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2016年05月22日
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テーマ: ニュース(100344)
カテゴリ: 歴史認識
 原発の建設計画を住民パワーで阻止したという輝かしい歴史を持つ新潟県の住民は、この度建設反対の住民投票から20年という節目に、記念行事を計画していると、18日の東京新聞が報道している;





 催しは郷土史家の斉藤文夫さん(83)らが企画。7月31日~8月21日、西蒲区岩室温泉の観光施設「いわむろや」で開かれる。8月7、14の両日には同区福井の旧庄屋佐藤家で、これからの巻地域を考えるシンポジウムなども予定されている。

 展示されるのは、原発計画が明らかになった1969年から96年の住民投票までの間に、斉藤さん自らが撮影した写真や新潟日報の記事など。 建設予定地だった角海浜の住民が離村 する様子や 原発反対の住民が議場で座り込み をした写真など約150点を紹介し、建設推進派と反対派双方が作ったチラシも展示する。

 斉藤さんは「もう10年先だと、われわれが年齢的に見ても厳しく、後世に伝えることはできない。20年の節目として原発建設計画でまちが揺れた状況を写真や記事から感じ取ってほしい」と話している。

<巻原発建設計画> 東北電力が1971年に計画を正式発表した。国の電源開発基本計画に組み込まれ、同社は建設予定地約205万平方メートルのうち約96%を買収した。だが、95年の 住民による自主管理の住民投票では「建設反対」が「賛成」を大きく上回った。 96年の 条例に基づく住民投票(投票率88.3%)でも「建設賛成」の7904票に対し、「反対」は1万2478票に上った。 99年には当時の 町長が炉心予定地に近い町有地を「民意尊重派」の住民に売却 した。これに異を唱えた原発推進の町民らが住民訴訟を起こしたが2003年に最高裁で退けられ、同社は計画を撤回した。


2016年5月18日 東京新聞朝刊 11版S 25ページ「『原発ノー』足跡後世に」から引用

 原発反対派は自主管理の住民投票でも条例に基づく住民投票でも勝利し、町長選挙でも反対派町長を当選させてなお、政府の後押しを受けた大企業の圧力に負けそうだったところ、危ういところで町長が炉心予定地だった町有地を「民意尊重派」の住民に売却するという「はなれ技」を使って、ようやく建設計画を撃退したという感動的な歴史の足跡と言えるもので、新潟市民のみならず全国民が、民主主義とはこうして守るものだという原点としての巻町の歴史に学ぶべきと思います。


※ お断り ※
私の手違いにより、23日の「日記」を先に書き込み、22日の「日記」を後から書き込むことになりました。ご不便をかけますが、ご了承下さい。







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最終更新日  2016年05月24日 16時44分36秒


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