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2021年05月29日
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カテゴリ: 国内旅行365
​​  こんにちは。
本日は、最新作 「​​​ おもしろ歴史ウォーキング 最新東京編 ​​​​​​」からのネタです。


 新たに取材したネタと写真をもとに書き下ろした本書は、激変する東京にある歴史スポットの紹介で人気を博しております。
今回は、第2章の『 名門江戸氏ゆかりの慶元寺と東京 23 区内に存在した唯一の藩・喜多見藩の痕跡を探す旅 東京都狛江市、世田谷区 』をお送りさせていただこうか、と。
諸事情があって、冒頭の部分だけですが…。
すべての記事は、​​ こちら​ ​ですよ。
是非、本書もご覧いただければ幸いです。
ちなみに記事は、コロナの感染拡大が比較的抑えられていた 2020 7 月に行った時のもの。
一日も早く、何の心配もなく出歩ける日が返ってくることを祈っています。
1.美しい花を眺めなからウォーキングが楽しめる岩戸川緑地公園
 今回は、東京都狛江市と世田谷区を歩きます。
 歴史好きの人には釈迦に説法ですが、徳川家は、江戸の近くを譜代の小藩で固め、大きな所領を持つ外様大名は、遠隔地に配置するのが基本方針でした。
江戸から近い藩というと、川越や岩槻、佐倉などが思い浮かびますが、それでも多少の距離はありますね。
実は、この辺りは、江戸時代に、東京 23 区内唯一の藩があった場所なのです。
将軍家のお膝元に、藩があったとは驚きですね。当然、由緒ある神社仏閣も多く、古墳などの歴史スポットなど見どころもいっぱい。
以前、訪れたとき、それらの観光スポットをつなぐ緑道にも魅力を感じました。
 ウォーキングのスタートは、小田急小田原線の狛江駅。

 狛江通りを歩き、世田谷通りにぶつかる狛江三叉路で住宅街の小道に入ります。しばらく歩くと、緑道が現れました。


 ここは、岩出川緑地公園。
 ここにはかつて、岩出川という灌漑用の川があったらしい。都市化に伴い、狛江駅の南口から砧浄水場付近までの約 2 キロが暗渠化され、跡地が公園に利用されているのですな。
 住宅の間を縫うように伸びる小道ですが、周りに緑が多く、森林浴気分を味わうことができました。



  
しばらく歩くと、道の傍らにせせらぎが現れます。


 歩くにつれ、流れが広くなったり、狭くなったり、岩場が現れたりと、変化する景観が面白い。


民家の近くには、あじさいが見事に咲き誇っているところがいくつもありました。


 こちらは、タチアオイの花ですか。

花の管理は、住民の方たちがされているのでしょうか。暑い日でしたが、美しい花に癒されて、快適に歩くことができました。
2.岩戸八幡神社に残る創建時の興味深いエピソード
 やがて目の前に 岩戸児童センターが現れ、左の信号の先に、岩戸八幡神社と明静院というお寺が並んで建っているのが見えました。


 まずは、正面に鳥居のある岩戸八幡神社からお参りします。



 神社の創建は 1558 年というから、後北条氏が支配する戦国時代ですか。解説板には、 社殿は明治 3 年に改築し、更に昭和 37 年木造一部鉄筋コンクリート造りに補修されたとありました。
 解説板を読んでいて、創建時の面白いエピソードを見つけたのですよ。

 小田原北条家が支配していた時代、領地内の諸将を召しだし、鎌倉鶴岡八幡宮に参詣したことがあったそうです。その際、足利左馬頭義氏という力自慢の武士と、ここ岩戸の領主である世田谷城主吉良左兵衛佐頼康が力比べをすることになったのだとか。
足利左馬頭義氏という人物は知りませんが、おそらく将軍家にまつわる高い身分の武士だったのでしょう。
 頼康は、家来の中から岩戸の住人秋元仁左衛門を指名し、相撲により決着を図ったところ、見事に義氏を倒したそうな。
 勝利の懸賞となったのが鶴岡八幡宮のご神体だったのですね。この神社は、武士が相撲に勝ち、ご神体をこの地域に持ち帰ったことで勧請されたのですか。
それが縁で、今でも世田谷八幡宮の祭礼には相撲が行われていると言われています。
世田谷八幡宮の近くには世田谷城址があります。そういえば、以前、世田谷八幡宮へお参りしたときに土俵を見たことがありました。
今でも、戦国時代の世紀の対決の痕跡が残っているのは興味深い。当時、吉良家ゆかりの地域では、阪神が優勝するくらいの歓喜に包まれたのもわかります。
秋元仁左衛門の凱旋パレードが行われたのかもしれませんね。
3.室町時代後期の仏像を有する古刹・明静院
 隣の明静院にも、お参りします。


このお寺は、 1530 年というから、岩戸八幡神社より歴史が古いのですか。
 寺伝に寄れば、喜多見地区などを所領していた喜多見家第 13 代の江戸駿河守廣重の保護により、台順法師が開山したそうです。



 昭和 54 年に本堂、平成 3 年に山門が建立されたそうだから、まだ建物は新しいですな。逆に、戦国時代に造られた当初のイメージに近いのかもしれません。
 こちらのお寺の薬師如来坐像は、胎内に納入された文書から 1574 年に作られたのだとか。制作年代が確認できる中世の仏像はとても貴重だそうです。
明静院と八幡神社の前には、中島に市杵嶋姫命を祀る池がありました。


立派な池で、 2 本の松が良い味を出しています。
ここには以前、農作物の洗い場となっていた湧水があったらしい。この池は、その湧水があった場所に作られたのでしょうか。
きれいな水は、湧水にも見えますが…。
この周辺は、昭和の半ばまで田園が広がり、遠くには多摩川の土手が見えたそうです。現在は住宅が建ち並んで、当時の面影はあまりないですね。
ただ、都内としては緑が多く、道も、家の敷地もゆったりしており、普通に歩いているだけでも癒されました。
4.杉木立の参道、江戸中期の本堂、地域風景資産の三重塔と見どころ満載の慶元寺
 岩戸川緑地公園をさらに歩き、喜多見中学近くの喜多見緑道へ入ると、道は広く、緑はさらに深くなります。


緑のシャワーを浴びながら進み、ところどころ置かれているベンチで水分補給をしました。
 次に向かうのは、いよいよ本日の目玉スポットのひとつ慶元寺。



  
このお寺は当初、鎌倉幕府の成立前後の 1186 年に、現在の皇居周辺に作られたらしい。
慶元寺を創建したのは、平安末期から鎌倉時代初期の武将であった江戸太郎重長です。江戸氏は、室町時代に入って没落し、太田道灌に江戸城を明け渡して、ここ喜多見に本拠を移したとのこと。
それに伴い慶元寺も、 1468 年にこちらに移転したのですか。


江戸時代になると、三代将軍徳川家光から朱印状を賜る格式ある寺院となって現在まで続いているのですね。
門前に立つと、広々とした杉木立の中に伸びる参道が目に入りました。


初めて訪れたとき、京都の古刹に参拝したような気分になったのを覚えています。歴史的価値が素晴らしいだけではなく、このお寺はビジュアルでも東京屈指の寺院かもしれません。
(以下、 「​ おもしろ歴史ウォーキング 最新東京編 ​​ に続く)
このあと、古刹の雰囲気の漂う 慶元寺の境内を散策しました
せたがや地域風景資産になっている金ぴかの三重塔のビジュアルが素晴らしい。
ちなみに、この周辺は、東京 23 区内にあった唯一の藩・喜多見藩の陣屋があった場所です。
その痕跡を探そうと歩き回り、喜多見陣屋にあったと伝えられる門を発見しました。
23 区内にあったという貴重な藩・喜多見藩の立藩と消滅の謎についても迫ってみましたよ。
ほかにも、喜多見陣屋の遺構かどうか紛らわしい古墳など、興味深い歴史アイテムが目白押し!
東京の歴史ウォーキングの醍醐味が味わえる続きは、是非、​​こちら​​をご覧いただければ幸いです。
(参考)
目次より
第1章 赤穂義士とスター旗本ゆかりの場所、高輪ゲートウェイ駅近くの歴史スポットをめぐる旅 東京都港区
 1.伸びしろに期待が持てる高輪ゲートウェイ駅
 2.高輪ゲートウェイ駅の由来のひとつになった高輪大木戸
 3.赤穂義士の強い意志が今も生きている泉岳寺
 4.個性豊かな赤穂四十七義士のお墓がある
 5.大石内蔵助ほか 16 名の義士切腹の場所
 6.江戸時代の有名人のお墓がいっぱい
 7.有名な朝顔の井戸がある薬王寺

第2章 名門江戸氏ゆかりの慶元寺と東京 23 区内に存在した唯一の藩・喜多見藩の痕跡を探す旅 東京都狛江市、世田谷区
 1.美しい花を眺めなからウォーキングが楽しめる岩戸川緑地公園
 2.岩戸八幡神社に残る創建時の興味深いエピソード
 3.室町時代後期の仏像を有する古刹・明静院
 4.杉木立の参道、江戸中期の本堂、地域風景資産の三重塔と見どころ満載の慶元寺
 5.東京 23 区内にあった唯一の藩・喜多見藩の痕跡を探せ
 6.土塁か、古墳か、にコーフン

第3章 自然豊かな国分寺崖線沿いに並ぶ神社仏閣、空中庭園、古墳をめぐる散歩道 東京都世田谷区、狛江市、調布市
 1.喜多見家ゆかりの世田谷区内最古の鳥居がある氷川神社
 2.「真田幸村」にちなむ興味深い風習がある喜多見不動堂
 3.国分寺崖線の魅力を満喫できる神明の森みつ池と成城みつ池北緑地
 4.人工基盤の上に作られているとは思えない、きたみふれあい広場
 5.巨大な古墳とのかかわりが気になる糟嶺神社と明照院

第4章 東京で、お花見と歴史スポットを一緒に楽しみたいなら、芝離宮と浜離宮がおすすめ! 東京都港区、中央区
 1.芝公園の桜は、歴史スポットとコラボで楽しみたい
 2.東京のアイコンのひとつに数えられる増上寺と東京タワーのコラボ
 3.たっぷりゆっくりお花見が楽しめる旧芝離宮恩賜庭園
 4.旧芝離宮恩賜庭園は、絶景スポットも歴史アイテムもいっぱい
 5.全国的にも珍しい鴨場がある浜離宮庭園
 6.城跡でもある浜離宮は、歴史スポットもいっぱい

第5章 大森貝塚、馬込文士村、郷土資料館、城跡 考古学、文学、歴史学好きにはたまらない大田区馬込周辺を歩く 東京都大田区、品川区
 1.大田区の馬込地区には、都内屈指の文士村があった
 2.最近まで場所が特定されなかった、日本考古学発祥の地・大森貝塚
 3.「人生劇場」の著者・尾崎士郎の居宅跡に作られた記念館
 4.中高年に勇気を与えてくれそうな山王草堂記念館
 5.有名作家の文学碑めぐりと鎌倉幕府成立に欠かせない梶原景時ゆかりのお寺
 6.考古学、文学ファン必見の大田区立郷土資料館
 7.住宅街に眠る戦国の大城郭・馬込城

第6章 オシャレな街の中に垣間見える歴史と伝統 東京・自由が丘の魅力に迫る旅 東京都目黒区、世田谷区
 1.「衾駅」という駅名が有力候補だった「自由が丘駅」
 2.大蛇が鳥居に絡みついている奥沢神社
 3.自由が丘の「女神祭り」を知っていますか?
 4.異国情緒漂う自由が丘をタウンウォッチング
 5.昭和を代表するアイドルのオフィシャルショップがあった自由が丘
 6.かつての自由が丘、武蔵国荏原郡衾村谷畑の鎮守であった熊野神社
 7.スイーツの街・自由が丘のアイコンともいえるスイーツフォレスト

第7章 お面かぶりと戦国の城の魅力が満載の九品仏浄真寺とエピソードいっぱいの神社仏閣を歩く 東京都世田谷区、目黒区
 1.昭和の洋画壇を代表する画家のアトリエ跡に作られた宮本三郎記念美術館
 2.東京都指定の有形、無形文化財が満載の九品仏浄真寺
 3.今なお圧巻の土塁が存在感を発揮する奥沢城跡
 4.世田谷の小公園、緑道は、癒しスポットがいっぱい
 5.大正時代、新聞で紹介された怪談で賑わったという氷川神社
 6.大迫力の大イチョウが印象的な二つの古刹

第8章 野猿峠に点在する極上スポットと中世の見張り所があったと言われる平山城址公園を歩く 東京都八王子市、日野市
 1.多摩丘陵に並ぶ二つの都立公園
 2.変化に富んだ沢の景観が楽しめる都立長沼公園
 3.あゝ野猿峠、あるウォーカー哀史
 4.野猿街道に突如現れる逆ピラミッド
 5.森の中に佇む囲炉裏料理の店と小さな美術館
 6.源氏の侍大将の見張り所があったとされる平山城址公園
 7.平山城跡は、平山城?

第9章 関東厄除け三大師のひとつ西新井大師と、異国情緒漂う公園、歴史ある神社仏閣をめぐる下町散歩 東京都足立区
 1.ベルモント公園で、オーストラリア旅行のアリバイが作れる?
 2.国内最大級のネット遊具と大人も癒されるプラネタリウムがあるギャラクシティ
 3.歴史ミステリーのネタになりそうな伝承が残る猿仏塚
 4.徳川家の祈願所位牌安置所であった国土安穏寺
 5.神々が船で上陸したという神話の場所に祀られた鷲神社
 6.源頼義・義家父子と小林一茶の暑いエピソード満載の炎天寺
 7.関東厄除け三大師のひとつ・西新井大師
 8.見どころが盛りだくさんの西新井大師の境内
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最終更新日  2021年05月29日 12時38分05秒
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