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2024年09月03日
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テーマ: ニュース(100336)
カテゴリ: ニュース
今から31年前に着工して26年前には竣工していたはずだった青森県六ケ所村の「使用済み核燃料再処理工場」は、直近の予定では来月竣工の予定となっていたが、どうも今回も見込み違いがあり、27回目の「延期」をすることになるらしいと、8月18日の東京新聞が報道している;




 1993年に着工した再処理工場は、原発の使用済み燃料からウランやプルトニウムを取り出して再利用する国の核燃料サイクル政策の中核施設。97年完成の予定だったが、試運転中のトラブルが相次いだ。 東京電力福島第1原発事故を踏まえた新規制基準に適合しているとして、20年7月に規制委の審査を通ったものの、耐震評価の基になる地盤モデルの作り直しが必要になるなどして完成に至っていない。

 核燃サイクルを巡っては、再処理待ちの使用済み燃料を保管する中間貯蔵施設(同県むつ市)が9月にも初めて燃料を受け入れる。県・むつ市・事業者の3者は保管を「最長50年」とする協定を結んだが、燃料の搬出先と想定される再処理工場が完成していないため、永続的な貯蔵になるのではないかという懸念が出ている。


2024年8月18日 東京新聞朝刊 12版 2ページ 「原燃再処理工場、完成2年半延期」から引用

 使用済み核燃料には未反応のウランやプルトニウムが一定の割合で残っているので、一度使用した後で未反応の部分を分離収集して再度原子炉に入れて核分裂させてエネルギーを取り出せば良い、というのは「アイデア」であったが、実際にはそんな理屈を「実現」することは至難の業であり、アメリカでもフランスでも「非実用的なアイデア」とされて、実行している国はない。要するに非現実的な、空想の世界のアイデアなのである。だから、いざ実行しようとしても必ず試運転中に予期しないトラブルに見舞われて、その度に「完成延期」と言ってもう既に27回も延期して今日に至っている。もうそろそろ、「使用済み核燃料の再処理なんて、無理なのだ」という「結論」を出す時期(本当はとっくの昔に出すべきだった)なのだ。しかし、そんな結論を出すと、全国50数基の原発の使用済み核燃料の「保管番所」が無くなって、「どこへ保管するんだ」という大問題が出てくるので、今はとりあえず「六ケ所村の再処理工場が動き出せば、全国の原発の使用済み核燃料を再処理のため、一時六ケ所村の工場に移動する」と、胸を張って六ケ所村に持ち込むことができる。これが出来なくなると全国の原発が「万事休す」ことになるので、政府と日本原電は必死で「あともう少しで、再処理工場は稼働しますから」というポーズを取っているということです。しかし、こんなことをいつまでも続けるわけには行かないのですから、もうそろそろお仕舞にしないと、先々とんでもない「大事故」が待ち構えているのではないかと、大変心配です。





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最終更新日  2024年09月03日 19時21分58秒


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