2024/08/18
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★忘備忘却録/きょう(狂)の過去帳
◆ 1928年 - 三井財閥の大番頭・中上川彦次郎の娘・あきがにテノール歌手・藤原義江を追って2児を残してミラノへ出発。 そして、翌年のこの日 谷崎潤一郎と妻・千代子が離婚し谷崎の友人・佐藤春夫が千代子と再婚することを3人連名で発表。 ◆ 尋常じゃないくらいのドシャ降りでバス2台が巻き込まれてしまい、飛騨川に100人以上もの乗客ごと押し流すことに(1968年)。結果的にダムを〆切って川底まで浚う手間にまでなったとか。 ◆ インスタントラーメンで安藤さんとこに煮え湯を飲まされたマルちゃんが、赤狐と緑狸を使い魔として召喚しうどんとそばでリベンジを図る(1978年)。
【 彷徨癖者/如水の愛犬 “ハクとココ”が悲嘆・感嘆 / 令和5年08月18日】

【悲惨だった朝鮮半島】戦後79年、知られざる歴史
南北で分けた終戦直後の在朝鮮日本人たちの運命 =後節=
=Wedge_Online 【Wedge REPORT】 2024年8月15日 / 吉永ケンジ( ジャーナリスト



 北部では、全く異なる状況
 一方で、38度線以北は全く異なる状況を見せていた。北朝鮮地域の日本人は約25万人で、終戦前後に満州からの避難民約7万人が雪崩れ込んだ。ここからは城内氏の著作『奪還 日本人難民6万人を救った男』から当時の状況を辿っていく。

 9月9日、日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連軍はソ満国境を侵犯すると同時に、朝鮮半島北部の日本海側の港町、羅津と雄基を攻略した後、13日に主要港である清津港を攻撃し、19日には占領を終えた。

 大日本紡績清津化学工場に勤労動員されていた赤尾覺氏が、「遠い南の島の出来事と思っていた戦争が、いきなり襲いかかってきた」と述べているように、ソ連参戦は北朝鮮地域に暮らす日本人にとっても寝耳に水の出来事だった。

 ソ連国境に接する咸鏡北・南道が戦火に見舞われたことで、日本人の立場は支配者から避難民に転落した。加えて、ソ連軍が南北間をつなぐ鉄道を38度線で遮断。南側へ逃げることもできず、総督府と軍の庇護から切り離された非難民は、事実上の棄民となった。

 そのような中を雄基国民学校6年だった大嶋幸雄氏は、軍が計画していた避難経路を大人とともに6日間歩き続け、中朝国境の会寧にたどり着いた。逃避行は「寝場所の奪い合い」で、「どこに行っても人が泊まった後は、うんこだらけ」だったと、異常な状態に置かれた人々の不可解な行動を指摘している。

 羅津高等女学校3年だった得能喜美子氏は山中の逃避行の3日目、獣道に生後2、3カ月の乳児が置き去りにされているのを見かけた。おおよそ、ソ連軍に泣き声を聞きつけられることを恐れた避難民が、母親に棄てることを強く求めたのだろう。

 得能氏は、「十代半ばの少女が山中に乳児を置いていかれるのを何度も見たんです。もう、頭がおかしくなりそうでした」と、悲劇を振り返る。
 しかし、棄民の逃避行を待ち受けていた悲劇は、これだけではなかった。



ソ連兵が起こす惨状
 満州での惨劇と同様にソ連兵による婦女子への暴行は凄まじく、「マダム・ダワイ!(女を出せ)」と叫びながら、見境なく襲いかかった。日本窒素肥料興南工場に勤務していた鎌田正二氏の手記には、ソ連兵の集団が日本人宅に押しかけ、夫に拳銃を突きつけ部屋の外に連れ出し、子供を放り投げた後、残った母親を性的暴行を加える場面が描かれている。

 「死んだようになった女は、身を伏したまま泣いている。夫は歯を食いしばって、すごい形相をしていたが、やにわに包丁を手にソ連兵を追おうとする。近所の人たちは、『がまんしろ』と押しとどめる。みんなに迷惑がかかるからと頼む」

 このような惨劇は至るところで見られた。戦後まとめられた「北鮮戦災現地報告書」によれば、咸興だけで「昼夜別なく不法侵入による盗難・暴行・陵辱事件が頻発、この届出が1日20件から30件」を下らなかったという。

 そして、36年にわたり日本人に支配された朝鮮人も牙を剥いた。ソ連と国境を接する北朝鮮地域では共産主義の影響が強く、ソ連が朝鮮人の共産主義者による人民委員会を通じて間接統治を始めたことも大きく影響した。

 後に北朝鮮の最高指導者となる金日成が初代司令官を務めた保安隊は、検問と称して日本人から物を奪うだけではなく、警察官など朝鮮人から目の敵にされていた者を連行した。彼らは「厳しい拷問にあって見るかげもない死体となって返された」という。

 城内氏の著作では、これら北朝鮮地域で日本人を襲った悲劇とともに、戦中は「アカ」(共産主義者)と白眼視されながらも、ソ連軍や朝鮮人と丁々発止の交渉を行い、日本人を集団脱出させた松村義士男(34歳)の功績に光が当てられている。



なぜ、南北で状況は異なったのか
 終戦直後、朝鮮半島に残された日本人の運命が38度線という見えない境界線によって隔てられたことがわかっただろう。だが、境界線の南北で何が異なり、運命に影響を与えたのだろうか。

 一つは、統治機関、特に軍隊の存在だ。南朝鮮地域では、数日間の混乱は見られたが、日本軍が治安を維持したため、日本人の虐殺など悲惨な報復はほとんど起こらなかった。また、米軍進駐後は、米軍政庁が軍政を敷き、日本人の早急な帰国を命じて、それを実現した。

 一方の北朝鮮地域では、ソ連軍に武装解除された日本軍がシベリアに送られたため、民間人は軍隊による庇護を受けることができなかった。

 もう一つは、共産主義者による支配だ。南朝鮮地域では、左右が集まった朝鮮建国準備委員会を共産主義者が乗っ取り、一時は朝鮮人民共和国の建国を宣言したが、米軍はこれを認めず、共産党を非合法化した。

 一方の北朝鮮地域では、ソ連と朝鮮人の人民委員会が支配権を持ったので、日本人への虐待が階級闘争として正当化され、被害を大きくした。

 しかし、筆者は、朝鮮半島のみならず、外地での日本人の惨状に目を向けるとき、なぜそこに日本人が存在していたのかという点を深く自省しなければならないと考える。現在の価値観で過去を裁くことは愚かだが、他国を侵略した国家と国民が恨みを買うという単純な事実は、現在のロシアを見ても明らかだろう。

 最後に、日本人の韓国と北朝鮮に対する感情が大きく異なるのは、本稿で記した終戦直後の日本人に対する取り扱いが大きく影響しているのではないかと指摘したい。



 ・・・・・・・・完・・・・・・・・ 

○◎ ○◎    ◎ ◎ ◎   ◎○ ◎○ ◎○ 
古都 老翁がいた。 翁は愛犬を愛で朝夕の散歩に伴う。 翁は大壺を持ち、夕刻 酒を片手に壺に躍り入る。 くぐもる声で語る傾国の世辞は反響し、翁の安息を妨げ、翁はなす術も無く自笑。 眠りに落ちた。
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Last updated  2024/08/18 03:25:59 PM
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