへに 夕月の 霞みかかれり 生駒高嶺は (偐家持)
(20110126桜花咲き散るなへに)
<第 9 回展>
う
めの花 さ
くやふふむや
暁
闇
を ひらき卯の年 初春の朝 (偐家持)
(20110211うめの花さくや)
<第 11 回展>
六地蔵 ならぬ五龍の ゴリュージャー
ゴレンジャーには 似て非なる
龍
(偐龍麻呂)
(20120129六地蔵ならぬ)
<第 13 回展>
牡丹咲き 蝶舞ひ来れば
石橋
の 下に仔獅子は 遊ぶとあらし (偐家持)
(20130504牡丹咲きて)
ももさくら すみれたんぽぽ なのはなに
わらびつくしの はるさかりなり (にせやかもち)
(20130504ももさくら)
風光る 卯月は過ぎて 風薫る 五月なりけり 青葉ぞさやぐ (偐家持)
(20130504風光る)
こひのぼり よりまさどのか たちかぶと
おきてまよひぬ あやめかもちか (にせやかもち)
(
鯉<恋<>のぼり 頼政殿か 太刀兜 置きて迷ひぬ 菖蒲か餅か)
(20130504こひのぼり)
<第 14 回展>
うちはなれば 冬には出さじ 朝顔の
花とし思へど 今日のみ出でよ (偐家持)
(20140202うちはなれば)
<第 15 回展>
めぇ~うめぇ~ 梅咲きたりと 鳴くなるは
パネルが下の 草
食
まむとや
(春羊)
(20150202めぇ~うめぇ~)
春野焼く 野火も見えずは 金村 も 困りもぞする 羊らの群れ (羊金村)
(注)金村=笠金村
(本歌)・・春野焼く 野火と見るまで 燃ゆる火の・・ (笠金村 万葉集巻 2-230 )
若草は 牛が
食
むよし ひつじらは 呼ぶに及ばず わが読書会 (若草老)
(20150202若草は)
<第 18 回展>
壁掛けの 押し絵の
鶏
の しだり尾の
ながくは持たず はや届けなむ (鶏家持)
(本歌)あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかもねむ
(柿本人麻呂 拾遺集 778
小倉百人一首 3
)
(20170130壁掛けの)
押し絵嵌め 苺と椿 並べるは
掛け軸やそれ 垂れもこそすれ (苺内親王家椿)
(本歌)おとにきく たかしの浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ
(祐子内親王家紀伊 金葉集 501
小倉百人一首 72
)
(20170130押し絵嵌め)
<第 20 回展>
寄り添ひて たぐひてあらな 高々に 二人の月は 欠けたるもなし (偐家持)
(20170628寄り添ひて 追記:小万知氏撮影
)
<第 25 回展>
梅一輪 咲きて二人し たぐひつつ 添ひてしあれば 何か求めむ (偐鼠持)
(20200202梅一輪)
(注)過去の和郎女作品展掲載写真の再掲載です。
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