2013年12月18日
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カテゴリ: 伊坂幸太郎

【送料無料】あるキング [ 伊坂幸太郎 ]

あるキング  伊坂幸太郎

山田亮と山田桐子の夫婦に男の子が生まれる。
この夫妻は仙醍キングスの大ファンだ。
将来、仙醍キングスで活躍することを期待されて、
山田王求(やまだおうく)と名前をつけられた。
王求は3歳のころからバッターとしての才能の片鱗を見せだし、
野球の才能を開花させていく・・・。


伊坂幸太郎さんの野球小説です。
いや、これは野球小説なのでしょうか?
教養が無いので、読み終わってから知ったのですが、
これはシェークスピアのマクベスがベースにあるそうです。
本の中でもシェークスピアが引用されています。

あまりにも才能がありすぎる王求。
子供の頃から次元の違う野球をやりつづけ、
プロに入ってからも異次元の活躍をする王求。

ことあるごとに登場する三人の魔女。
突然現れる、獅子とも虎ともつかない姿の獣。

淡々と書かれる王求の成長物語に突然挿入されるこれらの不思議な話。

スポ根性漫画であれば、超人的な野球人がチームに入ってくると、
周りが影響されて、チームの優勝に!・・・となりますが、
伊坂幸太郎さんですから、全くそうならない。

クライマックスを読み終わって、王求の清々しさに混じって、
悲しさとむなしさと寂しさがごちゃごちゃになって、
感動して涙ぐんでしまいました。

内容は、様々な要素を含んだもので、寓話とも夢物語ともつかぬもの。
とても全てを理解したとはいえませんが、
今迄の伊坂幸太郎さんの小説とは別な次元で感動しました。

アマゾンのレビューを見ると、賛否両論ですね。
私は良く分からないけど、何かとても良かった。
王求の存在感が圧倒的で印象に残ります。

私にとって、伊坂幸太郎さんの中でも上位に来る小説です。
何度も読み返したい小説ですね。





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最終更新日  2013年12月18日 21時46分46秒
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