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2010年07月03日
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カテゴリ: 政治問題
 政治学が専門の飯尾潤(いいおじゅん)氏は、政権交代とその意義について、6月18日の東京新聞インタビューに応えて次のように述べている;




 「 1回の政権交代で世の中がよくなるとは限らない。 ダメだったら、また自民党に戻せばいいだけだ。政権交代とはそういうもので、世の中をよくする道具が増えたという点では評価すべきだ。 最初の1年目が混乱するのは当たり前。 山に登って別の山に登ろうと思ったら、いっぺん下りないといけない。今は下りている最中だ」

-何が問題なのか。

 「問題があるとすれば、できもしないことを1年目にできると(昨年の衆院選の)マニフェストに書いたことだ。マニフェストは(衆院任期の)4年間の約束であり、1年目は大したことはできないと、もっと慎重にすべきだった」

-衆院選での公約を守れなかったり、変えたりしたことで、マニフェスト自体に疑いの目が向けられている。

 「政権交代もマニフェスト政治もまだ試行錯誤の段階。合格点ではないが、これまで20点、30点しか取っていなかった人が40点、50点を取るようになってきたことをどう評価するかだ」

-衆院選で約束した子ども手当の2年目からの満額支給を参院選のマニフェストではやめたが。

 「政治もマニフェストも生き物。縛りをかけて機械的に考えるのは政治的にマイナスだ。問題は変え方。金額にこだわるより、確実に目的を実現することだ。ポイントは説明がつくかどうか。どういう政策実現の優先順位をつけ、どういう判断をしたのか、その説明がつけば、一つも変えていけないということはない」

-参院選で問われることは。

 「マニフェストの観点で言えば、民主党の政策の修正が理解されるのかどうかだ。もし理解されないなら、どの政党が伸びるかによって、政策の修正の方向が示されることになる。民主党が衆院で多数を占めても、参院で多数を取れなければ妥協が必要になる。どっちの方向に妥協すればいいか、選挙結果が示すことになる」  (参院選取材班)


2010年6月18日 東京新聞朝刊 12版 2ページ「政権交代 まだ試行段階」から引用

 民主党も鳩山前首相も功をあせったのがまずかった。国民の期待も過剰で、それを煽るようなメディアの態度も問題だった。いくら有能な政治家でも、そんなにあれもこれも一遍に解決はできないし、だからと言って無能だから元に戻せというものでもない。これからは、じっくりと自民党長期政権の結果できた悪弊の改善に取り組んでほしい。








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最終更新日  2010年07月03日 20時36分13秒


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