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「ズートピア」見て思い出したものをズラズラとあげていくコーナー?です。以下ネタバレ。(注意!「カンフーパンダ」「鳥人体系」「フューチャー・イズ・ワイルド」「火の鳥 未来編」「ひぐらしのなく頃に」「くるぐる使い」のネタバレがあります)動物が歩いてしゃべるアニメと言えば「カンフーパンダ」(リンクは2ですが)。カンフー・パンダ2 [ ジャック・ブラック ]哺乳類以外の爬虫類も鳥類も更には昆虫(カマキリ)までしゃべるっていう(^_^;)。「カンフーパンダ」の世界は古代中国っぽくて、まだ産業革命起きてないから、あと5000年くらいしたら「ズートピア」になるんかもね。その過程で哺乳類以外は絶滅しました(ウソ)。「カンフーパンダ」の世界だったら、普通に肉食動物は草食動物食べてそう、倫理観低いし。 なんせマスターカマキリのパパはママに食われちゃったし(^_^;)。ピクサーもディズニーも真面目過ぎ、ファンタジーなのにSFのような作り方。ガチSFだと思って見たら、絶対アラが見えちゃう。矛盾が出ると、悪いけどなんか冷める。「これはファンタジーでありギャグである!」と開き直ってるドリームワークスの強み。 矛盾ありますが何か(^_^;)。 哺乳類じゃないけど、人間以外が進化と言えば「鳥人体系」。 鳥人体系(角川文庫)人間は退化して労働奴隷的な存在に、代わって鳥類が進化して地球の支配者になるっていう未来SFオムニバス。(「○の惑星」の鳥版ですな)これにはズバリ食料問題ネタがあったのです。鳥類の中でも肉食系と草食系があって、肉食系の主人公が食鳥衝動に苦しむっていう。おう(>_<)!「ズートピア」の肉食動物達は、ほんとにほんとに衝動ないの?安全なの?食人?衝動に苦しむ方がリアルでない?あでも自分振り返ったら、自分でウサギ締めてって言われても多分できない(魚ならできそう)から、「ズートピア」住人もそんくらいの軟弱なノリなんかなあ。たしかに、パック詰めお肉になってたら調理できるけど、動物をぽんと出されて食べたーいとは思わないな(魚なら思う)。この話はちょっと強引だけどオチが秀逸です。 この方式なら「ズートピア」社会も実現しそう。 遠い未来、動物達はどう進化していくか予想したガチ考察SF「フューチャー・イズ・ワイルド」。フューチャー・イズ・ワイルド [ ドゥーガル・ディクソン ]なんやかや絶滅あっても、結局他の動物が似たようなポジションに進化していくんちゃうかー、みたいな。鳥類が絶滅?しても代わりに魚類が空飛べるようになったり。いろいろあって、イカが陸上に進化して知能が高くなって人類ポジションになるんちゃうかー?みたいなとこで終わります。そのうち「火の鳥 未来編」のように文明を開いたりして(^_^;)。(なんでも手塚治虫が先に踏んでるな〜(^_^;))凶暴化する病気と言えば「ひぐらしのなく頃に」ですな。(病気だったっていうのが最大のネタバレなんで、あんま言うのもアレですが)ひぐらしのなく頃に絆 第一巻・祟(通常版)[送料無料]疑心暗鬼から襲われる幻覚が見えて被害妄想&理性低下、凶暴になってもおかしくはないですな。オッタートンさんの立場から見たらきっとこんなんだったのです。 患者さんは治るまで鎮静剤で眠らされてたような…。「ズートピア」の隔離施設では牢屋に入れてただけだけど、暴れて自傷しそうで危ないんじゃないかな。でもずーっと眠らせるのも、体に悪いか。難しいね。もし人為的に精神疾患を起こさせることが可能なら「くるぐる使い」。くるぐる使い【電子書籍】[ 大槻 ケンヂ ]毒電波を出して他人を発狂させる能力者の話。対人テロだよね。なんかベルウェザーさんは殺人までしてないし、逮捕されてそれで終わりっぽいですが、よくよく考えるとかなり残酷なことしてます。「夜の遠吠え」はあくまでデマのための凶暴化だったけど、これ、対人テロとして強すぎる。狙われたら人生アウトやん、殺されるよりひどい(>_
2016.05.25
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また例によって、伊藤計劃の「ハーモニー」を読んで、あれやこれや連想したことを書くよ。 ちな映画も映画館で観たよ。 ネタバレ全開で書くからご注意! 今回は、いわゆる自閉症スペクトラムとか発達障害とかアスペルガーとか、に絡んだことを書いてます。 私ゃ、別に自閉症の専門家ではないんだけど、縁があって勉強中なので、素人の戯言的に聞いてください。 以下ネタバレ。 ハーモニー新版 [ 伊藤計劃 ] (追記:書くの忘れててすみませんが、「女性型精神構造保持者(メンタル・フィメール)」 と「インサイド・ヘッド」のネタバレがありましたのでご注意!) 今ってアスペルガーって言っていいのかな? 自閉症スペクトラムに統一したのかな。 とりあえず、言葉は通じるのに話が通じないコミュニケーション障害みたいなふんわりした解釈で語ります。 「もしアスペの村があったら」ていうネタがあってさ。 アスペの人って悪気なく失礼なこと言って周りの人に怒られるけど、アスペ同士だったら平和じゃない?てことなの。 〔case1〕 取引先に損害を出して怒られて、その打ち合わせに取引先が遅れてきたので、 「五分遅刻ですね」って言っちゃう。 〔case2〕 夫婦で子供がほしくて40歳で不妊治療してたら旦那が 「高齢出産はダウン症の確率が上がるんだって!」て言っちゃう。 こんなん定型は怒るわな。 「嫌味か!?」 「マウンティングかっ!?」 「上から目線か!」 「何様やねん!」(♯`∧´) でもアスペ同士なら、「そうですねー」「そうなんだー」で済むんじゃない? 平和! 「アスペだけの村」は平和! 「ハーモニー計画」ってこういうことじゃないのかしら。 会話のウラに隠れた感情はありませんて前提だと、コミュニケーションスムーズ、ケンカ減ります! 定型には、マウンティングとか嫌みとかいう文化があるもんで、いちいち会話の裏を勘ぐっちゃう。 でもアスペは語りたいことを語ってるだけでウラはないのよー。 てゆーかむしろ、知識→即アウトプットって自閉の特徴じゃない? アスペ同士なら「あるある〜」「わかる〜」って納得できるんじゃないかな。 アスペはマイノリティだから定型から疎まれがち、問題起こしがちだけど、アスペがマジョリティだったらむしろ平和じゃない?って話。 でも、理屈はそうでも実際には、自閉症スペクトラムって個人差でかくって、自閉度とか未発達の方向性とか様々で、自閉症スペクトラム同士が平和になれる保証はないのです。 客観という視点が持ちにくいし、しかも「こだわり」が強いので、何かこじれた時に解決できなそう。 自閉症スペクトラムの特徴の一つに、「自他の区別をつけるのが苦手」ってのがあって、これもハーモニーっぽいなあと思ったんさ。 ただ問題は「自他の区別がつきにくい」としても、ほんとに精神的・物理的融合はできてないからさー、それってただの思い込みなわけよ。 それがトラブルの元だわー。 他人は他人の考えがあり自律して生き動いていることが感じにくいのさー。 周りの人間は、自分の意識の延長、自分の手足の延長、と思ってるから、上から目線で命令?みたいなこと言って煙たがられたり、あるいは言うことをきかない他人に対して怒ったり。 先日聞いた例では、 「クレヨン欲しいときは『クレヨンちょうだい』って言うのよ」と教えられて、ちょうどクレヨンが欲しくなった子どもが、誰もいない部屋で「クレヨンちょうだい!」て言って、誰もクレヨンくれないから怒って泣いちゃったってさ。 もうかわいそうだわ。 他人は他人で自律して動いているんだよ、でもわかんないの、教えられた通りにしただけなの。 他にもよくある例で、学校で先生がクラスメイトに怒ってて、関係ないのに泣いちゃう。 または、なにもしてないのに怒られた!って逆恨み。 違うんだよ、怒られた子とあなたは関係ないんだよ。 なんかネットでもありそうなトラブルだわなー。 他人、私たち他人よ、基本的に何しても関係ないんよ、てことがわかりにくいのは、自閉症スペクトラムで説明つきそう。 定型と自閉症スペクトラムのはっきりした違いはなく、定型にも自閉的傾向を含む性格があるのだし。 なんか全ての人間関係のトラブルは発達障害で説明できそう、とまで思ってしまう。 (たぶん言い過ぎ) 逆に自閉度が低い、定型中の定型、コミュニケーション強者って存在もあると思うんよ。 楽園追放rewired [ 虚淵玄 ] ↑この短編集の中の、大原まり子の「女性型精神構造保持者(メンタル・フィメール)」 て話では、共感能力が高い人間(SFなのでヒューマンじゃないのも含む)を「女性型精神構造保持者」って呼ぶんさ。 例え髭面のおっさんでも、共感能力が高ければ「メンタル・フィメール」だ! 性的嗜好とはまた別でね。 すごーく察しがいい人。 相手の言葉だけでなく、表情、話し方、仕草から、何を考えてるか、こちらに何をしてほしいかわかっちゃう人。 そして、相手の気に入るようにできちゃう人? テレパシストと違うのは、心を読むだけじゃなくて、共感して、相手に合わせてあげられるとこ。 (じゃあ察しの悪い私ゃメンタルフィメールじないなorz) そんなコミュニケーション強者ばっかりの村があったら、これも平和じゃない? もう会話すらないかもしんない。 目線で「あ」「うん」解決。 その中にもし、アスペの人が多少混ざっても、うまーく転がされそう(^_^;) そう、「人間関係のトラブルは自閉度の差で生じる」ってのはどうだ? 「インサイド・ヘッド」っていう映画ありましたね。 【ブルーレイ+DVD】インサイド・ヘッド カナシミで共感し、家族愛を取り戻してましたが。 感情は、共感し、仲間意識を起こし、集団行動を取りやすくするために進化したという説がある。 つまり社会性昆虫のフェロモンと一緒ではないか。 じゃあWatchMeが行き渡った社会では確かに感情は必要くなるかもね。 リアルタイムオンラインだから。 あれでも感情のせいでケンカも絶えないよね? 副作用? ケンカするほど仲がいい? うーんと、報酬系いじって、ハーモニー化したんよね。 未来の報酬を予測して行動しただけで今報酬(快楽系の脳内ホルモン)がもらえるんだっけ? 報酬系が弱い人は、ちょっとしたことでは幸せになれず、常に新鮮な刺激を求め、目の前の快楽に溺れやすいんだけど。 報酬系が強い?人は、穏やかで我慢強い、のかなあ。 報酬系の弱さの問題やら依存症の話はよく聞くんだけど、報酬系が強いってのはよくわからんなあ。 感情って快楽なとこもあるやん。 ヨロコビはもちろん楽しいし、カナシミだってわざわざ泣ける映画見て感動したがるってのは楽しみだし、イカリだって人を攻撃するのはSな楽しみだし。 でも、感情なしでも論理的行動で報酬系動くなら、感情いらんの?かなあ? 「インサイド・ヘッド」の感情達は、人間を幸せにするために存在してたんだけど、感情なしでも幸せになれるんだったら、感情いらんのかなあ。 そういう理屈? さてさて、最後に発達関係ないけど、おまけの話です。 どうしても気になったのよ、意識がなくなるってことについて。 例え意識がなくなって、「わたし」がなくなったとしても、個人差、個体差ってのはどうしても存在するじゃん。 SFの話じゃなくて哲学?ぽい話になるけど、意識がないとしても「個性」があれば、それは「魂」と呼んでいい気がするの。 他とは違う明らかな印があれば、名前がついて、「あなた」と呼べる。 たとえ、無意識の反応だとしても、他とは違う(はず)。 形も仕草も、言葉のチョイス、歩き方、全く同じ人はいない(はず)。 一卵性双生児も指紋は違う。 厳密に言えば、全く同じって人は存在しなくて、だいたいいっしょなだけで、全部同じじゃんと感じてしまうのはこちらの感受性の問題ではないかな。 だから、他の誰でもない「あなた」と呼ばれたら、例え意識がなくても「わたし」が存在できる気がします。 関連項目【ネタバレ】伊藤計劃「ハーモニー」【ネタバレ】映画「ハーモニー」の感想/「仕様を変更します!」 「ハーモニー」であれこれ〈1〉自分が〇〇かわからない 読書「スルーできない脳」(萩尾望都「A-A'」のネタバレもあり) 「SHERLOCK」の自閉症スペクトラム的演出について
2016.02.18
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また例によって、あれやこれや連想したことを書くよ。 あんまり「ハーモニー」に関係ないかもしんない(^_^;)。 ちな映画も映画館で観たよ。 ネタバレ全開で書くからご注意! ハーモニー新版 [ 伊藤計劃 ] ↓「From the Nothing,With Love」と「哲子の部屋」と「サイコパス」と「阿呆船」と「魔王ダンテ」と「要塞学園」のネタバレがあります。 ご注意! そもそも意識がないってどういうこっちゃってのは、「From the Nothing,With Love」読むとわかるんじゃないかな。 The Indifference Engine [ 伊藤計劃 ] 「From the Nothing,With Love」は、↑の短編集の中に収録されてるお話です。 「哲学的ゾンビ」になっちゃうってことかにゃ? 巨大なシミュレーション装置としての存在。 そもそも我々は普段から「考えて」ないそうだよ。 NHKの「哲子の部屋」って番組で、哲学者のドゥルーズさんの哲学を紹介してたんだけど、 「人は考えるのではなく、考えさせられる。」 だそうですよ。 哲子の部屋(1) いやまあそうですよ、いちいち考えてらんないよ。 生活のほとんどは無意識よ、でないと疲れちゃうもん。 育児した人ならわかると思うけど、赤ん坊ってほんと何にもできないのな。 「歩く」とか「食べる」ってことすら、練習しないとできなくて、もちろん「話す」なんて学習しないとできない高度な活動。 その人間活動を無意識レベルでオートでこなせるようになるのが、成長ってやつ。 音楽やってたから思うんだけど、上手い人ほど無意識で基本がしっかりできる、姿勢とか呼吸法とか音感とかいちいち意識しないでもできてる。 だから更にその上の演出というかニュアンスというか、いわゆる芸術的表現を加えることができる。 それは鍛錬のたまもの、身体に染み付くほど繰り返したから。 人がいっぺんに処理できる情報は少なくて、すごい天才!て感じの人は、いっぺんにたくさん処理してるんじゃなくて、ほとんどオート処理してるから、人よりたくさんのことができるっていう。 もし永遠に最盛期の人生を生きる007が存在するとしたら、 プロ中のプロが全く衰えないまま似たようなミッションを百年くらい?繰り返したら、無意識だけで生きる人間になっちゃうかもしんない。 つまり「人間」は自らをプログラミングできる、と。 で「ハーモニー」世界は、コンピュータというかリアルタイムオンラインのネットワークが集合的無意識の塊になって、本人の代わりにプログラミングしてくれたんかなあ。 「よく噛んで食べましょう」なんて言われんでもええのに、わざわざ言ってくれるやん、そのノリかなあ。 「サイコパス」みたいな。 「サイコパス」だったら、ストレス受けたらシビュラシステムが「あんた犯罪係数高いで、ちょっと休みや、薬飲みや、セラピー行きや」って教えてくれちゃうんでしょ。 そんなん自分で感じるもんちゃう? なんか「人類なんちゃら機構」の人がいそいで「ハーモニー計画」起動しなくてもさー、この分だとほっといてもだんだん自我薄くなって「無意識」人間になっちゃったんじゃないかなー。 まあそれで「無意識」人間になったとして、「感情」までなくなっちゃうのは、わかるような、わからんような…。 反応としての「感情」はあるんじゃないかなあ。 「主客」の問題? 「一人称」の問題? 反応として「悲しみ」とか「喜び」の反応をしたとしても、それを感じてる「主客」がない限り、「感情」とは呼べないんかなあ。 まあ誰かを特別に想うとか愛するとか、その手の感情はなくなるだろうけどさ。 佐藤史生の「阿呆船」のネハン病って、病人を隔離しちゃう酷い話なんだけど。 【中古】 天界の城(文庫版) ハヤカワC文庫/佐藤史生(著者) 【中古】afb (「阿呆船」は「天界の城」に収録されてます。 「阿呆船」というコミックもあります。) ネハン病は自我がなくなっちゃう病気でもろ「ハーモニー」なんだけどさ、患者は宇宙船乗せて宇宙に隔離というかなり人非人な話! ひどい!(>_
2016.02.08
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恒例の?映画見たら思い出した作品を紹介するよー。パラサイト達の変形ぶりを見てたら、「アキラ」思い出したよー。AKIRA アキラ■北米版DVD&ブルーレイセット■劇場版 日本語切替可能 BD 大友克洋あの手描きアニメの最高峰「アキラ」でっせ。鉄雄の腕グログロ変形。目やら手やら内蔵みたいなんがワラワラと産まれては消え……ない!増えるだけ(^_^;)。私は原作知らずに映画から入って、この極彩色でヌルヌル動くグロにびびりました!後から原作読んだら、マンガ表現のせいか映画ほどはグロくなかった。これは超能力が肉体を再生するのに暴走した、のかなあ。はっきりとは解説してなかったよなあ。なんしか、明らかに元の体積や重量よりも増えている!そも、超能力というか念動力が、この場にない力(エネルギー)が使える前提だし。無から錬金したのか?原子まで扱えるのか?それとも空中元素固定装置(byキューティーハニー)みたく、周りから材料をちょっとずつ集めたのか?それにしても、有機って合成すんの大変じゃね。こまけえこたあいいんだけど(^_^;)。なんしかパラサイトと違って、体積増えていいってのは強いね!グロ鉄雄さんの攻撃は、しめつけるだけのスライム系?でした。対してパラサイトは、牙やら爪やら合成できるなら、刃を作って攻撃したらいいっていう、これが「寄生獣」の真骨頂、岩明均の真骨頂だ!それまでのシェイプシフターものと一線を画すで〜。わたしの感想はこちら。あと、寄生ものと言えば、大原まり子の「吸血鬼エフェメラ」。【中古】 吸血鬼エフェメラ /大原まり子【著】 【中古】afb本の画像はこんなんです↓(画像のあるアフィがなかったので、スクショ貼っておきます)このお話は寄生ものなんだけど、「脳」を奪わない(まあ、直接脳を奪わないタイプ多いけど)。でも何故か、身体のコントロール、主導権も奪うわけ。その間本来の脳はどうなってんのか、はっきり書かれてなくて謎。意識ないのか、意識あるけど操られてるのか、寄生生物と合体した新しい人格なのか。(脳ってのは何も人文的な活動だけでなく、生命維持に必要だし、残しとくのはアリだわな)でねー、この話を持ってきたのは、寄生中に母体が妊娠するという珍しい話だから!正確に言うと、妊婦に寄生したんだわ。寄生状態で出産して、赤ちゃん産まれて、寄生生物が育てるわけ。んで、ラストのネタバレになっちゃうから気になる人は気をつけてほしいんどけど、ある女性の、娘が寄生されて、でも妊娠してたから孫が産まれて、成長した孫娘に会うのよ。で、会えてよかったよかった的な終わり方で(^_^;)。この女性は寄生生物に悪い感情持ってないみたいなんよ。そそうなん?自分の娘が寄生されたって、納得できるん?「寄生獣」の田宮のお母ちゃんはすぐに殺されちゃったけど、孫(ちゃんと遺伝上間違いなく血族の)が生きてるって知ったら、どう思うんだろう。少しは慰めになるんだろうかー。「スタートレック ディープスペース9」のダックスさんみたいに、寄生生物はボディ側と共存関係で人格も統合されてたらなあ。スター・トレック ディープ・スペース・ナイン シーズン1 <トク選BOX> 寄生生物じゃなくて、共生生物だそうです。ヒューマノイドタイプの宇宙人のお腹の中で生きてるでっかいイモムシ的な生き物。母体側より長生きなので、母体側が死んだら次の人に移植される。前の人生の記憶を持ったまま代々受け継がれる生きたデータベース、というか、魂の代わり?これは…便利かもしれん(^_^;)。あと、寄生じゃない作品。バイオーグ・トリニティ(1) [ 大暮維人 ]寄生されるんじゃなくて、むしろ人間側が好きなものを生物・無生物に関わらず吸収・合体できるっていう、こりゃまた便利な能力。バイク吸収したら、バイクに変身できる、それも全身じゃなくて、手足にタイヤ出たり、ケルベロスみたいになったり、人面バイクだったり変身の度合いが自由自在なんだなー。一応SFなんだけど、もうファンタジーだよなー。シェイプシフターものというより、メタモルフォーゼものかな。寄生されるってことと、自分から取り込むってことと、なんか関連つけて語れそうな気がする…。鉄男(by塚本晋也)とか?のっとり?関連項目【ネタバレ】「寄生獣 完結編」の感想その1/何故か許せる 【ネタバレ】「寄生獣 完結編」の感想その2/この改変がよかった【ネタバレ】「寄生獣 完結編」の感想その3/「子」の話 【ネタバレ】映画「寄生獣」見た! 【ネタバレ】「寄生獣」雑感 【ネタバレ】「寄生獣」雑感その2
2015.05.20
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またいろいろ思いついちゃったので、書きます。 「寄生獣」の漫画原作、アニメ、映画についてネタバレしてますので、よろしく! 以下ネタバレ改行。 アニメの「セイの格率」見てます。 賛否両論あるみたいだけど、私は面白いと思うんよ。 作画がちょっと(かなり(^_^;))酷いときあるけど、やっぱ話がいい。 いちいち盛り上がるし、伏線も見事。 原作がよいから、アニメ化しても面白いんじゃないかなー。 例えば、新一が出会うパラサイトが、 まずはミギー (変形できる!、知性がある!)、次が → 犬パラサイト(脳を奪うのが重要、同種を食う) → 人食いパラサイト(人を食う!、手に移動できるって言われた) → 田宮良子(人間のフリが上手いのもいる、「この種を食い殺せ」でパラサイトが人を食う理由がわかる) → A (ミギーと協力したバトルスタイル) という順番で、それぞれ見せ場(これからどうなるの?というドキドキ感)があるし、パラサイト達がどういう生き物なのか小出しにしてくるし、伏線も貼ってるし、すごくよくできてるんよ。 その後も、お母ちゃんがパラサイトされ、新一は死んで、生き返り、合体新一になり、ジョーさんに会って、ミギーは眠るようになったし、と盛りだくさんなんだけど、うまーくごちゃごちゃせずに胸熱展開を続けていくの。 ドラマチックなのよ! 熱い! 熱いよ! なんか「寄生獣」といえば、メッセージ性がどうこうって、哲学的な漫画として評価されてるような風潮なんだけど、イヤイヤ、普通に面白いよって思うんよ。 月刊誌だからかなあ、話に無駄がない! いや、カナちゃん周りはちょっとなくてもよかったかなって思ったり、ジョー組はもっと活躍させたれよって思ったり、そもそも新一の母親がたまたまパラサイトに乗り換えされるって偶然が過ぎるんだけども! でも! 田宮良子の妊娠から、新一の母喪失、胸の穴、田宮良子の死、後藤という存在、と続いていく、全てがつながる伏線(?)が見事なんだよー。 カナちゃんは浦上につながってるし、ジョー組は、、、まあとにかくパラサイトの可能性をあらわしてるし! 毎回ドキドキさせつつ、全てが繋がってくって神がかった展開でないですか? 私にとって「寄生獣」の一番のポイントって、グロ画像なのね。 当時、一般の漫画誌であそこまで堂々とグロ表現したのなかった。 最初の顔パクおじさんなんて、一歩間違えればギャグでないですか。 それをマジでやったった! 「デビルマン」なんてのもかなりグロかったんだけど、「デビルマン」は怨念とか憎しみとか人間の業とか、苦しめるための殺人とかなんとか。 で、「寄生獣」のグロさって、感情的なもんじゃないから、捕食とか生き残るためとか、そんなんだから、余計残酷だわ。 たんたんと人が死んでくし、あるいはパラサイトが死んでいく。 えっと、殺すことが目的なので、効率がよいやり方しかしないのね。 鉄砲なんて持ってないから、肉弾戦バトル、てゆうか斬り合いメイン。 だから刀状のものに変形する、という理屈。 理屈がある! かっこいいからじゃなくて! 顔ピシッとヒビ入ってからのうにょーんって変形は、効率よく攻撃形態になるための変形考えたらこうなった、みたいなことをインタビューで言ってた(ような気がする)。 目増やせばいいとか、触手に刃をつけるとか、よく考えられてるよー。 あの一つ目に口だけっていうミギーお馴染みの表情(?)も最小限で効率的でしかも可愛いという、なんて秀逸なデザイン! 目があるデザインって知性ありそうに見えるよね。 とにかく真面目なのよね、話の作り方が。 実際にパラサイトがいたらどんな生き物で、どんな性格で、どんな暮らしをしているだろう。 戦うときはどんな変身? 主人公はどうやって戦う? そんな設定を真面目に考察して話を作ってる。 そりゃ漫画だし、昔の話だし、今見たら突っ込み所もあるんだろうけど、でも姿勢としては真剣に思考実験してる。 マジンガーとガンダムの違いというか、平成ゴジラと平成ガメラの違いというか。 だってフィクションだし〜ファンタジーだし〜ってフワフワしたとこに逃げてない。 例えば、パラサイトの見分け方で、髪の毛抜くって出てくるでしょ? もう、やられた!って思った。 そうだよ、髪の毛抜いたら、髪の毛の擬態が解けてばれちゃうのよ。 レントゲンとかサーモグラフィなら思い付きそうなもんだけど、こんな簡単で納得な方法ありますか? し、か、も、 新一は髪の毛抜かれてもバレないの! こういうこといちいち設定するの、すげー。 だ、か、ら、 映画で、お母ちゃんの愛が奇跡を起こした的な展開が気に入らない! 他の映画でやってもいいけど、「寄生獣」でやってほしくなかった。 フワフワせんでほしい。 性別違う人間に乗り換えるのは難しいって設定も無視だし。(こういう細かい表現がリアル感を産むんやん) でまあ、こういう時は強引に解釈するのが精神衛生上よいんです。 屁理屈をこねてみる。 男体から女体に乗り換えたことで体の拒絶反応が出たってのはどうだろう。 特に古傷がある個体だし、常に痛みの信号が手から出てるんで、神経のコントロールが上手くいかなかった。 で痙攣的ななんかで手が勝手に動いた、みたいな。 う〜ん、なかなか説得力持つとこまでいくのは難しいっすね(^_^;)。 男と女の違いってホルモンだよなって考えたら、そもそも、脳を奪ったパラサイト達がなんで人を食うのかって話だけど、ホルモンが欲しいんじゃね? 首から上やり変えて、神経系は代替できても、ホルモン系までは合成するの無理でしょ、あれ薬みたいなもんだからさー。 生の人肉食ってホルモン補充しないとしんどくなる、とか。(ホルモンのいいところは、なくてもすぐに死にゃしないってとこ) あ、胃は人間のだから消化しちゃうかなあ。 ネタバレになるけど、「東京喰種」っぽく理由があると面白いかなって思った。 ミギーが分裂してたからさ、分裂したら増えられる、繁殖できるんじゃね、て思ったけど、しないってことは、ひょっとしてあいつら細胞増やせられないんじゃね。 一番最初に頭部やら腕やら乗っとったけど、しばらく外見が変わらんとこを見ると、人間の細胞を自分の細胞に変異させてるんでしょ。 ウイルス的ななんか? ほんでこん時の細胞からそれ以上はもう増えないんじゃない? 増えるんなら繁殖できるってことになっちゃう。 怪我をしたらどうなるのか? 死んだ細胞を切り捨てたら怪我自体はなくなるけど、総数が減るよなあ。 なんか長生きできなそう。 しかも、人間を捕食するってのは、人間に敵対されるリスクがあるでしょ。 ほんまか弱いよなあ。 あの、田宮の言ってた「パラサイトは人間の子供」だとかなんとか、あれってさ、裏を返せば「子供」って寄生してるってことだよね。 あの、社会的なとか比喩としてとかじゃなく、胎児って寄生だよなーって、思うのですよ。 胎盤とかさ、卵子の着床とかさ、知れば知るほど違和感があるんよねえ、何かすごい二度手間っていうか。 胎児は母体にとって異物なの、分身なんかじゃない、血液の交換も行われない、寄生してるとしか思えない。 もちろん、体内に入れとくってのは、種を残すためには効率的な育て方だけどさー。 かなり気持ち悪いのよね。 それを誤魔化すために、すっごいホルモンが出て、母性という感情が生まれる。 男も妊娠できるような説があったけど、ホルモンをうまくコントロールできないと、発狂すんじゃね。 でもまあ別の考え方もあって、そもそも野生動物は寄生なんてあんまり気にしない。 寄生虫博士が言ってたけど、寄生虫がいない動物って現代の人間くらいで、我々が例えばライオンを見たとき、ライオンと体内にいる寄生虫も含めて見て、それがライオンだと思っているそうだ。 ナマコだっけ?体内に魚飼ってるやつ、そんなんもいるしさー。 野生動物は人間ほど潔癖じゃなくて、それこそ寛容だよなあ、と思ったり。 「みんな寄り添って生きてる」んだよ! とまあ寄生ネタはここらへんで。 あと、シェイプシフターものってなんか夢があるよね?(よね?) 変身願望的なさー。 元祖はやっぱり手塚治虫かなって思ったけど、案外そのものは見つけられず。 一番近かったのが「ブルンガ1世」かな。 ブルンガ1世(大都社版)(2) これシェイプシフターってより、動物タイプな変身パターンが4つくらいあって、それを使い分ける感じ。 何でもありだとキャラが立たないからかなあ。 こいつが残念ながら人間には化けない(多分)。 シェイプシフターに関しては手塚治虫がよく見た夢の話が面白い(詳しくはwikiを見て)。 人間に化けるといえば「火の鳥」のムーピーとか 火の鳥 望郷編(角川書店版)(6) 「バンパイヤ」のウェコとか バンパイヤ(新装版)(完)(4) ムーピーはあらゆる生き物に変形できて、精神感応力によりコミュニケートもできて、更に交配も可能!という宇宙生物。 劇中では変形能力よりも、精神感応力や交配能力の方が大きく扱われてて、あんま変身はしてくれなかった。 ウェコは、猫に似た動物で、擬態に特化していて人間(特定の人間)にも変形できる。 ただ、元がケモノだから賢くなくて、人間のフリをする練習したり勉強したり、健気に頑張っとったよ。(箸で食べる練習とかさー) と、ここまで考えて、気付いた! これ、大原まり子の「未来史シリーズ」の「猫」じゃね? ムーピーとウェコくっつけたら、身体が変形できて、あらゆる種と交配可能になる生物。 まんま「猫」じゃん。 えーと、元ネタ(オマージュ)なのか、偶然(シンクロニシティ)なのか、はっきり断定はできないけど、私の中ではつながった感じです。 話は戻って、シェイプシフターだけど、「Xメン」のミスティークも変身能力者だよね。 X−MEN ファースト・ジェネレーション ミスティークさん、アメコミ版では知らんけど、映画では人間にしか変身しなくて残念(スパイ活動には十分だけどさ)。 やっぱ変形できるなら羽伸ばして空飛んだりとか、夢じゃないですかっ! (ミギーはバカにしたけど犬パラサイトの「空を飛ぶ」はシェイプシフターの夢だからいいの!) 案外まともというか、脳とか内臓は動かせない設定なんだろうね。 で、「ターミネーター2」のT1000さんですよ。 ターミネーター2 劇場公開版 これはもうぶっちゃけ「寄生獣」のパクリというか、オマージュというか(^_^;)。 CG技術の進歩により、夢のシェイプシフターが画面に降臨!てゆう。 人間に化けてスパイ活動もするし、身体の一部を刃状に変形させての攻撃とか、液体化して隙間から脱出とか、シェイプシフターならではの見せ場が多かった! こういうのって核があって壊せば倒せるのがパターンぽいんだけど、T1000さんは全身を構成しているナノマシンがそれぞれが思考回路だそうで、つまり「寄生獣」タイプですな。 物理攻撃しても、バラバラになるだけで、すぐに元通り、無敵。 更なるCG技術の進歩により、夢のシェイプシフターが画面に降臨パート2、「スタートレック ディープスペース9」の創設者。 スター・トレック ディープ・スペース・ナイン シーズン1 流動体生物です、人はもちろん鳥や魚、なんなら火とかにもなれる(?)ようで。 創設者さん達は、ざっくり言うと主人公側の敵です。 無茶苦茶強いです。 仲間に化けられたら見分けつかないし、殺すの大変だし。 飯を食わないらしい、どうやってエネルギーを得ているのか謎。 あまり肉弾戦はしないでスパイ活動的なやらしい戦法が多い(たぶんCG予算的に(^_^;))。 あと「バビル二世」のロデムってキャラが有名だそうですが、残念ながら読んだことないです。 身体の一部を刃状にした攻撃はあったんかなあ。 あの表現は岩明均のオリジナルなんか気になる、、、。 こんなとこでおしまい。
2014.12.06
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「寄生獣」の映画を見ていろいろ考えちゃったことを書きます。 原作と、アニメ「セイの格率」と、映画実写版「寄生獣」のネタバレになりますので、よろしく! 原作漫画は一番最初に出た単行本を読んだだけなので、ひょっとしたら最近の版とはなんか違うんかもしれませんが、知りません(^_^;)。 しかも、はるか昔読んだ記憶だけなので、間違い勘違いがあったらゴメン。 以下ネタバレ改行。 自分的な収穫は、この映画見てあらためて、田宮良子が何に悩んでたのかやっとわかったこと。 パラサイトは繁殖できない、だから困ってたんだなあ。 当たり前過ぎて気づかなかった(^_^;)。 繁殖できない種に未来はないよなあ。 下の体に寿命が来たらとっかえひっかえするのか? 自分が永遠に生きられるなら、子孫はいらないのでは? さすがに永遠は無理でしょー。パラサイト自体の肉体的寿命があるやろ、有機体なんだし、劣化するやろー。 人間ばっかり食ってたら栄養偏りそうだし、早死にしそう。 いや、肉食動物は生肉食べるからビタミン摂取できてるらしいし、いけるんちゃう、イヤイヤそういう問題かっ。 自身が繁栄するためでなく、ただ人間を間引くだけが仕事の生き物、そりゃ哀れだねい。 知性がある、でもそれは人間社会に紛れ込むため。 哀れだ。 田宮良子は「命令」から解放されたかった? 映画で、寄生されてるにもかかわらず、お母ちゃんの火傷の手が勝手に動いたってシーンだけど、母の愛の奇跡云々でなく、SF的に解釈するとどうだろう。 意識は脳のみに存在する訳ではない説。 新井素子にそんな話あったよね。 今はもういないあたしへ… / 新井 素子 パラサイトが大脳のみ乗っ取ってて、小脳とか残ってるんだったらまだ説得力あったかなー。 生前の脳の機能をコピーする時に、記憶や考え方もコピーしちゃった、とか? あ、最初の寄生相手ならその理屈は通るけど、お母ちゃんは乗り換えだから無理だー。 てことはやっぱ、手自体に意識があった説で、なんとかならんかのう。 あとは恒例の「寄生獣」見たら思い出しちゃった作品を紹介します。 まずは大御所「20億の針」 星からきた探偵 ハル・クレメント/作 内田庶/訳 山田卓司/絵 おおっ!最近はタイトル変わって「星からきた探偵」になってた! 寄生型の宇宙人が少年に寄生してなんたかかんたかっていうSFジュブナイル。 多分寄生ものの元祖。 上のオマージュなんだろうなあ、ってところの映画「ヒドゥン」 [DVD] ヒドゥン 寄生型の宇宙人がカイル•マクラクランに取り付いたっていうSF映画。 「20億の針」もそうなんだけど、宇宙人にも「ええもん」と「わるもん」がおって、主人公側の宇宙人はもちろん「ええもん」。 「20億の針」の「わるもん」は、誰に取り付いてるかわからないっていうミステリー要素だけだったけど、「ヒドゥン」の「わるもん」はどんどん乗り換えてくし、ついでに殺人も犯すし、退治すんの大変だよって話。 更に「ヒドゥン」のオマージュであるところの「エイリアン刑事」 エイリアン刑事(上) / 大原まり子 エイリアン刑事(下) / 大原まり子 おお!大原まり子です! もう設定は「ヒドゥン」まんまの大原風味。 大原まり子の長編はとっちらかってることが多いんだけど(^_^;)、この作品はうまく進めててキャラも魅力的で読みやすいし、最後はちゃんとすっきり終わるよ! SFラノベとして気軽に読めると思うんでオススメ! で、よくよく考えたらデカが寄生してるの一緒じゃねってとこの「ウルトラマン」 ウルトラマン 初代 VOL.1 よく考えると酷い話で、命を助けてやるから体使わせてって。 たまたまハヤタが科特隊だったから、利害一致してよかったね。 どうしても気になる、弓月光の「エイリアン1/2」 もうこれまんま寄生獣やん、て話。 なんといっても他の寄生ものと違うのは、寄生生物がシェイプシフターなこと。 変形自由自在! 手に目が出て! 声帯作ってしゃべる! まんまやん! 顔の皮膚の変形で変装もありだし。 かなり古い漫画でアフィもなかったよ。 気になる人は探してみて下さい。 内容はSFドタバタラブコメ、誰も死なないから安心して。 隣人がいつの間にか化け物に、という恐怖ものとして「仮面ライダーカブト」 【中古】東映 仮面ライダーカブト Volume1 【DVD】【291-ud】 今回の怪人は宇宙人で、人間そっくりに化けて本人と入れ替わろうって作戦。 恐ろしいのは記憶もコピーできることで、やりすぎで自分でも人間じゃないかって思い込んじゃったりします。 元ネタはSF映画「ゼイリブ」なんだろうけど、ゴメン、こっちはちゃんと見たことないわ。 人間が寄生されるんじゃなくて、社会が寄生されてるって話だよね、きっと。 人食いテーマってことで、「進撃の巨人」と「東京喰種」も紹介したいけど、ゴメン、ちゃんと読んでない。 ウィキ情報だけど、この二つは、食人の理由がちゃんと明かされたみたいなんで、そこが「寄生獣」と違うなあ。 結局、「寄生獣」という漫画は、パラサイトとは何だったのか、なぜ人を食うのか、は解明されないまま哲学的な着地で終わっちゃった。 解明しようとするのは野暮かなあ。 謎のままだから名作になったんかなあ。 どう思うよ?
2014.12.02
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なんかこんな本が出てるようで楽園追放 rewired [ 虚淵玄(ニトロプラス) ]ちな買ってはないです。脚本家の虚淵玄が影響を受けたSF作品のアンソロジーだそうで。こん中に「大原まり子」があってビックリというか、感慨深いというか、琴線に触れた訳です。虚淵は、まどマギは映画行くほどハマったし、傑作だと思ってるけど、「鎧武」があまりにまどマギとかぶってるので、なんだかな、という程度の認識。めっちゃファンというほどでもないけど、まあとにかく今をときめく売れっ子の脚本家でないですか。その人から「大原まり子」の名前が出るとは思わんかった!なんか嬉しい(*^_^*)。「大原まり子」、若い頃、めっちゃハマったよ。なんでこの名前を忘れてたんかなと思ったら、最近小説書いてないみたいね。ブログやらツイッターでは生存確認できる、お元気みたい。過去の作品の電子書籍化とかしてる。もう新しいSF小説は書かないのかな〜。過去の人になっちゃってて寂しい(>_
2014.11.05
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「グラン•ヴァカンス」で思い出したものがたくさんあったので、こちらにまとめます。 このブログでは「マトリックス」「攻殻機動隊」「仙術攻殻ORION」「ハイブリッド•チャイルド」「ベルセルク」「幻魔大戦」「マップス」「ラギッド•ガール」の内容に触れてます。 ネタバレを気にする人は気を付けて。 ヴァーチャルものと言えばこれ。 「マトリックス」 ★【送料無料】BD/洋画/マトリックス スペシャル・バリューパック(Blu-ray) (初回限定生産版)/1000412028 プログラムは蛍光緑の縦書きカタカナ。 最初のうちはマトリックス内も物理法則遵守で、リアルファイト中心。 で、ガンファイトとかカンフーとか、なんかSFじゃなくね(^_^;)。 でも面白いからいい(^_^;)。 ヴァーチャルものの醍醐味は、 [a]あれっどっちが現実だっけ?っていう「胡蝶の夢」不安 [b]物理法則を無視した魔法というか超能力(のようなチートプログラム) この二つだと思うのね。 この映画はうまく両方取り入れてたと思う。 ラストで主人公が覚醒し、今まで見えなかった世界(ヴァーチャル世界)を構成するプログラムが見える(解析できる)ようになるって展開は、まんま「グラン•ヴァカンス」でも使われているね。 解析できたら、コントロールできるっていう。 これもサイバーパンクの定番。 「攻殻機動隊」 攻殻機動隊 [ 士郎正宗 ] 言うほどヴァーチャル描写ないんだけどさー、この主人公は全身擬体(サイボーグ)だから、 普段の日常からして、センサーが受信した五感を電気的に脳に送って、脳の運動信号を四肢に送って機械の体を動かして、と既にヴァーチャル。 ヴァーチャル空間にいても、現実にいても、義体からの信号か、外部からの信号かの違いだけで、脳が受け取ってる状況は一緒。 脳にプラグの元祖? AIが、いわゆる「魂(作中ではゴースト)」を持てるかどうかってのが最後のテーマなんだけど、これもヴァーチャルものの醍醐味だよね。 [a']AIに魂は存在するのか。 いわゆる「哲学的ゾンビ」ってやつ。 会話パターン、刺激に対応する反応のパターン、を完璧にシミュレーションできるコンピュータプログラムができたら、それは生きていると言えるのかって問題。 星新一「ボッコちゃん」の上位機種ができたら…。 別の言い方をすれば、人間なんてある種の反応のパターンの積み重ねだけじゃないのか? その考えを推し進めると、完璧な受け応えができるAIに「魂」がないとしたら、「私」にだって「魂」はないんじゃないかという不安。 [a]現実がニセモノなんじゃないかという「胡蝶の夢」不安 のちょうど裏っ返して [a']自分の方がニセモノなんじゃないかという「胡蝶の夢」不安 人間だと思ってた自分、名前のある一人の人格は、実はウソっこで、ほんとは蝶々だったんじゃないかという、不安。 この不安の恐ろしいところは、真に証明することが不可能だから。 ええと、現実的な話じゃなくて、ロジックでの話ね。 で、士郎正宗のいいところは、問題提起しつつ、そんなん悩まんでええやんかっていうドライさ。 魂があろうとなかろうと、私は私だし、他人は他人だし、それでいいじゃんって割り切れるところで、押井守のうじうじしたナイーブさとは対極だと思うんだけどなー。 なんで映画化したがるんかなー。 だから映画の方はあんまり好きじゃないかなー(^_^;)。 ヴァーチャルものじゃないけど、プログラムを魔法陣の形で表現する作品。 「仙術超攻殻ORION」 仙術超攻殻オリオン COMIC BORNE 新装版 / 士郎正宗 シロウマサムネ 【単行本】 またもや士郎正宗作品。 この世界観は、ヴァーチャルじゃないんだけど、現実も何らかのプログラムで動いていて、仙術というか魔法というか、なんか魔法陣とか呪文とかはプログラムコードであり、そのプログラムで世界の物理法則に干渉できるという設定。 神とは上位アプリケーションである、みたいな。 まあ理屈はともかく、魔法陣が空中に浮かび上がったりするのはやっぱかっこいいよね! みんな死んじゃうSF。 「ハイブリッド•チャイルド」 アフィ見つからなかった…orz。 大原まり子のSF長編です。 なんとなく、SFつながりと、少年少女ものつながりで。 大原まり子はすごい好きな作家。かなりSF。 大原作品では他にヴァーチャルものあるんだけど、なんとなく、少年少女もので思い出したよ。 ロボット起源の生命体も登場するけど、AIに魂があるとかないとかあまり気にしない。 いや、違う、AIに魂があって当然という世界観。 AIだろうが異星人だろうが獣だろうが、根本はあんまり変わんないよねって、アニミズム? みんな死んじゃうファンタジー(主人公だけ生き残って話は続くんだけどね)。 「ベルセルク」 ベルセルク 13 ジェッツコミックス / 三浦建太郎 ミウラケンタロウ 【コミック】 生き肉団子っぽい描写もあったなあ。 まあこの話は、主人公がちゃんと復讐しようという前向き?な話なんで、「グラン•ヴァカンス」のジュール君とは違う。 ジュール君はランゴーニを恨んでるんか、どうか、あんまはっきりしないなあ。 やっぱあいつぁAIだから、薄情なんかねえ。 SFの名作。 「幻魔大戦」 【中古】 決定版幻魔大戦一幻魔宇宙/超戦 / 平井和正 生き肉団子があったような気がする。 映画ではただの熱い玉だったような…。 古い作品なもんで記憶があいまいだー(^_^;)。 平井和正ってハードSFだし、残酷だし。 超能力ものなんだけど、宗教っぽいというか、スペオペというか、なんしか長い! 「マップス」 【中古】【あす楽】 愛蔵版 マップス 全6巻 長谷川裕一 ソフトバンククリエイティブ 【完結/全巻セット】 これに出てくる「生贄砲」ってなかなか残酷な発想。 「グラン•ヴァカンス」の「苦痛の檻」とコンセプトが一緒な気がするが、どうか? かなり核心な設定なんで、まだ読んでない人は私の話は忘れてから読んでください(^_^;)。 スケールでかすぎ(銀河系はみ出るような)壮大なスペオペだし、少年が知恵と勇気と友情(とお色気)(とかっこいいライバルと)で巨大な敵と戦うという、正統派少年漫画。 そういや、ラスボス「ブゥアー」の正体は巨大な記憶装置で、だから「ブゥアー」の中にいれば現実と全く同じシミュレーションができる、つまりヴァーチャル空間。 現実と全く同じヴァーチャル空間があるなら、現実はいらないんじゃね、ってのが「ブゥアー」の犯行動機。 実は仮想現実ものだった! で思い出したけど、「ハイブリッド•チャイルド」でも、狂った都市コンピュータが人間を取り込んで(現実では死んじゃう)、コンピュータ内部にヴァーチャルで人間を再現する描写があった。 ヴァーチャルで生きれるんだから、現実で死んでもいんじゃねって。 仮想現実ネタであった。 ヴァーチャル空間じゃなく、ヴァーチャル人格? 「グラン•ヴァカンス」では設定の謎が全然解明されてないんだけど、次回作の「ラギッド•ガール」で少しは明かされてる。 次回作というより、同じ世界観の短編集。 「ラギッド•ガール」の方が、ヴァーチャルものの醍醐味[a][b][a']を網羅してる気がする。 短編で読みやすいし、話もまとまってて、ぶっちゃけこっちの方が面白かったなあ。 ラギッド・ガール [ 飛浩隆 ]
2013.12.09
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エヴァとかぶるもの2島本和彦「ワンダービット」の中の短編に、クローンと魂の関係が描かれてた。短編のタイトルは忘れた(^_^;)。曰く、人間のクローンを作ることは可能だが、魂までは再生できない。本人含めてクローン体が複数存在しても、稼働できるのは常に一体。その稼働している誰かが死ぬと魂が移動して、また別のクローンが一人稼働する。こりゃ魂からしたらスペアの肉体があって不死だよねえ。便利便利。これは旧テレビ版の綾波レイの設定に近いんじゃない?たくさんいるけど、稼働しているのは常に一人。魂やら記憶やら継承しているような?なんか機械に繋がれて記憶保存しているようなシーンあったけど、「涙、わたし泣いてるの?」の後すぐ死んじゃったから、三人目に記憶移す処理する暇はなかったと思うのよね。でも三人目もなんとなく記憶あったような感じじゃん。機械的にでなく、なんか不思議パワーで魂の引き継ぎは行われたと思うなあ。 で、新劇Qになったら、ぽか波さんじゃなくて黒波さんが普通に働いてる。あれ?記憶引き継いでる描写もないし、これじゃただの双子の兄弟じゃん。ま、こっちの方が現実的だよねー。クローンって一卵性双生児くらいの存在じゃん。虫なんか単性生殖してみんな元気に活動してるじゃん。魂なんて人間を特別視しすぎ。肉体がそれなりに成長して、ちゃんとした教育受ければ、クローンも普通の人間と変わらんと思うよ。精神の移動が可能な技術が開発された未来なら、わざと意識持たないようなクローン作られるかもね。(アバターはその技術)私の敬愛する大原まり子の「シノハラシリーズ」はそんな感じだ。才能のある人はクローンが作れて、その親権はオリジナルが持つ。要するに親子関係。クローン同氏は兄弟の感覚。同じ遺伝子のクローンのはずなのに、性格にも才能にも個性がある。だってさー、現実でも一卵性双生児の指紋は違うんだよ!DNAなんて個人識別にはあまーい訳よ。金田一(横溝にあらず)でも、DNA判定を双子だからすり抜けたなんて、ほんとにできるかどうかわからんネタがあったなあ。そういやクローンものと言えば、明智抄の「砂漠に吹く風」もあったな。この作品のクローン達は物理的に近くに来ると(多分半径10キロくらい)、脳共鳴かなんか起こして人格が統合されちゃうの。一人「人類補完計画」なんだな。おおっ、エヴァから話が離れてそうで戻って来たよ(^_^;)クローン同氏は記憶の共有が自動的に起きちゃう。本人嫌おうなしに。ちょうどいいから、人間データベースとして会社にいいように使われてるわけ。マジで「私が死んでも代わりはいるもの」で、死んでも交代が送られてモウマンタイ。そりゃさ、容姿いっしょ、性格いっしょ、記憶いっしょ、違うのは生体年齢くらいって、もし一人二人死んでも、まあ別に死ななくても交代したって、なんにも思わないだろうな。本人に拒否権がないから、自分って何?って鬱になっちゃう。やっぱ「個」って大事だよなあ、と思いつつ、このクローン達の不幸は人格統合のせいじゃない気がする。このクローン達の不幸は、自由がないからだよね。会社にロボットのように囲われてるから。もし、自分がクローンなことに開きなおれたら、あふれる知性と知識、ネットワークを駆使して、もっと生きやすい社会に改革できるんでないかい。ロボットの反乱にあらず、クローンの反乱。人格統合を武器にしたらいいのに。かなりの演算処理ができそう。あれだ、「とある魔術の禁書目録」の妹達みたいにさ。 【中古】その他コミック ワンダービット 全4巻セット / 島本和彦【10P11Jan13】【happy2013sa...価格:660円(税込、送料別) 【中古】文庫 未来視たち【10P24Jan13】【happy2013sale】【画】【中古】afb価格:160円(税込、送料別)【送料無料】砂漠に吹く風(1) [ 明智抄 ]価格:580円(税込、送料別)関連項目【ネタバレ】ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q見た! エヴァとかぶるもの
2012.12.11
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エヴァとかぶるものが思いついたので紹介します。藤原カムイ「H2O」と香坂智子「風の輪・時の和・砂の環」っていうどっちも漫画なんだけど、ネタバレしてるので気にする人は要注意!藤原カムイ「H2O」■リリスに酷似したキャラが出る◯下が水のとこではりつけ◯目かくし(リリスでは仮面)◯はだか◯でかい、明らかに人外、グロい(H2Oは小人化された人類の話なんで、でかいといっても今の人類サイズかも)◯ポコポコ子ども産む(リリスは人間サイズの足が何本も生えてるだけで、実際には産んでないが、いかにも産みそうなイメージ)、母の象徴ビジュアルと母性がかなりドンピシャなんだけど、元ネタ?なんでもパクリパクリ騒ぐのもアホらしいが、、、。水の上ではりつけされた母たる存在って案外ありがちなイメージなんだろうか。下が水ってのは羊水のイメージ?リリスの下に水張ってる理由特にないよねえ。あれ水じゃなくてLCLだっけ?このキャラねー、何がかわいそうってリリスと違って元はただの人間なんだわ。改造されちゃったの。かなり衝撃でした。内容はかなりシュールというかハードなSFで、未完だったかなあ。藤原カムイってなんだか不健全よねー。絵は少年マンガ王道なのに、どっか倫理感ぶっ壊れてる感じ。香坂智子「風の輪・時の和・砂の環」■人類補完計画と酷似ゼーレがキリスト教(ユダヤ教?)がベースなのに対して、インド仏教(ヒンズー教?)がベースのお話。最終的にすべてが無になる。個性は病気、文化や宗教も病気、いつかは治療しなければならない? 人類を治療すると個性がなくなり自我は消滅する?ような話。ごめん、読んだのかなり昔だし、本も手元にないからいいかげんだわ。とにかく旧劇場版を見た時にすぐ思い出した作品だわ。まあ人類補完計画っぽい話ってけっこうあるよね。なんだっけ、諸星大二郎の有名な作品があったよね。それをハッピーエンドとするか、「やっぱり個人の気持ちって大事」ってぶち壊しにかかるか。「風の輪・時の和・砂の環」だと、昔から決まっていたこと、運命としてラスト無になるんだけどさ、エヴァだと、なんかゼーレだかネルフだかゲンドウだかの人間がさ、大の大人がさ、こんな突拍子もないこと思いついて、マジで実行しようとするなんてびっくりだよ。それまでネルフって割とリアル路線でやってるように見えたからさ。予算がどうのー、条約がどうのー、政治がどうのーって大人ぶってたのがさ、急に進化に行きづまった人類が〜神になる〜これじゃファンタジーだよ。そこがつながらなくてさー、「風の輪・時の和・砂の環」みたいに最初からファンタジーで、無に返るのは運命です、ならまだわかるかなあ。宗教というか、そういうイデオロギーなんかなあ。別に進化に行きづまってないし、「人類」を救おうという気持ちがさっぱりわからんし、個人が溶けちゃったら私には死と同義だし、溶けたくないっす。ラスボスの目的が、こんな後ろ向き?内向的?なのが斬新というか、しっくり来なかった当時でした。なんかQでは、カヲル君がごちゃごちゃ言ってたけど、いつかインパクトが起きて人類が滅亡?するのは、もう運命だったんだろうか。ではQでは滅亡を回避するための「人類補完計画」なんかな。人類が全て滅ぶくらいなら、ってか。最後の映画ではもっと説得力があるといいなあ。 【中古】B6コミック 風の輪・時の和・砂の環【10P24Jan13】【happy2013sale】【画】価格:40円(税込、送料別) 【中古】B6コミック H2O Image(1) / 藤原カムイ 【10P11Apr15】【画】価格:80円(税込、送料別)----追記(関連項目を追加しました)----関連項目【ネタバレ】ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q見た! エヴァとかぶるもの2
2012.12.10
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