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2009.05.24
テーマ： 今日のこと★☆(105809)
カテゴリ： 私思抄 （この胸のうちを）
窓から高圧電線が見えた
母親ともめて、家を出て新居に移った。
あわただしい決定から２週間が経った。
マンションの７階の窓を開けると、
そこには高圧電線が威圧感を発していた。
生まれ育った自宅を失った事実が
改めて、眼に見える形で胸中を強く叩く。
捨て去った物も多い
物の話ではない。しかし損失は計り知れない。
生まれてこの５０年、ふるさとで死ぬつもりだった。
こんな事なら、大学のある東京で就職して
夢だったジャーナリストの道を歩んでいたかも。
父が早く逝き、母を一人にできないと思って
地元で就職したが、結局母一人にして家を出た。
「出て行って」と言ったのは母親だが、
結局、家族はみな多くのものを捨て去ってしまった。
ともかく暮らしていこう
一度決めたことだ。ともかく暮らしていこう。
母親には、家も土地も充分な家財もそのまま残した。
私には何も無い賃貸マンションからのスタートだが
少なくとも、悩まされた家族の揉め事は無くなった。
自分で築いた地元の地位やステータスはもう無い。
今は見当がつかないが、また目指すものが見つかるだろう。
兵庫県では新型インフルエンザの発生を受けて
会社も、町のマーケットやターミナルも、
消毒薬の設置やマスク人で騒然としています。
そのマスクも、もうどこにも売っていませんし
それに便乗した商法も目立ってきました。
会社の部下たちに、夕方のミーティングで
「これは、会社がどうだとか、個人がどうだとか
の問題ではない。もはやこれは地球規模、人類
規模の問題です。我々は、損得や自己中を捨て去り
まさにボランタリーな精神に立ち返って、この
難局を「人」としての尊厳を持って乗り切ろう」
と話しました。
ちょっとカッコ良すぎですが、本心そう思っています。
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