アシルパ読書の部屋!

アシルパ読書の部屋!

PR

Profile

バネット!

バネット!

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

2024.07.03
XML

「毎日更新」読レポ第2122

カール・ロジャーズ

~カウセリングの原点~

著:諸富祥彦
発行:㈱KADOKWA

第9章 ロジャーズの教育論

 ソクラテス―キルケゴール―ロジャーズ(1/2)

興味深いのは、「重要なことは他者に直接伝えることではできない」というこの考えについて説明している箇所でロジャーズは、キルケゴールの「実在伝達論」(ないし「間接伝達論」)に言及している点である。

人間が生きていく上で重要な真理は、直接教えることはできない 。キ ルケゴールはそのような認識に立って、「間接伝達」と呼ばれる独特の仕方で、他者に真理を伝達しようとした 。真理を伝えるのはどのような仕方において可能か、その方法原理について探索した。

 ここでキルケゴールがとった手法が、ややこしい。それは 具体的には「一見、華やかで素晴らしいけども、ある種の空虚感をそのうちに秘めた人物を巧み描いた小説」を読ませる、という方法である 。たとえば『誘惑者の日記』という作品がある。これをキルケゴールは、わざわざ自分の名前とは違う名前で、つまり仮名を使い世に出している。それによって、その 小説をストーリーの面白さに惹かれて読んでいるうちに、読者が自分自身の存在の空虚感さにみずから気づいて真理を求め始める、という仕掛けになっている のである。人が真理を探究するようにしていく他ない。キルケゴールのこれらの著作には、キルケゴール自身の考えや信念は語られていない。著作の意図も明かさず、異なる著作名(仮名)を使って 文学作品を書き、それを読んだ人が、内面的な真理の探究に向かっていかざるをえなくなる仕掛けをおこなったのである

と著者は述べています。

ロジャーズは、キルケゴールの重要な真理を直接教えることはできないと指摘の「間接伝達」と呼ばれるのもに言及した。
 キルケゴールは「間接伝達」という独自の方法を用いて他者に真理を伝えようとしました。彼は、華やかで素晴らしいけれども空虚な感情を描いた小説を通じて読者に真理を探求させる手法を取りました。例えば、『誘惑者の日記』という作品では、キルケゴールは仮名を使い、読者がストーリーの魅力に引き込まれるうちに内面的な真理を見つけるよう仕向けました。彼の著作には自身の考えや信念が直接語られず、読者が真理を探求するきっかけを与える仕掛けが施されています。
 これは、私は学んでいる野口嘉則氏も似たような事をして、実名の著者書や自分が読んで良かったもの本を紹介して、学んでいる人に真理を探求するきっかけを与える仕掛けが施さしているよに、この項を読んで感じた。
 特に、野口嘉則氏からの課題図書のミヒャエル・エンデ著の「モモ」(時間泥棒)には、私はハマってしまった。 他人の時間を生きるのではなく
 まさしく、キルケゴールの「重要なことは他者に直接伝えることではできない」である。面白さ(楽しさ)に惹かれることが学びにつながることを教えてくれた。そこには、人の持っている好奇心が関わっていると思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.07.03 12:27:50
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: