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日本国憲法の政教分離は国家神道の否定に眼目があるが、それは何より「軍教分離」でなければならない。現人神(あらひとがみ)とされた天皇を大元帥と仰ぎ、軍国主義に突き進んだ軍部が、国民を戦争に駆り立てた精神装置が靖国神社だからだ。
防衛省は自衛隊の部隊参拝を禁止しているというが、木原大臣の参拝はむしろそれを促進するだろう。自衛隊員の集団参拝は次々と明るみに出ている。 靖国神社の崇敬者総代に元陸上幕僚長、宮司に元海将が就任するなど、旧軍へ回帰する危険な事態が進んでいる。
石橋湛山は1945年10月に発表した論考で、靖国神社の存続は「我が国の国際的立場に於て許さるべきや」と問い、国民にとっては「唯だ屈辱と怨恨(えんこん)との紀念として永く陰惨の跡を留むる」ことになるとして、「之れを一掃し去ることが必要であらう」と論じた。
靖国神社は国家から切り離して宗教法人にするのではなく、むしろ神道から切り離して国立の平和祈念公園か何かにすべきだったのだ。
(現代教育行政研究会代表)
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