隊長さんの山ある記

隊長さんの山ある記

Apr 5, 2020
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カテゴリ: 登山・ハイキング
思親山は、カタクリの咲くこの時期、何度も訪れている山だがいつもは内船から舗装の林道を佐野峠までクルマで登ってしまう。この林道、狭くてガードレールがないので対向車でもあると嫌な林道である。今日は、この林道を嫌う女房が一緒なので、東側の登山コース、天子湖を過ぎ上佐野集落から登ることにした。スマイル

まずは、身延線の無人駅、井出駅の踏切を渡るとグンと登りにかかる。登り切った八木沢峠を越えて源立寺(げんりゅうじ)の前に下る。ここは三差路になっていて、左は内船へ、真ん中は思親山の西側山腹を巻く大嶺平林道へ、天子湖へは、右の車道を往く。カーブが多いが広くてきれいな舗装路だが、所々に小さな落石があるのでタイヤが踏まないよう注意を要する。山裾を巻くようにして柿元集落付近から右下にエメラルドグリーンの天子湖を見ながらの走行がしばらく続く。ウィンク

天子湖のバックウォーターから先月登った天子山塊の南端、白水山方面を見る。





佐野川に沿って民家もまばらな上佐野集落に着いたが案内標識がなく、さてどこが登山口なのかわからない。びっくり30年前に長者、天子の鞍部から下って登り返しているが当時の記憶はまったくない。閑散とした集落でひと気もなく、やっと聞けた情報で「佐野清涼荘」の広い駐車場にデポする。20分ほどのタイムロスだった。ところが、ここからがまた登山口探し、古いガイドブックには立派な案内板があると書いてあったがそんなものはなく。墓地を右手にみて右に回り込み茶畑のなかを縫って舗装の農道を登りきると、、植林の山道に入る。墓地から茶畑を見上げた際に右奥をめがけて歩けばよいことが判った。スマイル


茶畑を縫うように舗装の農道歩きから集落を見下ろす。ウィンク




今日、初めて目にした案内看板。東海自然歩道なのにこの程度の案内標識(標高400m)に唖然とする。びっくり
上佐野から佐野峠まで林道ができてしまったのでこのコースを歩くハイカーはいないのだろう~




ここから、幅広い植林の山道を歩く。ウグイスが鳴く平坦な山道である。左に回り込めば右下に沢音を聞くようになる。




沢をわたると目の前が俄然明るくなった。広い伐採地だ。ずっと上に林道の白いガードレールも見える。
ここからはしばらく伐採地の中を鹿よけのネットに沿って歩くことになる。




まわりの景色が開けて気分爽快!後ろの山はたぶん長者ケ岳であろう~





この地に不似合いなほど立派な木製の橋が枯れた沢に架かる。びっくり




ガサっという音で女房が発見!ニホンカモシカ(ウシ科)だった。




足元に咲く可憐なフデリンドウ(リンドウ科)
秋に咲くリンドウと違って小型である。丈は3cmくらい。カタクリと同じで日が照らないと花が咲かないので曇りや雨の日は見つけにくい。うっかりすれば踏んでしまいそうだ。ウィンク





ニリンソウ(キンポウゲ科)群落ではないが山道の両側に咲く。






やはり多いのは、タチツボスミレ(スミレ科)だ。






伐採地を抜けて富士山を遠望する。天子山塊(長者ケ岳と天子ケ岳)が左方に連なる。




鹿よけネットの扉を2回ほど開け閉めすれば佐野峠は近い!

ヤマルリソウ(ムラサキ科)花は、直径1cmぐらいだが美しいルリ色につい目を奪われる。スマイル





富士山の眺望が素晴らしい佐野峠(標高845m)に到着。広い駐車場にクルマが4台。
東屋とログハウス風のトイレもある。
かって、画面左側の天子ケ岳から右へ稜線伝いに山サイ仲間とMTB走行した。懐かしい思い出だ~ウィンク





小休止後、思親山登山口から丸太階段を登り始める。カイコバイモ(ユリ科)が目に入る。





芽吹き前の落葉広葉樹林に咲くカタクリ(ユリ科)去年の同じ時期に比べ、まだ開花しているものが
少ない。咲き揃うにはあと7~10日くらいかかりそうだ~スマイル





階段を登りつめ、芽吹きまえの明るい自然林を歩く~





上の写真の右斜面のカタクリはまだ葉っぱのみ~




キクザキイチゲ(キンポウゲ科)茎葉が3枚輪生することでアズマイチゲに似ているが葉の形が
違うことで判別できる。清楚な花である。







思親山(標高1031m)山頂に着く。
日蓮上人が身延山から房総に住む両親の身を安じた、その方角に見えることからこの山名がついたという。
南北に長い山頂は明るくて気持ちがよい。先客が15人ほど賑やかであった。




山頂のフジザクラ(マメザクラ)の先に富士山が良く見える!





カイコバイモ・甲斐小貝母(ユリ科)
茎は高さ10cmほど。対生する2個の葉とその上に輪生する3個の葉がある。その葉の間から鐘形の
花が下向きに咲く。花には淡い紫の網目状の紋様がついているのがよくわかる!









下山時に咲いていたカタクリ。陽が当たって温度が上昇、咲く気になったんだろう~







往路を戻って、上佐野に到着。満足の花見山行だった!なお、この地にはマムシの養殖場があり案内看板もあったが女房の反対で寄るのはやめにした~


山中で収穫したタラの芽。今晩の晩酌にはコレ!天ぷらの揚げたてが最高に旨いのだ!



参考タイムは長いレポートになったので今回は省略。歩数計は16600歩。

なお、帰路、新東名高速道路の新清水SAに寄ったら駐車場も店内もガラガラ~
改めて「「新型コロナウイルスの脅威」にビックリであった。びっくり





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Last updated  Apr 9, 2020 02:40:54 PM
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