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2024年09月20日
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テーマ: ニュース(100336)
カテゴリ: ニュース
「命を大切に」との立場から、元文科官僚の前川喜平氏は1日の東京新聞コラムに、次のように書いている;


日本は自然災害列島だ。79年間1人も戦争で死んでいないのに防衛予算の要求額は8兆円を超えた。人の命を守るのなら、防衛予算より防災予算を増やすべきだ。

 震災後の流言飛語を信じた日本人が朝鮮人や朝鮮人とみなした人たちを虐殺した。その犠牲者は6千人を超えるともいわれる。この悲劇を繰り返さないためには、負の歴史に正面から向き合うことが不可欠だ。しかるに小池都知事は今年も追悼式典にメッセージを出さない。朝鮮人の命をなんだと思っているのか。 19日に亡くなった歴史学者の伊藤隆氏は「歴史から学ぶ必要はない」と断じたが、ならば同氏らが編集した育鵬社の歴史教科書で、いったい何を学ばせようとしたのか。

 多くの学校で明日から新学期が始まる。今日は子どもが自殺する危険が一番大きい日だ。死にたくなるような学校なら、そんな所へ行かせてはいけない。学校より何より大事なのは命だ。
(現代教育行政研究会代表)


2024年9月1日 東京新聞朝刊 11版 21ページ 「本音のコラム-命を思う日」から引用

 この記事に出てくる「歴史学者の伊藤隆氏」は、歴史学者としてはかなり優秀な方で、だからこそ東京大学教授も勤まったのだろうと思いますが、人間的にもかなりユニークな人物でした。戦前にも国粋主義の「歴史学者」が東大にいて、この方の場合は「天皇陛下は神の子孫だ」と公言する人で、戦後は北陸のほうの神社の宮司をしていたと聞いた記憶があります。伊藤隆氏も、そういう雰囲気をもった人物のように見えましたが、この方の場合は現職の東大教授としては余りにも常識を踏み外したような「右翼路線」を口走るわけにも行かず、精一杯の「抵抗」が「歴史から学ぶ必要はない」という発言になったのだろうと推測するわけですが、それにしても「歴史から学ぶ必要はない」のなら、何のためにあなたは歴史を研究してきたのですか?と尋ねてみるべきではなかったかと思います。





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最終更新日  2024年09月22日 13時19分17秒


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