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首相が憲法論議を呼び掛けている一方で、世の中では憲法論議を抑圧する動きもある。 9条擁護のデモを詠んだ俳句が公民館の広報誌に掲載されない とか、 9条擁護のロゴが入ったシャツを着て外を歩いていたら警察官に行き先を尋ねられた とか、 首相の反対方向で憲法を論じることについては何かと邪魔が入る。しかもその邪魔をするのば行政の末端である。 憲法を守れと主張することは政治的だというのが、行政が憲法論議を排除する理由である。
政治的であって何が悪い。そもそも憲法を政治争点にしたのは行政の長である安倍首相であり、人々はそれに対して自分の意見を表明しているだけである。普通の市民が政治的に行動することを抑圧することは、為政者だけに政治的に行動する特権を独占させることを意味する。
憲法は個人の自由の領域を権力の干渉から守る壁である。 為政者がその壁に穴をあけようという時、われわれは私的な生活を守るために政治に関わらなければならない。今はその時期である。
(法政大教授)
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