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日本共産党都議団が談話を発表したように、これは市場関係者や消費者団体などの都民の世論を受けたものであり、重要です。今後必要なことは、山積する問題の抜本的な検討をおこない、移転中止を含め、最善の解決方法を選ぶことです。テレビはこの問題をどう報じたのか-。
3日の「ウェークアップ!ぷらす」(日本テレビ系)は、キャスターの辛坊治郎氏が、「(予算が)膨れ上がる向こう側に一部都議の利権があるのではないか、との声もある」と指摘しましたが、それ以上は暗み込まず-。橋本五郎・読売新聞特別編集委員は、「安全性が確保されれば、こういう手順で進みますよと示してくれないと、準備している人たちは困る」と移転賛成派を代弁します。
築地移転を急ぐ背景に、築地市場の跡地が東京五輪に向けてつくる環状2号線の通り口になる、という問題があります。4日の「サンデーモーニング」(TBS系)では、コメンテーターの安田粟津紀さん(フォトジャーナリスト)が、 「オリンピックへの影響を懸念する声もあるが、オリンピックは短期的なこと。長い視点で見据える局面だ」 と。
寺島実郎氏(多摩大学学長)のコメントも的を射ていました。「築地移転問題は、不透明感が漂うので今回の延期はおおいに納得いく。ただ 移転延期というと、普通は計画の見直しか中止。 時間を後ろにずらすことだけで終わってしまうのか。 一種の手の込んだ儀式に終わらないように。 われわれがじっと見つめておくべきだろう」
メディアの役割は、継続した監視。小池知事の動向、メディアの対応ぶりに今後とも注目です。
(なかつくま・たくぞう=元ワイドショー・プロデューサー)
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