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2005年06月29日
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テーマ: ニュース(100344)
カテゴリ: ニュース
先週、テレビで東条英機元首相の孫にあたる方がいろいろ発言するのを聞いて、世襲の政治家がなぜ暴言を吐くのかわかったと、神奈川県の読者が今日の東京新聞に投書しています。



 しかし、この人は、日本が勝者だったら、相手国にどんなひどい仕打ちに及んだかを想像したことがあるだろうか。東京裁判のように簡単に、多くの指導者を解放することはなかっただろう。 アジアの人々はいまでも強制労働に従事させられ、毎朝、皇居遥拝、君が代斉唱をさせられていただろう。これが当時の支配者の言う「アジアの開放」だったのだろう。
 彼女はまた「一つでも多くの遺骨を収集したい」とも言っていたが、兵隊たちを無残な死に追いやった張本人が、ほかならぬ自分の祖父であることに思いを致していたのだろうか。罪滅ぼしという感覚もないようだ。
 戦時中に高位にあった人たちの子孫で、戦争責任を感じている人はほとんどいないようだ。この能天気ぶりが不思議でならなかったが、最近その訳が分かった。
 結局、取り巻きや親族が本当のことを教えていないのだと思い当たったのだ。この番組でも、彼女に辛らつなことを言う人はいなかった。
 小泉純一郎首相や安倍晋三自民党幹事長代理などの世襲政治家が、平然と戦争で日本軍によりひどい目に遭った国を刺激する言葉を吐くのも、そうした環境のせいなのだろう。何も知らないのだ。幼稚なまま年だけ取ってしまっているのだと考えざるを得ない。


2005年6月29日 東京新聞朝刊 11版S 5ページ 「発言:世襲政治家が暴言するわけ」から引用

市井の民間人としてひっそり暮らすのならまだしも、この国を背負って立つ政治家になる人には、自分の育った環境だけが世の中ではないこと自覚していただき、世間や国際社会や、人類がどのような歴史を辿って今日に至っているのか、深く理解していただきたいものでございます。






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最終更新日  2005年06月29日 22時00分01秒


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