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2005年11月19日
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テーマ: ニュース(100344)
カテゴリ: ニュース
放送番組に対する苦情や意見を受け付ける第三者機関、BPOに対して、9月の総選挙報道に関する苦情が、これまでになく沢山寄せられたと、塚本三夫・中央大学教授が「しんぶん赤旗」日曜版のコラムに紹介しています;



 苦情の多くは、「刺客」と呼ばれた候補、あるいはその候補のいる選挙区に過度に集中した報道だったのではないか、一種の情報操作ではないか、という苦情だったという。その通りだと思う。
 知る限り、新聞を含め、今回の選挙報道をまともに総括したメディアは今のところ皆無のようだ。多くのメディアは今回の選挙を「劇場型選挙」と特徴づけているが、いわゆる「小泉劇場」を演出し、舞台を提供したのはまさにメディアではなかったのか。
 済んだこととして流してしまう、総括しない、反省しない、という既成事実肯定・追認主義がいっそう深まっている気がしてならない。これでジャーナリズムの歴史的責任が果たせるだろうか。
 外務大臣になった麻生太郎氏は組閣の際、「私や安倍(晋三)さん(官房長官)などタカ派が多いが大丈夫か」と小泉首相に念を押したという。
 選挙では「郵政民営化の是非を問う選挙」といっていたにもかかわらず、小泉内閣は医療費負担増や増税、さらには憲法改正をにらんだ政治を推し進めようとしている。小泉政治が国民を一体どこに連れていこうとしているのか。ジャーナリズムはきちんと監視し報道できるのか。強く危ぐする。
 毎年10月に新聞週間が設けられる。今年の代表標語には「『なぜ』『どうして』もっと知りたい新聞で」が採用された。おそらくそれは多くの国民の期待であろう。果たして新聞は「なぜ」「どうして」に答える報道ができているのか。今こそ厳しく点検することが求められていると思う。


2005年11月13日 「しんぶん赤旗」日曜版 35ページ「メディアを読む-『なぜ』に答える報道か」より引用

私もまったく同感です。視聴率至上主義でまんまと自民党の戦略にはまり、結局知らないうちに「小泉劇場」をプロデュースさせられてしまったテレビには、報道機関としての自覚と責任の再確認をお願いしたいものです。
それにしても、自他ともにタカ派を以て任ずる麻生氏が組閣のメンバーリストを見て「これで大丈夫か」と心配したというのは、なかなか冷静な判断力も持ち合わせている人物であることがわかって、面白いと思いました。






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最終更新日  2005年11月19日 20時29分43秒


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