Zero Areas

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2010.07.01
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カテゴリ: 取り敢えずの記
御釈迦様の教えというのは、シンプルなのに多面的である。

タイトルの「仏に逢うては」は「臨在録」で読んだ記憶があるのですが、「無門関」にも ほぼ同じ記載 があるのだそうだ。
「仏に逢うては,仏を殺し」とは物騒な表現ではあるが、御釈迦様の教えが「何ものにも囚われるな」と徹底して繰り返されていることからすれば、これくらいの表現をして通じるかどうか?というところかもしれない。

それでも、現実的には難しいことも生じるもので、身近な所では 道元禅師のエピソード 等が挙げられよう。
この辺り、御釈迦様は?というと、国王等からの信も厚かったのだけれど“その体温”を感じ取ること自体が難しいし、易々と表面を嘗めて良しとするのも如何なものか。
そういったことは御釈迦様の在世にすら既に生じていて 提婆達多の事件 をどう考えるべきか?などにも連なってくる。

もっとも、御釈迦様はと言えば「最後の旅(中村元先生)」にもあるように、そもそも「教団を作るぞ、導くぞ!」なんてのすら希薄だった気配が濃厚。
そういう意味では、原始仏教は「宗教」と言えるのかすら、定義的には難しい。
大体が、当時インドの最高神格である帝釈天・梵天が梵天勧請がなければ「このまま涅槃に入ってしまおう」と想われていたほどであるからして。
仏教を宗教とするならば、神様をして懇願せしめるという壮大な話があること自体が大問題に繋がりそうだ(^^:
(もちろん、御釈迦様の後は宗教としての態も成していくわけですが・・・)

それはともかく、明確かつ重大な違背をしたと想われる提婆達多ではあるが、御釈迦様個人としての対応がどうであったかは疑問もある。
御釈迦様在世時の他の弟子ですら、かなり奔放な事件も起こしたもので、それでも破門という例は皆無に近いのであるからして。
もっとも、そんなこんなが提婆達多には納得出来なかった節も強いようだ。

かと言って、御釈迦様が苦行に見切りを付けられて後、菩提樹の下に座してよりも、やはり安穏と悟られたわけではないのだ(^^;
その戦いの凄まじさは「ブッダ・チャリタ」等にあるが如しであって、 鈴木正三禅師 の仁王禅が奇を衒ったようなものではないことは明らかだろう。
しかし、慕ってきた弟子や一般人・神々に対する慈悲の濃やかなること、この上ない。
提婆達多も、そういう御釈迦様や、その教えの本質に忠実でありたかっただけなのかもしれない。

てな具合に、御釈迦様は恬淡と執着を離れ続ける行を積まれるばかりであったが、その御釈迦様に魅かれた人々は、往々にして迷ってしまうのである。
それは常に従事していた阿難尊者の釈尊涅槃時の号泣振りにも見てとれるし、御釈迦様ご自身も目連・舎利弗尊者に続けて先立たれた際には、集いで、その悲哀を語ったとされる伝承があるほどだ。

何ものにも囚われるな

と全てを断ち切って澄み渡った境地に達して尚、御釈迦様は人としての暖かさを失わなかったようだ。
没後2500年を経て仰ぎ見ずにはいられないのであるから、その在世にあっては、どれほどの大導師であったことであろう?
「導くとか考えてないよ♪」
などと言われても、その後の大潮流が止め処なかったのも納得である。

もっとも、当地インドでは、仏教はヒンドゥー教に取り込まれ、ほぼ同一視されているらしい。
日本での神仏習合みたいなものだろうか?
しかし、どのような在り方であったとしても、御釈迦様は淡々と抜苦与楽の道を歩み続けるだけなのであろう。





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Last updated  2010.07.01 14:50:30
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