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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.05.04
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カテゴリ: 文芸

 ただ、この辺りの史実には、勉強不足の私は、驚かされることが多かった。
 長篠の戦いで、武田勝頼が、織田・徳川連合軍に敗れたのは有名だが、
 その後、武田家が、このような形で滅んでいったとは……。

 また、上杉家についても、こんな危機に直面していたとは……。
 家康との関係から、北信越の強大な大名から、出羽半国の一大名へと没落し、
 その後、上杉鷹山(政憲)が活躍したことを、ある程度知っていただけに、
 逆に、この段階での、これほどまでの状況は、思いもよらなかった。

   ***

さて、今巻の中で、私が特に印象が残ったのが、次の箇所。

  その家臣団は、戦って実績を上げることによって信玄から恩賞を約束され、
  それがまた、武田軍の強さのみなもとともなった。
  しかし、信玄の死と、それにつづく長篠の敗戦によって、武田家の成長はおわりを告げ、
  そこで働いても、得られる利益はなくなった。
  もともと“利”によって結びついいていた集団だけに、
  うまみがなくなったと見るや、組織の崩壊は早い。
  武田家の家臣たちはさらなる利益をもとめ、主家をみかぎったのである。(p.20)

「利」を追求する集団の危うさを、端的に表現している。
しかし、この世に存在する集団の多くは、「利」を追求するため存在している……。

  世の流れは、早い。
  ついきのうまで、「天下布武」をとなえる織田のもとに従っていた越中や信濃の地侍たちが、
  上杉の「毘」の旗のもとになびきはじめている。
  (あのときと、同じだ……)
  兼継は思った。
  北越の巨星謙信の死後、上杉家もまた、混乱におちいり、家中が真っ二つに割れた。
  謙信の後継者をめぐって、養子の景勝と三郎景虎が争った御館の乱は、
  三年にわたってつづき、そのあいだに上杉家は弱体化、
  越後一国は保ったものの、国外に広げていた国土のほとんどを失った。
  その同じ運命がいままた、織田家におとずれようとしている。(p.98)

偉大なる人物が、その座を退いた後、
後継者争いは、どうしても避けては通れないものであるらしい。
その後、権力の座についた豊臣家にも、同様の事態がおとずれる。

  「人の世とは、そういうものかもしれぬ。
   何かを欲しいと強く執着しているときは、かえって手に入らない。
   逆に、すべてを打ち捨てて無欲になったとき、天は人に味方する」(p.191)

この境地に達することの、何と難しいことか……。

   ***

今巻のお話しの中では、真田家のしたたかさが、とりわけ目立っている。
弱小集団の生きる道を示しているといえばそれまでだが、
その姿勢については、好き嫌いが分かれるところだろう。
でも、実際に、真田家は生き延びるのである。

そして、気になるのが、千利休の娘として登場する、お涼。
彼女も、また、兼継とは浅からぬ関係になるのだが、
大河ドラマでは、木村佳乃さんが演じることになっている。
「北条時宗」の時の、桐子役を上回る活躍を期待したい。





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Last updated  2009.05.04 15:32:27
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