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2026年05月02日
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テーマ: ニュース(96560)
カテゴリ: ニュース
憲法改正を党是に掲げた自民党でも、なかなか実行できずに80年も経ってしまった日本国憲法について、毎日新聞専門編集委員の伊藤智永氏は、4月18日付同紙コラムに、次のように書いている;




 「憲法を変えられるということを見せたい」

 中身は二の次で「改憲する感覚」を国民に味わってもらうのが本音だったという。得心がいく。

 8年余の長期政権の間、安倍氏の改憲戦略は迷走した。憲法をいじるのが目的と誰にでも分かる。本人も自認していたのだ。

 これは、日本国憲法を、占領期の連合国軍総司令部(GHQ)による「押し付け」だから、自主憲法に改めるといった古い議論とは、似ているようで違う。

 「強い日本を取り戻す」の標語通り、安倍氏は「失われた30年」で低下した日本の存在感を高め、国際的プレーヤーとして輝きたいという願望が強かった。

 それには軍事活動の質と範囲を拡大する必要がある。憲法9条改定が正攻法だが、安倍氏は内閣法制局長官をすげ替え、集団的自衛権行使を一部容認する解釈改憲のからめ手で安全保障関連法を作り、正面突破を避けた。

 同法成立後「米国が改憲する必要はなくなったと言うんだよ」と評論家に漏らしている。

 だが同法施行の翌2017年、憲法記念日に改憲派集会へのビデオメッセージで、9条の戦争放棄・戦力不保持・交戦権否定の規定は変えず、自衛隊の存在を明記する「9条の2」を追加する独自案を突然発表した。

 安保法成立に尽力した高村正彦自民党副総裁(当時)も寝耳に水で「安倍改憲はこれでいいのか」と驚いたという。またしても正面突破回避だったからだ。

 これをもとに自民党案4項目が作られ、与党が条文化を主張する緊急事態条項はその一つ。名称は大仰でも、緊急性は疑わしい。

 「安倍後継」を名乗る高市早苗首相が12日、党大会で述べた。

 「どのような国をつくりたいか。その理想を物語るのが憲法だ。私たちの物語を歴史という書物の新たなページに刻もう。立党70年、時は来た。改正発議にメドを立てて来年の党大会を迎えたい」

権力者が自作の憲法で権力を乱用するのを防ぐため、国民が国家権力(政府)を縛るルールを作る。それが立憲主義である。

 その近代憲法原則を無視し、安倍・高市改憲は憲法の画布に自分たちの夢みる「強い日本」の自画像を上書きしたいらしい。どうせ改憲するなら、もっとましな絵にしてもらいたい。
(専門編集委員)

   ◇

 4月18日に配信した記事に「安倍晋三元首相に『憲法の何を変えたいのか』と尋ねたときの返答だ」との記述がありました。しかし、朴喆熙氏は安倍氏から直接ではなく、周辺の関係者から話を聞いていましたので、訂正しました。


2026年4月18日 毎日新聞朝刊 13版 2ページ 「土記-かわいそうな日本国憲法」から引用

 安倍信三が憲法改正に前向きだったのは、多分、自民党政権として自分が長く担当していくための方便と考えていたのではないかと、私は思います。アメリカはアフガニスタンやイラクを侵略するに際して、日本にも自衛隊を派遣するように「圧力」をかけてきており、その都度日本は「憲法の制約」を口実に断ってきており、そのような日本の対応にアメリカ政府は大きな不満を持っており、そのことは安倍信三もひしひしと感じていて、しかし改憲は困難だから、憲法はそのままで、とりあえず自衛隊を米軍と一緒に戦闘参加できるように、高村正彦自民党副総裁(当時)に頼んで、それまでは「不可能」とされていた「(自衛隊の)集団的自衛権行使の戦闘行為も合憲である」という「こじつけ」の憲法解釈をでっち上げて、安全保障関連法を成立させたので、それでアメリカからは「改憲の必要はなくなったよ」と言われたのでした。それにしても、高市早苗が呪文のように唱えている「どのような国をつくりたいか、その理想を物語るのが憲法だ」との言説は、立憲主義に照らして見るに、ほとんと寝言のようなレベルであり、一度精神科を訪れて精神鑑定を受けるべき「容体」ではないかと思われます。こういう政治家に国政を任せるのは、実に危険な事態であると言わざるを得ません。





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最終更新日  2026年05月02日 01時00分05秒


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