東京フリー・メソジスト教団付協力牧師 甲斐慎一郎 説教要約

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2021.06.12
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「永遠に存在する人間」   2021年6月13日​
インターネットのテレビ局CGNTV(⇒みことばに聞く⇒関東⇒
東京B)の番組に当教会の牧師が出演しました。
2019年1月8日放映「​ 人生に必要な三つの期間 ​」
​「永遠に存在する人間」​
               甲斐慎一郎
               マタイの福音書10章28節
  現代は、いのちを重さを知らず、いのちを軽視する風潮があるよ
うに見えますが、一昔前の戦争をしていた時代も同じではないかと
思われます。それで人のいのちはどのようなものかについて考えて
みましょう。
​ 一、人のいのちの重さについて​
  パウロは、「聖霊は、神がご自身の血をもって買い取られた神の
教会を牧させるため」と述べています(使徒20章28節)。この箇
所にはキリストのことは記されていませんが、実際に血を流された
のはキリストです。 父と子と聖霊なる神は、ご自身のいのちを捨て
るほど私たちを愛し、私たちの救いのために贖いのわざを成し遂げ
てくださいました。言い換えれば、このみことばは、私たちのいの
ちは、三位一体の神がいのちをかけるほど重く、尊いということを
教えているのです。
​ 二、人間の不滅性について  ​
なぜ人のいのちは、それほど重くて尊いのでしょうか。それは神
によって造られた計り知れないほど価値のあるもので、決して消滅
することなく、永遠に存在するからです。
  人間がほかの動物とは異なる根本的な特徴を述べるなら、次のよ
うな三つです。
1.自由意志――人間は選択と決断をする自由を持っています。
 2.自己批判――人間は自分で自分を批判することができます。
 3.継続性――人間は永遠に存在し、消滅することはありません。
自由意志を持ち、自己批判ができる人間は、責任をとるべき自己
というものが消滅することはありません。墓は、人が来世に行くた
めに通過するトンネルのようなものです。 私たちの来世の運命は、
私たちがキリストの贖いのわざを信じるかどうかによって決まりま
す。「御子を信じる者は永遠のいのちを持つが、御子に聞き従わな
い者は……神の怒りがその上にとどまる」のです(ヨハネ3章36節)。
 霊が不滅であることについては次のような四つの証明があります。
1.本能的な証明――正常な人間は本能的に霊が不滅であること
を自覚しています。
 2.心理学的な証明――霊は非物質的な存在で、分割することは
できず、不滅です。エネルギー不滅の法則は、物質であるエネルギ
ーが不滅であることを教えています。まして霊が不滅なのは当然で
はないでしょうか。
 3.目的論的な証明――人間は、この世においては、その人の持
っているすべての可能性や将来性、すなわち品性や人格、能力や賜
物などがすべて花を開くということはありません。それがすべて十
分に開花するためには、次に来る世(来世)の存在と継続が必要な
のです。
 4.道徳的な証明――この世は、悪人が栄え 義人が苦しむこと
が多く、常に正義の取り扱いを受けているとは限りません。それで、
次に来る世(来世)においてすべての善と悪とが公平にさばかれる
ことがどうしても必要なのです。
​三、人間の不滅性を教えているみことば​
神のことばである聖書は、次に来る世(来世)が存在し、人は永
遠に消滅しないことを教えています。
ヨブは、「私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこ
に帰ろう」と述べ(ヨブ1章21節)、「私は知っている。私を贖う
方は生きておられ、後の日に、ちりの上に立たれることを。私の皮
が、このようにはぎとられて後、私は私の肉から神を見る」と告白
しています(同19章25、26節)。   
イエスは、「からだを殺しても、たましいを殺せない人たちなど
を恐れてはなりません。そんなものより、たましいもからだも、と
もにゲヘナで滅ぼすことのできる方を恐れなさい」と言われました
(マタイ10章28節)。

ヨハネは、「死んだ人々が、大きい者も、小さい者も御座の前に
立っているのを見た。そして、数々の書物が開かれた。また別の一
つの書物が開かれたが、それは、いのちの書であった。死んだ人々
は、これらの書物に書きしるされているところに従って、自分の行
ないに応じてさばかれた」と神からの啓示を記しているのです(黙
示録20章12節)。
甲斐慎一郎の著書→​ 説教集
久米小百合氏司会「本の旅」→「​ 神のご計画の全体 ​」
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Last updated  2021.06.16 11:49:20
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