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実家の離れで長年“半分自立”した暮らしを送ってきた
自閉症のケース・モンマ(42歳)。
365日両親のサポートのもと生活してきたが、
かいがいしく世話をしてくれる両親はいつしか80代に。
“本当に自立”すべく一人暮らしをすることにしたが、
その道は前途多難。
両親の支えを失うのが不安でたまらない。
さらに外的刺激に敏感なケースには、
天候やわずかな音でも非常に大きな不安の種。
さらに、我が子のサポートのため人生を捧げて来た母は、
息子をそばに置いておきたがっているのだ・・・。
連絡係のボランティアとの交流、父の入院など、
モンマ家で起こる様々な出来事を丹念に描きながら、
〈自立〉の道のりを映し出す。
果たしてケースは〈自立〉できるのだろうか?
撮影中に50歳を迎えたケース。
両親はともに80歳を超えている。
最近母には認知症の兆候が現われ始めた。
かつて揺るぎない安心を与えてくれるはずだった両親。
その姿が変わっていくのを目の当たりにし、
パニックに陥るケース。
そんな息子に、自分たち亡きあとも
安心な暮らしをさせてやりたいと願う両親だったが…。
“共生関係”とも言えるほど独特の信頼関係を
築いてきた母子を前にして、父親さえもが“部外者”である。
何よりもケースを優先することを使命としてきた家族関係には、
重要な柱が一つ崩れた時、何が起こるのだろうか?
親こそ子離れできるのだろうか?
〈自立〉を目指す家族の姿を時にユーモラスに、
時に赤裸々に映し出している。
監督とケースの出会いは1997年。
以来、26年間にわたり交友関係を続け、
ケースと両親の関係を撮り続けてきた。
35~56歳まで(2008~2014年)のケースを追った前作
『ケースのためにできること』
(EUフィルムデーズ2020上映時邦題)は、
本国オランダで延べ450万人が見て、
ケースは一躍“時の人”となり、
自閉症がメディアの注目を集めた。
同作はのちにTVシリーズ化される程人気を呼んでいる。
本作では、長年の信頼関係があるからこその視点から、
ケースの魅力的な人柄、親密な家族関係も描き出した。
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