音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2021年11月04日
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テーマ: 洋楽(3311)
短命ながら着実な影響を後世に残した米国バンド


 ザ・レフト・バンク(The Left Banke)は、キーボード奏者のマイケル・ブラウンを中心とした米国のバンド。1964年に結成されたバンドを母体とし、1966年にシングル「いとしのルネ」のヒットでデビューを果たす。そして、その翌年にリリースされたファースト・アルバムが、この『いとしのルネ(Walk Away Renée / Pretty Ballerina)』という盤であった。

 このバンドの音楽は、ビートルズなどのブリティッシュ・サウンドの影響を受け止めた演奏スタイルが基本となっている。加えて、クラシカルなストリングスのアレンジから、“バッハ・ロック”とか“バロック・ロック”などとも形容される。

 本盤は、リリース前年のシングル曲(とそのB面)を軸にアルバム化されたものと言える。1.「プリティ・バレリーナ」は、やはり本盤の前にヒットしたセカンド・シングルで、全米チャートでは、ビルボードで15位、キャッシュボックスで12位を記録した。同じく本盤の前のシングルとしては、上記のデビュー・シングル、7.「いとしのルネ」が、ビルボードで5位、キャッシュボックスで2位という大きなヒットとなった。さらに、2.「シー・メイ・コール・ユー・アップ・トゥナイト」は、本盤リリースの後にシングル・カットされた。

 これら3曲が本盤の代表曲で、レフト・バンクスの魅力を象徴してはいるのだけれど、他の曲がこれらに及ばないというわけではない。収録曲の質の高さは、本盤の大きな特徴だと言え、おそらくはこういうところが後世のアーティストに影響を残す要因になったのではないかと思ったりする。個人的な好みでは、4.「アイヴ・ゴット・サムシング・オン・マイ・マインド」や9.「シャドウズ・ブレイキング・オーヴァー・マイ・ヘッド」、さらには、11.「レイジー・デイ」なんかがお勧め曲である。

 ちなみに、本盤リリースの翌年に当たる1968年にバンドはセカンド作を発表しているが、バンドの中心となっていたマイケル・ブラウンが完成前に脱退してしまった。その後、再結成もあったが、オリジナル・メンバーが揃っての新作が制作されることはなかった。その意味では、本盤は、レフト・バンクの真の姿を後世の私たちに見せてくれる唯一の盤がこのアルバムだという風にも言えるのかもしれない。


[収録曲]

1. Pretty Ballerina
2. She May Call You Up Tonight
3. Barterers and Their Wives
4. I've Got Something on My Mind
5. Let Go of You Girl
6. Evening Gown
7. Walk Away Renée
8. What Do You Know
9. Shadows Breaking Over My Head
10. I Haven't Got the Nerve
11. Lazy Day

1967年リリース。




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いとしのルネ [ レフト・バンク ]




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Last updated  2021年11月04日 13時04分51秒
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